ハーブティーにできる家庭で育てやすいハーブ
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ハーブティーにできる家庭菜園で育てやすいハーブ
このページではハーブティに利用できる育てやすいハーブをまとめています。ハーブティーは一つのハーブより、そこに複数のハーブを合わせた方が味に深みがでて美味しいです。市販のハーブティーも複数のハーブをうまくブレンドしたものが多いです。たとえばアップルミント・ローズマリー・レモンバームの生の葉っぱを20枚でカップ一杯のお湯で3分蒸して飲みます。長時間蒸らす・煮出すと苦味が出ます。
また、ハーブ同志だけでなく、クランベリージュース・グレープジュース・グレープフルーツジュースにミント・レモンバームを入れたり、カモミールをミルクで煮出す、白ワインにラベンダーなど組み合わせる使い方が適しています。
栽培する時は必ず、農薬を使わずにテデトールします。
ハーブ
レモンバーム
レモンバームはシソ科の多年草の飲みやすいハーブ。レモンバームのハーブティーには精神を落ち着かせる効果があります。生葉のフレッシュティーでもいいですし、ドライハーブもできます。冷凍保存も可能。庭に植えるとレモンに似た香りが立ち込めるが、こぼれダネで増えて蔓延って困るかもしれないので、鉢植えで栽培しましょう。日当たりがいいと香りが山椒のような香りになるので、半日陰で育てるのがコツです。ベランダ栽培でも十分に収穫できます。大量に収穫できたらハーブバスに使うといいです。
育て方の詳細は を参考に。
その他のレモンの香りがする香りのするハーブは
を一覧にしてください。
レモングラス
レモングラスは多年草のハーブですが、寒さに弱く一年草扱いになりがち。生えてる姿はほぼ「ススキ」です。トムヤムクンなどの東南アジア風の料理をする家庭なら栽培するといいです。蓋をして煮出すか、もしくは数分ポットで蒸すことでハーブティーができます。ミント・レモンバーム・レモンバーベナなどとブレンドすると美味しいです。緑茶とのブレンドもよい。乾燥保存も可能です。ドライハーブとフレッシュでは香りが違いますので、使い分けるといいです。ドライのレモングラスを水に入れるとレモン水になります。
栽培は を参考に。
アロマティカス
マロマティカスはシソ科の多年草ハーブ。葉っぱが肉厚で、ミントのような香りがする。ミントのようではあるが、ミントほどキツくないため、ミントよりハーブティーに適しているかもしれない(個人の好みにもよるが)。育て方の詳細は を参考にしてください。
タイム
タイムはシソ科宿根草のハーブ。摘んで水洗いして3分蒸してハーブティーにして飲む。殺菌効果・抗ウィルス効果があるので健康のために飲んだり、うがいするといいです。料理に使えば肉や魚の臭みも消します。風味がどうにも「昔の消しゴムみたいな」感じがして、好みが別れます。タイムは単用せずに他のハーブと一緒に使うのが普通です。他のハーブと合わせて好みのブレンドを作りましょう。
栽培は を参考にしてください。
その他のタイムの品種はタイムの種類品種と性質の一覧まとめのページを参考にしてください。
ミント
ミントはシソ科の多年草。アイスクリームに添えたりと他の料理でも使えますし、ハーブティーにも使えます。ミントのハーブティーには胃腸の不調を改善する。フレッシュティーのときは摘んで、荒く刻んで香りを出して使う。乾燥保存ができるし、冷凍保存も可能です。ハーブティーは単体で使うより、他のハーブとブレンドするといいです。いくつかハーブを植えて、組み合わせを試して自分のベストブレンドを探すのも楽しいです。ミントはミントテロと言われるほどに繁殖力が強く、庭の他の植物を駆逐することもあるほどです。また、他のミントと交雑して、交雑すると香りが鈍くなります。なので、庭植えは避け、鉢植えで管理するようにし、複数種のミントは育てないようにします。栽培自体は簡単です。
育て方の詳細はミント、アップルミント、コルシカミント、パイナップルミント、オレンジミント、ペパーミント、キャンディミント、オーデコロンミント、グレープフルーツミント、ペニーロイヤルミント、スペアミントなどを参考に。ミントにはいろんな種類があるんですが、ミントの中でもスペアミントがもっともメントールの成分が強くて、虫除けの効果もあります。また、胃腸の不調を改善する効果があるんですが、濃いハーブティーを飲むと胃が気持ち悪くなったり、濃くなくても人によっては気持ち悪くなることがあります。
一覧は
を参考にしてください。
ミントは非常に繁殖力が強い植物で、植えてはいけない植物にミントはよくあげられます。繁殖力が強い植物、植えてはいけない植物のページを参考にしてください。
カモミール
カモミールにはジャーマンカモミールとローマンカモミールがあり、ジャーマンカモミールは花をハーブティにする(葉には香りがない)。ローマンカモミールは花も葉も香りがあるが、苦味があり、ハーブティにするのはジャーマン。一般的に単にカモミールと言うと「ジャーマンカモミール」のこと。カモミール単体のハーブティーは好みが分かれる…というか日本人には向いていないと思う。カモミールをミルクで煮出す「カモミールミルクティ」は飲みやすく、就寝前に飲むと安眠できるとも。また、カモミール+ミルク+ミント+蜂蜜もおいしい。
ジャーマンカモミールはトラウマになるくらいにアブラムシが付きます。このアブラムシを食べにテントウムシやヒラタアブが飛んできてアブラムシを駆除するので、最後はカモミールだけでなく周囲の植物からもアブラムシが消えるのですが、この様子を見て口にできなくなるかも。ただ、アブラムシ駆除の目的だけで植えることもあるコンパニオンプランツですから、ハーブティーとは関係なしに栽培して損はないです。
を参考にしてください。
ローゼル
ローゼルはアオイ科フヨウ属の一年草扱いのハーブ。一般に流通しているハイビスカスティーはローゼルが材料。秋に花が咲いて、果実を収穫する。果実のガクとホウを食べる。可食部分が非常に酸っぱいのでハーブティーにするなら他のハーブと合わせるか、砂糖や蜂蜜を入れて飲みます。もしくはジャムにします。短日植物で街灯や室内の電灯に当たると花芽がつかないです。
育て方は を参考にしてください。
センテッドゼラニウム(ハーブゼラニウム)
センテッドゼラニウムはフウロソウ科の宿根草・多年草。ハーブゼラニウム・ニオイゼラニウムとも呼ばれます。デザート・サラダの飾りに使う。香りが強すぎるので、葉を一枚、他のハーブティに加えて香りをブレンドするといいです。サシェの材料として。虫除け(蚊)の効果もあるとされます。育て方は を参考に。
レモンバーベナ
レモンバーベナはクマツヅラ科の木。香水木とも呼ばれる。フランスではベルベーヌティーで有名。心を鎮静化し、頭痛・偏頭痛に効果があるリラックスするハーブティーになります。寒さに弱く、関東以北では冬は室内で管理しないといけません。飲みやすいのですが、ハーブティーにできるほど収穫するのは難しいので、ハーブティ目的とするなら同じレモンの香りのレモングラス・レモンバームの方が現実的です。
育て方は を参考にしてください。
ラベンダー
成分のリナロールには鎮静作用があり、血行をよくする。生葉のフレッシュティーでもドライハーブのハーブティも可能。フレッシュティーは生葉を摘んで洗い、3分ほど蒸らして飲みます。ただし、飲用にできるのは、イングリッシュラベンダー(アングスティフォリア系)・ラバンディン系のみで他のラベンダーは成分がキツイのでやめておきます。育て方の詳細は を参考にしてください。
バタフライピー
マメ科の多年草ハーブ。冬の寒さに枯れてしまうので日本では一年草扱いです。深い青い色のハーブティーで、ここにレモン汁を入れるとピンク色に変化します。ハーブティーとしてはほとんど味がないです。つまり、香りもない。ちょっと豆っぽい味がして、味自体はいまいちなので、他のハーブと組み合わせてブレンドするといいです。蜂蜜やレモンなどで味をつけてもいいです。
マロウ
マロウはアオイ科の宿根草ハーブ。蒸すと綺麗な澄んだ青いお茶になり、そこにレモン(酸性)を入れるとピンクになる。この変化だけでも見る価値がある。味は全然だめ。青臭い。他のハーブと一緒にして楽しむ。同じような色が変わるものにバタフライピー・ボリジがあります。青さはバタフライピーが圧倒的です。を参考にしてください。
ボリジ
ボリジはムラサキ科の一年草ハーブ。青い花でハーブティーを作って、そこにレモンを垂らすとピンク色に変わります。ちょっと青い程度で、バタフライピーの青さには敵わない。トゲがあって、花摘みするのも大変。味は美味しくない。きゅうりみたいな青臭い匂いです。育て方は を参考にしてください。
ローズマリー
ローズマリーはシソ科の低木。若返り・記憶回復のハーブとも。肉の匂い消しに使うことが多く、血流がよくなるとされます。他のハーブとブレンドして使うことが多い。アレロパシーが強く、周囲に植物が生えにくくなるので、気をつけましょう。育て方は を参考にしてください。
効能や利用法については以下のページを参考にしてください。
エキナセア
エキナセアはキク科の宿根草。ハーブ用の品種と観賞用の品種があり、流通しているのは観賞用。ハーブ用は取り寄せて利用しましょう。育て方は を参考にしてください。
ドクダミ
ドクダミはドクダミ科の宿根草。ハーブというよりは健康茶の材料というイメージが強いです。お茶にして美味しいわけじゃない(好みによるけど)ですが、栽培自体は簡単で、お茶として飲めます。ただ、ミントと同様に非常に頑健で繁茂して、他の植物を駆逐することがあります。また、茎や葉っぱが切れるとなんとも言えない匂いがします。育て方は を参考にしてください。
それでオススメのハーブは?
栽培が容易で収穫が容易いのは、です。このうち、ハーブティーに利用しやすいのはレモンバーム、レモングラス、アロマティカス、ミント、カモミール。ただし、繁殖力の強いレモンバーム、ミントはまずは鉢植えで育てましょう。余裕があるならバタフライピー栽培をして、青色ハーブティーに挑戦するのがいいと思います。
フレッシュハーブティーの作り方
生の葉っぱを摘んで、カップに入れ、そこに熱湯を注ぎ入れて蓋をする。葉っぱの量は種類によっても違いますが、日によっても違ってくる。丁度いい量・ブレンドを探りましょう。お湯を注いで3分蒸して完成。長く蒸したり、煮出すと苦味が出たり、草の匂いが出るので3分。ハーブは取り出して飲むといいです。ハーブティーは一つの種類ではなくて、複数のハーブを入れた方が味に深みが出て美味しくなります。また、蜂蜜を入れても美味しいです。
アイスハーブティを作るなら、濃いハーブティーを作ってから氷を入れる。
ドライハーブの作り方
電子レンジでドライハーブ花や葉っぱを取り、水洗いし、キッチンペーパーで包んで水分取ります。このとき虫がいないか細かくチェックします。耐熱皿にハーブを並べて、電子レンジで加熱します。500wで3分〜6分。加熱しつつ様子を見て、焦げないようにし、パリパリになるまで加熱します。パリパリになったら取り出して水分を飛ばすために、そのまま30分〜1時間ほど放置しておきます。あとは、瓶に乾燥剤(シリカゲル)を入れて、保存します。1年ほど保存は可能。飲む時は適量を5分蒸らします。
干してドライハーブ
束にして、室内の風通しの良いところで干していると数日で水分が抜けてドライハーブになります。
ハーブコーディアルの作り方
ハーブコーディアルはハーブをシロップに漬け込んだもの。水1.5リットル+砂糖2.5kg+輪切りレモン2個+クエン酸85gにハーブを80g〜100g入れて、それを沸騰させて1日そのままにしておいてから、レモンやハーブを濾して取り除いて、液を保存瓶に入れて保存します。これを炭酸に割って飲んだり、香りつきのシロップとしてヨーグルトなどに入れてもいいです。
最後に…
このページはハーブティに使えるものをまとめていますが、それ以外のハーブもあります。その他のハーブについては越冬できるハーブ、一年草のハーブを参考にしてください。なかでもレモンの香り付に適したハーブはレモンの香りがするハーブの一覧を参考にどうぞ。
ハーブは食用だけでなく、虫除けにも利用されることがあります。さすがに蚊取り線香や虫除けスプレーほどじゃないですが…蚊・虫除けになる植物・ハーブの一覧を参考にしてください。
甘い香りがする植物にジャスミンがあります。ジャスミンのような香りを持っていたり、名前を持つ植物をまとめているので、参考にしてください。
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