高芽…胡蝶蘭の花茎から葉っぱと根が出てきたら

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高芽…胡蝶蘭の花茎から葉っぱと根が出てきたら

胡蝶蘭コチョウラン)の花が終わったあと、花茎の節から葉っぱが出てくることがある。これを高芽といいます。高芽から根が3本以上出て生育したら、株分けも可能。ここでは胡蝶蘭の高芽のまとめをしています。

花茎から葉と根が出る高芽

胡蝶蘭の花が終わると、萎れた花を取り除きます。すると花茎が残ります。普通はこの花茎を二節か三節残して切り戻すと、節から新しい花芽が伸びてもう一度、開花します。これを二番花と言います。しかし、花茎から花芽が伸びず、葉っぱと根が出てくることがあります。これを高芽と言います。別に病気ではありません。胡蝶蘭の健康的な生育です。

二番花についてと、胡蝶蘭の花が終わってからの作業については以下のリンクにまとめています。

なぜ葉っぱが出るのか

胡蝶蘭は寒さに当たると花芽ができる性質です。詳細は
を参考にしてください。

で、花が終わった時に、夜中でも25度以下にならない…俗に言う「熱帯夜」の日が続いていると、花茎から葉っぱと根が出てきます。また、窒素肥料が多くて、花芽の形成に必要な「リン」が少ないと本来、花芽ができるところが高芽が形成されます。また、親株が何かしらの理由で…例えば病気とかで…生育できない状態だと胡蝶蘭の防衛本能として高芽が出てきます。

大抵は熱帯夜が原因です。7月〜8月は熱帯夜続きですから、一般的な家で管理していれば、葉っぱと根が出てきます。病気ではありません。

不要ならば切り落としてしまっていいです。

高芽の仕立て方

しかし、親株が生育できない状態だったり、株を増やしたいときは、根っこが3本以上、それぞれが5センチ以上伸びてから、この高芽を独立させて鉢に入れ込んで株を仕立てます。葉っぱしかない状態では植え替えは不可能です。根が出揃うまで待ちます。

鉢に植え替える方法は以下のリンクを参考にしてください。
簡単に書くと、花茎から切り離すとその根の中心に水苔を入れ、根で水苔を包んでから、その周囲をさらに水苔で巻いて、それを鉢に植えます。もしくは網で包んだりヘゴなどの自然素材に植えます。

普通は高芽は切り落とす

ですが、普通は株仕立てにできるほどに生育する前に切り落としてしまいます。株分けする気が無いならば、早めに花茎を根元から切ってしまいましょう。

どうしてかといいますと、胡蝶蘭の葉っぱや根っこというのは、なかなか生育するものではありません。花茎の途中に葉っぱが生えるということは、その分のエネルギーが親株から失われるってことです。熱帯夜の頃の7月8月というのは胡蝶蘭が生育する時期で、ここでガッツリと生育できるかどうかが胡蝶蘭栽培の鍵です。株の消耗は避けたいことです。よって、高芽は早めに切ってしまうのが普通です。

まぁ、ガーデナーはそれでも挑戦するものですけどね。

親株の葉っぱが5枚以上なら子株(高芽)を育てることも可能ですが、それよりは高芽を茎の根元から切ってしまって、親株の充実をはかります。その方が来年の開花も促されますし、冬の寒さにも強くなります。

それで高芽の記事ってネットにないんですよね。
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