胡蝶蘭の花が咲かない…花芽ができない原因・理由は?

TOP > ラン科 > 胡蝶蘭最終更新【
スポンサーリンク

胡蝶蘭の花が咲かない…花芽ができない原因・理由は?

このページでは胡蝶蘭の花芽がつかない理由をまとめています。

最初に簡単にまとめ

●株が充実していないと花芽ができない。
●葉っぱが4枚から6枚ほどないと花芽ができない。
●春から夏の間に株を充実させる…充実させるってのは要は葉っぱを増やすってこと。
●冬の寒さでダメージを食らって葉っぱが落ちる。それを春から秋で取り返し、開花するだけの上乗せしないといけない。
●花芽ができるには寒さ(18度)に当たらないといけない。
●病気で弱ると花芽ができない、病気には早く対処を。
●蕾(ツボミ)は湿度不足・高温(35度)・ダニなどの病害虫で落ちる。黄色く変色して落ちるので注意。

開花の基礎知識

胡蝶蘭を育てていても全然、開花しない。花が咲く花茎が伸びてこない、そんなことがあります。

一番の理由は株が充実していないことです。

胡蝶蘭が開花するためには花芽が形成されなくてはいけません。その花芽は最低気温が18度くらいの状況で一ヶ月ほど過ごすことなのですが、この条件を満たしていても、葉っぱが少なかったり、根が腐っているものが多くて機能していなかったり、十分な栄養が蓄えられていないと花芽は形成されません。

つまり健康であることが大事ってことです。

胡蝶蘭は寒さに弱く、温室がないならば、11月から3月くらいは寒さで生育が止まります。生育が止まるくらいなら、まだよくて10度以下の気温を過ごしているとダメージを受けて、葉っぱが落ちて元気がなくなります。このダメージを春から夏で取り戻すのですが、この春から夏の間に、日光不足・肥料不足・水不足などで生育が十分でないと、取り戻せず、開花は厳しいです。生育しても増えた葉っぱがこれまでの葉っぱよりも小さい「作落ち」という状態だと、開花しても花が小さくなります。

株の事情によって花芽ができない

上にも書きましたが、胡蝶蘭の開花には「株の充実」が何より。

そのためには、管理している環境を見直す必要があります。

具体的にはミニ胡蝶蘭なら、最低でも葉っぱが4枚か5枚。大株(一般的な胡蝶蘭)は5枚か6枚はないと花芽が出ません。

春から秋の高温時期に遮光した日光に当てて、肥料をやって、水をやって、葉っぱを増やします。春から秋の間に葉っぱが数枚つきます。葉っぱが増えることで寒さにも多少は耐性がつきます。多少ですよ。

胡蝶蘭のページと月別の育て方をチェックして、生育環境を改善してください。

開花条件を満たしていない

一般的な大きな胡蝶蘭は寒さ(18度を一ヶ月)に当たることで開花します。もしも寒さに当たっていない場合、開花しません。ただし、ファレノミディやアマリリスといった小型の胡蝶蘭は多少、花芽形成の条件が緩いので、詳細は以下のリンクで確認してください。

まぁ、一般家庭の室内で管理している限り、花芽形成の条件を満たさないということはほとんどありません。例外としては、一年中、ほぼ室温が一定の「床暖房」くらいでしょうか。床暖房で高気密高断熱の家は、夜は意図的に胡蝶蘭の涼しいところに移動させます。
●温室管理している場合は、秋から春は最低気温18度の環境を作るように、どの指南書を読んでも書いてあるはず。その通りすれば開花しないということはありません。

害虫や病気によって花芽が出ない

ウィルス病やその他の病気で株が弱っていると、当然、開花はしません。葉っぱに異変がある場合は、その葉っぱ部分を切り落とし、切り口を消毒し塞いで処理します。ウィルス病であれば株を処分します。ウィルス病は薬剤でも治療できませんから、廃棄以外の選択肢はありません。
葉っぱが傷むなどの病気も、結局、寒さなどで株が弱っているからです。
●ハダニやアブラムシは薬剤で対処。
●ナメクジは新芽や花芽の柔らかいところを好んで食べるために、ナメクジが発生すると生育が厳しくなります。ナメクジは誘引剤で集めて対処します。誘引剤はホームセンターなどで売っています。

蕾が咲かないのは…

このページでは「花芽が出ない」ってのがテーマなので、割愛しますが、花芽が出て花茎が伸びたのに、蕾が黄色くなって落ちるのは、湿度不足・高温(35度以上)・ダニなどの病害虫が原因として考えられます。湿度不足が一番原因として多いです。加湿器と霧吹きで湿度を上げましょう。

最後に…

通常の管理は胡蝶蘭を参考にしてください。
スポンサーリンク
関連する花BBSの投稿
広島県広島市 佐伯区
7月19日
ブログやBBSで紹介していただけるならコチラ


スポンサーリンク