冬の胡蝶蘭の水やりの注意点まとめ
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冬の管理場所と胡蝶蘭の水やりの注意点まとめ
胡蝶蘭は熱帯の植物で寒さには強くはありません。そこで室内で管理するのですが、冬は暖房が効いていて、その暖房の風は非常に乾燥しています。そこで冬の水やりは葉水を中心にします。ミズゴケへの水やりは量・頻度ともに控えます。他の季節に関しては胡蝶蘭のページか、月別の育てかたのページを参考にしてください。月別のページは胡蝶蘭のページにリンクがあります。
最初に簡単なまとめ
●大事なのは最低温度。
●夜の最低温度を把握できるようにしましょう。
●18度以上ならバンバン生育する。水苔が乾いたら水をやる。
●15度以上ならまだ生育する。水苔が乾いていたら水をやる。
●10度以上なら生育はかなり鈍い。水苔が乾いてから数日経って水をやる。
●7度くらいなら水は一切やらない。水をやると株にダメージがある。
●霧吹きでやるといい。
●葉っぱや蕾に霧吹きで水をかける。
●冬は水苔への水やりは控える代わりに、湿度を維持する。
●加湿器があるといい。
●夜の最低温度を把握できるようにしましょう。
●18度以上ならバンバン生育する。水苔が乾いたら水をやる。
●15度以上ならまだ生育する。水苔が乾いていたら水をやる。
●10度以上なら生育はかなり鈍い。水苔が乾いてから数日経って水をやる。
●7度くらいなら水は一切やらない。水をやると株にダメージがある。
●霧吹きでやるといい。
●葉っぱや蕾に霧吹きで水をかける。
●冬は水苔への水やりは控える代わりに、湿度を維持する。
●加湿器があるといい。
冬の胡蝶蘭の基礎知識
胡蝶蘭は熱帯の植物で寒さに弱い。
15度までは生育しますが、10度くらいになると生育は完全に止まり株はダメージを受け始め、7度以下になると深刻なダメージを受けます。7度の環境で二、三日過ごしたからといって枯れるわけじゃないですが、徐々にダメージが蓄積され、開花は遅れ、花茎は立ち枯れ、葉っぱが傷み腐って落ちます。これは温室がない一般家庭ではある程度しょうがないことです。春以降に取り戻せば、大丈夫です。しかし、胡蝶蘭を育てるにあたって、この「冬のダメージを最小限に抑えること」が大事なポイントになります。冬の防寒に関しては別のページに譲ります。ここでは冬の水やりのポイントをまとめておきます。
防寒については以下のページを参考にしてください。
最低気温について
胡蝶蘭で問題になるのは最低気温です。というのも胡蝶蘭は夜中に二酸化炭素を取り込んで、その二酸化炭素で昼間に日光で光合成するのですね。他の植物とちょっとシステムが違うんです。で、胡蝶蘭を管理するときは、夜中の温度が大事になります。夜中がどのくらいの温度なのかで、昼間の活動が変わってくる。最低気温はホームセンターやネットで販売している「最高最低温度計」を買って調べるようにしてください。夜中に意外と室温が低下していることがあります。
最低気温と生育について
最低温度18度以上18度は胡蝶蘭が花芽をつける温度です。それに花茎は成長するし、葉っぱも増える。生育するので十分な肥料が必要です。水苔が乾いたらすぐに水をやるべき温度です。ちなみに22度以上だともっと早く花茎は成長します。暖房費で家計が大変なことになりそうですが。
最低温度15度
15度になると生育は若干鈍くなりますが、順調に生育する温度です。夜は透明な衣装ケースに入れたり、ダンボールをかぶせて、その上に毛布をかぶせるなどして防寒します。もしくはヒーターを利用します。火事にならないように気をつけてください。防寒して目指すべき温度が15度です。まぁ、厳しいですが。
水苔が乾いていたら水をやりますが、水苔が乾く速度は当然遅くなります。肥料は一週間に一回程度になります。
最低温度10度
10度あたりになると生育は止まります。ダメージはありますが、葉っぱが枯れ落ちるほどではありません。とはいえ、病気に対する耐性は落ちていますから、傷口から雑菌が入ると病気になります。活動が止まっているので水を吸い上げる力が落ちていますので、水やりは控えるようにし、水苔が乾いてから2、3日か、数日経って水をやるようにします。この辺りから水やりが多いと根腐れしはじめます。
最低温度7度
夜中に7度くらいになると生育が止まり、深刻なダメージをくらいます。冬の間にこの温度の環境にいると葉っぱが変色して落ちます。葉っぱが落ちたからといって枯れるとは限りませんが、春から夏にダメージを取り返すのが精一杯です。防寒すれば避けられることですが、「まぁ、そこまでやるのはなぁ」と思っていたらこの温度です。
根(水苔)への水やりは一切やりません。水をやっても吸収することなく、ただ根にダメージを与えるだけです。
冬の胡蝶蘭の管理場所
室内の日当たりへ
5度以下になると枯れてしまいます。室内で人が生活する場所では暖房がかかっているので夜中になっても5度以下になることはほとんどありませんので、そういう場所で管理します。最低でも5度以上、できれば10度以上ならダメージはなしで越冬します。生育もさせたいなら15度以上にします。温室があると15度以上は可能です。
出窓は注意
ところが出窓では夜中や強い霜が降りるような寒波が来ると氷点下まで下がります。そこで、昼は出窓で管理していても、室内の暖かい場所へと移動させてください。暖房が当たらない場所へ
暖房の風は非常に乾燥していますので、この風が直接当たらない場所へ移動させてください。直にあたっていなければ大丈夫です。それでも室内は乾燥しているので、葉水で対応しましょう。それでも寒い
室内で管理しても、夜中に枯れるほど寒くなる地域では夜中は発泡スチロールやダンボールで覆っておきます。冬の胡蝶蘭の水やり
葉水
胡蝶蘭は葉っぱからも水を吸収します。根は水を吸収するというよりは、株を固定する役割の方が大きいです。よって葉っぱにも霧吹きで水をやることで給水になります。また、水苔が濡れている状態が長く続くのは好ましくありません。根だけで水を吸収させようとすると、どうしても過湿になりがちです。葉水をしましょう。葉水の注意点
●蕾がある場合は、蕾にも霧吹きをして上げてください。湿度が落ちると蕾が黄色くなって落ちます。
●葉っぱを新聞紙やティッシュで拭くと、給水になるし、埃落としにもなります。ホコリがあると光合成を邪魔するので一ヶ月に一回程度は拭くといいです。
●拭くときは30度のぬるま湯で濡らして拭いてください。
●冬はミズゴケへの水やりは、鉢から水が出るほどはしないようにします
●鉢の中には発泡スチロールが入っていることが多いです。この発泡スチロールは①水はけ②軽量化という点で優秀なのですが、発砲スチロールが邪魔して根に水が回ってないことがあります。注意してください。
●冬に肥料はやらないでください。
●葉っぱを新聞紙やティッシュで拭くと、給水になるし、埃落としにもなります。ホコリがあると光合成を邪魔するので一ヶ月に一回程度は拭くといいです。
●拭くときは30度のぬるま湯で濡らして拭いてください。
●冬はミズゴケへの水やりは、鉢から水が出るほどはしないようにします
●鉢の中には発泡スチロールが入っていることが多いです。この発泡スチロールは①水はけ②軽量化という点で優秀なのですが、発砲スチロールが邪魔して根に水が回ってないことがあります。注意してください。
●冬に肥料はやらないでください。
ぬるま湯で午前中に
胡蝶蘭は寒さに弱い。真冬に水道水をそのままに水をやると冷たすぎて傷みます。できれば電気ポットの水を薄めるかして30度くらいの水で水をやってください。防寒の効果もあります。水やりは午前中にします。午後に水をやると、夜の冷え込みの時に水が冷えて根にダメージがあるからです(できるだけ水の少ない状態で夜を迎えるべきだから)。加湿器
冬は水苔への水やりを控える代わりに、空気中の湿度を上げて給水します。そのための葉水なんですが、できれば加湿器でずっと60%の湿度を保つといいです。60%が厳しいならば50%+霧吹きで対応します。湿度が30%とか40%だと、胡蝶蘭の蕾がしぼんで落ちてしまいます。最後に…
通常の管理は胡蝶蘭を参考にしてください。月別管理へのリンクもそちらにあります。スポンサーリンク