サツマイモの水平植え
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サツマイモの水平植えとは
サツマイモの苗は5月ごろにホームセンターなどで販売されるようになり、植え付けます。苗といっても、ただの「茎と葉」で、ちょっとしなびているくらいです。これが束になっているので、一本づつを植え付けます。その植え付け方に何種かありまして、水平植えは基本の植え方です。水平植えは収穫できるサツマイモの数が増えますが、他の植え方に比べると小ぶりになるとされます。ですが結果が分かりやすいので初心者向けです。他には船底植え、垂直植え、斜め植えなどがあります。
水平植えのメリット
サツマイモは茎が土に触れるとしばらくして発根します。そして根が出来れば芋が出来ます。よって土が触れているところを多くつくれば、サツマイモは沢山出来ます。また発根が多いと株全体が大きく育ち、結局サツマイモが大きく、沢山出来ます。収穫できる芋の大きさが均等になる植え方です
収穫の数が多くなりやすいので、他の植え方に比べると一つ一つが小さるとされますが、別に食べられないほど小さいのではありません。基本的で無難なサツマイモの植え付け方です。
水平植えのデメリット
なんだか万能な感じがする水平植えですが、デメリットもあります。まず、他の植え方に比べると、植え付けに手間がかかります。斜め植えや、垂直植えなら、収穫量は減りますが、器具を使えば、簡単に植えられます。
また、この水平植えだと根の位置(深さ)が同じになり、水が切れると全体の水がいっせいに切れます。その点「斜め植え」だと、深い位置の発根もあり、水切れが防げます。
この問題を回避したのが斜め植えや船底植えです。ただしこれらの方法だとサツマイモの粒が揃わないなどのデメリットもあります。
また地温が低くなったときに全体が駄目になることがあります。これは暖かくなってから植えれば問題のないことですが、知識として知っていて損はないです。
手順
苗を買って水につける
春に苗がホームセンターで販売されているので、これを植え付け前に2日〜3日水につけておきます。葉っぱがシャキっとなり、根が出てきます。水はまめに入れ替えて、清潔にしておきましょう。土を作る
植え付けの際には、深さ25cmの穴を掘り、そこに堆肥か腐葉土を元の土に対して3割程度混ぜて、土をフカフカにします。また、化成肥料を1株につき50gずつ加え、よく混ぜて用土とします。土壌中に栄養分を均一に行き渡らせるために、よく混ぜることが重要です。できれば、この用土を1週間ほど寝かせておくと、成分が馴染んで植物の成長に良い影響を与えますが、そこまで待つ必要はありませんし、待たない人がほとんどです。
畝を作り・ビニールマルチを張る
幅60cm高さ30cmの畝を作り、ここにビニールマルチを張ります。マルチは必ず黒いものを使ってください。サツマイモは熱帯系で温度が高い方がよく、黒マルチだと地温が高くなって有利になります。マルチをした方が温度保持にもなり、雑草避けにもなりますが、やらなくても収穫は可能です。マルチをしない場合は、深さ5cm〜10cmの溝を掘って、苗を株間30cmで配置して葉っぱが出てるように植え付けてください。
苗を植える
株間30cm〜40cmでビニールマルチに切り込みをカッターなどで入れます。苗が入るような幅の切れ目を入れてください。内部の土を深さ5cm〜10cmに苗が埋まるように土を取り出します。溝を作って植え付けていきます。5節〜6節が土に埋まるように、茎が水平になるように苗を植えます。厳密に水平にする必要はないです。ちなみに3節〜5節あたりに芋がつ来やすいので、この部分がしっかりと土中に埋まるようにしましょう。
ところで「らくらく芋づる植え」という、マルチに穴を空け、土の中に苗を突っ込むものがあります。非常に便利ですが、「水平植え」ではないです(垂直植え・斜め植えに適しています)。ただ、非常に簡単に植え付けができるので、参考にしてください。
土を穴に戻す作業が残っています。土を穴に戻す際には、できるだけマルチの下に戻しますが、完全に戻しきれない場合は、マルチの上に土をかぶせても構いません。土をかぶせることで、温度を保持し、また雨や風から守ることができます。
土を戻した後は、軽く手で圧縮します。これは、サツマイモの苗と土が密着し、発根を促進するための作業です。
水をやる
あとは、水をやって完成です。この後の栽培はサツマイモを参考にしてください。
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