2月の胡蝶蘭の管理…寒さに注意・水やりも控える

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2月の胡蝶蘭の管理は?

2月は寒い。熱帯出身の胡蝶蘭にとっては厳しい寒さです。今月も寒さ対策する月です。理想は最低気温15度以上。15度以上ならば生育し、花茎が伸びてきますが、温室のない一般的な家では無理でしょう。

なので最低気温を10度以上を目指します。それでも一般家庭では10度もなかなか厳しいです。最終ラインは7度以上です。7度以下になると枯死する可能性もあります。防寒さえすれば7度以下になることはないです。

最初にまとめ

●とにかく寒さに注意。
●夜は暖かくする。昼はできるだけ日光に当てる。
●水やりのしすぎに注意。
●夜に7度以下の環境なら水やりはしない。

水やり

水苔が乾いてから数日経って水をやります。数日です。5日か6日かです。表面が乾いていても中に水が残っているからそのくらい空けます。不安になりますが、そのくらい水を控えた方がいいです。特に気温が下がって夜に7度くらいになるのならば、もう生育していませんから水は一切やりません。一滴もです。
●防寒ができないなら…つまり夜に7度になるのを避けられないならば…水やりはやめます。二月は一切、水をやりません。
●葉っぱのくぼみに水が溜まらないようにする。水が溜まったら、綿棒などで吸い出す。
●受け皿に水が溜まっていたら捨てる。
●暖房のかかっている部屋ならば、空気が乾燥しています。葉っぱに霧吹きで水をやってください。
●胡蝶蘭は夜中に二酸化炭素を吸収して、その二酸化炭素で光合成します。となると夜中に7度くらいになる環境だと、二酸化炭素を吸収できず、昼間に温度が高くても光合成は出来ません。夜中の温度は大切です。夜中に7度になると昼間に暖かくても水を処理することが出来ず、加湿で腐ります。

必ずぬるま湯で

2月の水道水の水は胡蝶蘭には冷たすぎます。冷たいままで水をやると根にダメージがあります。必ず30度前後になるようにします。ポットの水を薄めるか、水道水でお湯を出すか、方法はどれでもいいです。とにかく水道水を直は冷たすぎるのでダメ。

温室がある場合は水を汲み置きしておいて、それを利用するといいです。

水は霧吹きで

霧吹きで水をやると良いです。ジョウロでもいいですが、霧吹きが何かと便利。冬の室内は暖房がかかっていて乾燥していますので、葉っぱにも水をやります。葉っぱの裏にも水をやります。

肥料

温室がない場合の肥料

肥料はやりません。肥料をやると根を傷めます。やっちゃいけません。

温室がある場合の肥料

水の代わりに水やりの際に毎回、通常の2倍に薄めた液体肥料をやります。液体肥料をやるときは水道水ではなく、温室内に汲み置きした水を使うか、30度のぬるま湯でやります。

植え付け・植えかえ

温室がない場合は植え替えはしません。

温室がある場合は最低気温を18度以上に保てる環境…温室があるので、植え替えも可能です。とはいっても、無理にする必要はないです。植え替えの詳細は以下のページを参考にしてください。
手順

管理場所・日当たり

昼は窓辺、夜は暖かい場所

面倒ですが、昼は日光に当てます。2月は日差しが弱いので、レースなどで遮光する必要はなく、窓越しの光を当てます。気温が低いので光合成は少ないのですが、それでも光合成をしているので、当てると当てないでは全然違います。

夜は防寒を

夜は胡蝶蘭を衣装ケースに入れて、ケースの上に毛布をかけるか、胡蝶蘭をダンボールで覆って毛布をかけるかします。人によっては衣装ケースにヒーターを入れる人も。そうして防寒して夜でも10度以上。できれば15度以上を保つと良いです。
●冬の間に10度以上を保てば3月か4月に開花。7度以下になっていたら生育が鈍いので5月くらいに開花します。

温室がある場合は温室で

最低温度18度。最高温度は27度以上をキープします。温室がある場合は開花のピークになります。湿度は60%。温室に隙間があって外の風が入り込むようだと気温が低下しますので、隙間がないようにしてください。その上で胡蝶蘭は風通しが良い環境を好みますので、ファンを回して空気を撹拌します。強風が当たっちゃいけませんけどね。

その他

花茎を切る

花が咲き終わったら、茎を二節か三節残して、切り戻します。株が充実していると節からもう一回、花茎が伸びて花が咲きます。ただし、株に負担がかかりますので、葉っぱの少ない株はやめておきます。

先割れ

生育不良と乾燥で葉っぱの先から割れてしまいます。予防するには、温度を保ち、日光に当て、葉っぱに霧吹きで水をやること。対処などは以下のリンクからどうぞ。

病害虫

気温が低く、株が弱っているので軟腐病や褐斑細菌病などの病気になりやすいです。葉っぱが腐っていたら、腐っている部分を大きめに切除してすぐに廃棄します。切除に使ったハサミやナイフは必ず使用前使用後に消毒してください。
●ハサミ・ナイフ・カッターの消毒はガスで熱消毒が便利です。もしくは消毒薬につけます。

温室の場合は、カイガラムシ・スリップス・ナメクジなどが発生します。

来月の管理は?

先月の栽培については
を来月以降の栽培は
を参考にしてください。
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