ゴーヤ栽培の詳細版…すでに育てたことがある人向けです
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科名 | ウリ科 |
属名 | ツルレイシ属 |
学名 | Momordica charantia var. pavel |
別名 | 苦瓜・蔓茘枝 |
水やり | 水を好む |
場所 | 外の日なた |
難易度 | 初心者向け |
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 | |
開花 | ||||||||||||
種蒔 | ||||||||||||
植え | ||||||||||||
肥料 |
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ゴーヤ(苦瓜)とは?
ゴーヤはウリ科の多年草。日本では冬の寒さで枯れるので一年草扱い。沖縄では「ゴーヤー」と呼ばれる。5月から7月に苗を植えて7月から8月に収穫するのが普通。グリーンカーテンとして日陰を作るのも可能。ただし鉢・プランターでカーテンは無理(もしくは厳しい)。グリーンカーテンでエコ対策、その上、野菜を収穫できます。非常に簡単です。アホみたいに収穫できます。種から作ることも出来ますが、昨年採種した種は性質が一定でないので、苗を購入した方が失敗が少ないです。実を食べるだけならスーパーで買う方がいい。高いような気がするけども、育てる手間とコストを考えると買った方が安いし、ゴーヤはそうたくさん食べられない。でも、人によっては大好きで毎年植えて夏中食べている。一回は育てたい野菜。
品種・仲間
品種・仲間
あばしゴーヤ…太くて短い実がなる。苦味が少なめ。
島娘…節なり。
中長ゴーヤ…中くらいの長さの実がなる
白ゴーヤ…実が白い。実がなるのが遅い。苦味が薄い、とは限らない。誰しも一度は白ゴーヤを作ってみる。
節成ゴーヤ…28cmの大きな実がなる。節なり品種は1株で食べ切れないくらいになる。
アップルゴーヤ…苦味が10分の1。別に甘いわけじゃない。形がりんご。
あばしゴーヤ…太くて短い実がなる。苦味が少なめ。
島娘…節なり。
中長ゴーヤ…中くらいの長さの実がなる
白ゴーヤ…実が白い。実がなるのが遅い。苦味が薄い、とは限らない。誰しも一度は白ゴーヤを作ってみる。
節成ゴーヤ…28cmの大きな実がなる。節なり品種は1株で食べ切れないくらいになる。
アップルゴーヤ…苦味が10分の1。別に甘いわけじゃない。形がりんご。
水やり
庭植えの水やり
庭植えでも水やりは必要。特に生育時期は必須。5月から6月までは2、3日に一回水をやる。7月から8月は晴れていたら毎日水をやる。9月以降は2、3日に一回の水やりに戻す。水やりの頻度は土の配合によって違うため、あくまで目安。乾燥しやすいので蒸発を防ぐために株元にワラを敷いてマルチングをしたり、人によってはビニールマルチをする。
花が咲く前にしおれるのは水不足。
鉢植えの水やり
土が乾いていたら水をしっかりとやります。土が濡れている間は水をやらないでください。根腐れします(5月はありうる)。水が切れると葉っぱがシオシオになりますが、少々シオシオになったくらいでは枯れませんので落ち着いて水をやってください。夏は毎日朝夕、一日二回水をやります。昼に水やりをやらないのは水が沸騰して根を傷めるためです。夏の水やりは朝は日が照る前、夕方は日が沈んでから。水をやるときは鉢底から染みだすくらいにしっかりとやります。
水やりを繰り返していると、土が減ってくる。減ったら土を足してください。
庭植えにすると夏の水切れが起きにくい。庭植え推奨です。
根詰まりも起き易い。根詰まりすると、水もちが悪くなりしおれ易いし、生育不良を起こします。植え替えはできませんから、土を上からざっとでいいので追加したり、割り箸やスコップで適当に根を切ってしまいます。老化した根を更新することで勢いが戻ります。
コツ
6月以降に温度が高くなると生育がよくなる。生育がよくなると水が必要とし、水が不足すると生育が悪くなるので水切れしないようにする。肥料+苦度石灰をやりつつ、誘引して、摘芯を繰り返すことで7月までにグリーンカーテンが間に合うかも。乾燥しすぎたり、何度も水をやっていると、土がカチカチになって水をやっても素通りすることがあります。そういうときは割り箸などで、土に深さ2cmほどの穴をボコボコ空けてから水をやります。
水をやるときに花に水を掛けていると、花がしぼみ実がなりません。水をやるときは花を避けて下さい。
管理場所
日当たりのいい場所を好みます。日当たりが悪いと、成長が遅かったり、花つきが悪くなって実つきも悪くなります。半日陰ではダメ。クーラーの室外機の風が当たる場所は避けましょう。熱風で株が傷みます。
作業
植え付け(5月から6月)
霜が降りなくなる5月以降に苗が流通するので、これを鉢・プランターもしくは庭植えにする。鉢はできるだけ大きなもの…直径30cm以上のものに一般的な培養土で植えます。庭植えの場合は庭土を苦土石灰を混ぜて、混ぜておき、中和が終わる1週間〜10日後に2割ほど腐葉土か堆肥と化成肥料を元肥として説明書きの規定量を追加してよく混ぜて用土とする。
苗は30cm間隔に植える。プランターなら苗2個。鉢なら10号鉢に苗1個。
植え付けと種からの育苗についての詳細は
の植え付け
を参考に。
苗の時の水やり(5月〜7月)
ゴーヤの苗の頃は水をやり過ぎると窒息し、生育が止まる。最悪、根腐れすることもある。植え付けてしばらくは水を控えることで根が張りやすくなり、その後の生育がよくなる。この時期は肥料もやると弱るので控えめにするといい。肥料はやらなくても枯れないが、生育は遅くなる。摘芯(6月)
摘芯というのは成長点を切ることで、脇芽を出させること。ゴーヤは放置していてもある程度は脇芽が出て枝が増えますが、摘芯すると脇芽が出て枝が増えて花も増えて収穫が増えます。方法はツルの先を切るだけ。先を切ると、残った部分の葉っぱの根本から新芽が二つ出てくる。最初に、本葉が8枚になったときに本葉5枚が残るように摘芯し、あとは適宜、二節ほど切り戻して摘芯していく。グリーンカーテンにしないなら最初の摘芯をやったら後はやらなくてもいいです。
ネット張り(6月〜7月)
ゴーヤはつる性の植物で、何かに絡ませる必要があります。育てるのであれば、絡ませるモノを用意しましょう。ホームセンターなどに絡ませるネットやヒモが売られています。グルーンカーテンにするのであれば6月以降に生育が早くなるので、6月以降は毎日、ネットに誘引するといいです(時々、摘芯する)。ネットは1株あたり180cm×180cmで十分。むしろ足りない。
●ネットは麻のものが捨てるときに便利。分別しないでいいから。麻のネットの方がツルが巻き付きやすい。
●8月9月の台風シーズンに吹っ飛ばされないようにしっかりと固定しましょう。台風でゴーヤの葉っぱはボロボロになります。台風がくる時はできるならばネットごと地面に置いてしまう(外せるならば)。
●誘引する時に、折ってしまうことがあるが、摘芯だと思えばいい。どうしても切るわけにはいかない場合はテープで茎を補修する。意外と問題ない。
●8月9月の台風シーズンに吹っ飛ばされないようにしっかりと固定しましょう。台風でゴーヤの葉っぱはボロボロになります。台風がくる時はできるならばネットごと地面に置いてしまう(外せるならば)。
●誘引する時に、折ってしまうことがあるが、摘芯だと思えばいい。どうしても切るわけにはいかない場合はテープで茎を補修する。意外と問題ない。
追肥(7月〜9月)
1ヶ月に一回くらいのペースで緩効性肥料(化成肥料)をやるか、1週間に一回液体肥料をやる。肥料がないと生育が鈍くなり、収穫が少なくなる。マグネシウム不足になると葉っぱが黄色くなるので、上記の肥料とは別に、適宜「苦土石灰」をやるか、マグネシウム入りの肥料をやりましょう。
肥料についての詳細は
を参考にしてください。
花と受粉(7月〜9月)

●全ての雌花に結実するわけじゃないです。
●花は臭い。
●花は臭い。
人工授粉

よっぽど高層マンションじゃない限り、人工授粉の必要はないです。
土増し(7月〜8月)
水やりをしていると土が減ったり、乾燥した土がカチカチになって水を弾くようになり、生育不良を起こします。そこで株元に土を寄せたり、新たに土を足します。パッと見て根が剥き出しになっているなら、明らかに土増しが必要。収穫(7月〜10月)
適度な大きさになったら収穫する。適度な大きさは品種によって違う。熟すと黄色くなり、最後はオレンジになって裂けて、種子を落とす。食べるのは緑の頃。黄色くなったゴーヤを土に埋めていると、来年の5月6月あたりに芽を出して生えてくる(オレンジに熟すまで待つ必要はない)。葉っぱの裏になっていると見つけにくく、黄色くなってやっと発見ということがよくあるので、しっかりと葉っぱの影までチェックしておきたい。
1株で大量にできて4人家族には十分。これ以上作って近所にお裾分けしても、喜んでもらえない。それならキュウリを作りましょう。ゴーヤとキュウリを一緒に育てれば夏の野菜はほぼ賄える、かも。
注意点
●果実が小さいうちに黄色く変色するのは株が弱っているため。夏過ぎによく見られるので夏バテ。
●実が破裂すると臭い。
●葉っぱの影にあるゴーヤは日光にあたってないため、なんか白いことがある。別に味に問題はない。
●収穫して数日で黄色くなったり腐ったりする。収穫して2、3日の間に食べる。
●テンプラがおすすめ。チャンプルーは定番。佃煮・ぬか漬け・浅漬けもどうぞ。
●白いワタを取り除き、薄切りにして水につけると苦味は無くなる。
●作りすぎたら乾燥ゴーヤ・ゴーヤ茶を作るのも手。
●野菜乾燥機 ディハイドレーター・佃煮(カサが減る)、ゴーヤチャンプルー、オイスター系炒め物にすると美味しい、豆板醤を混ぜてピリ辛が美味しい。日を通すと苦味が減る。ぬか漬け。
●食べ過ぎると下痢・胃腸障害・頭痛などがおきるが、常識的な量であれば大丈夫。
●スライスしてジップロックに入れて冷凍しておくと保存できます。冷凍したものでゴーヤジュースを作れば「いつでも飲める」。美味しいかどうかは別問題。
●ゴーヤ茶の作り方…3mmの輪切りにして日陰干しにする。フライパンで茶色になるまで弱火で炒め、キッチンペーパーの上に置いて冷まして、乾燥剤を入れた瓶に保存。適宜、お茶にして飲む。
●黄色くなった時点で種子は熟している。
●実が破裂すると臭い。
●葉っぱの影にあるゴーヤは日光にあたってないため、なんか白いことがある。別に味に問題はない。
●収穫して数日で黄色くなったり腐ったりする。収穫して2、3日の間に食べる。
●テンプラがおすすめ。チャンプルーは定番。佃煮・ぬか漬け・浅漬けもどうぞ。
●白いワタを取り除き、薄切りにして水につけると苦味は無くなる。
●作りすぎたら乾燥ゴーヤ・ゴーヤ茶を作るのも手。
●野菜乾燥機 ディハイドレーター・佃煮(カサが減る)、ゴーヤチャンプルー、オイスター系炒め物にすると美味しい、豆板醤を混ぜてピリ辛が美味しい。日を通すと苦味が減る。ぬか漬け。
●食べ過ぎると下痢・胃腸障害・頭痛などがおきるが、常識的な量であれば大丈夫。
●スライスしてジップロックに入れて冷凍しておくと保存できます。冷凍したものでゴーヤジュースを作れば「いつでも飲める」。美味しいかどうかは別問題。
●ゴーヤ茶の作り方…3mmの輪切りにして日陰干しにする。フライパンで茶色になるまで弱火で炒め、キッチンペーパーの上に置いて冷まして、乾燥剤を入れた瓶に保存。適宜、お茶にして飲む。
●黄色くなった時点で種子は熟している。
病害虫
スリップス(アザミウマ)、アブラムシ、エカキムシ、芋虫系、ウドンコ病、ベト病、ネキリムシ、メイガ、メイガなどゴーヤは他のウリ科植物と比べて、あんまり虫に食われない。どうもゴーヤ独特の匂いが虫を寄せないらしいが、葉を食べる虫が発生してもそれ以上の速度で葉っぱが茂るってのもある。目に見えて虫がたかっている場合は連作障害や肥料過多、日光不足というケースが多い。
ウドンコ病
ウドンコ病は白い粉を拭くカビ。乾燥すると発生しやすい。発生するとどんどん広がり、枯れることもある。株が健康だと発生しても自然と治癒するし、あんまり広がらない。一番いいのは健康に管理すること。発生したら病気の部分の酷いところを切除して、カリグリーン水溶剤(治療)とかダコニール1000(防除)などの薬剤を散布する。窒素過多だと発生しやすい。
コガネムシ
コガネムシの幼虫が根を食べる。二、三匹が発生するだけで1株がほぼ全滅する。発生するとあっという間に生育が止まって枯れはじめる。根が切れるため被害にあった株を引っこ抜くと簡単に抜けてしまう。ヤシガラ繊維やゴールデン培養土などを使い、腐葉土を避けると発生を防げる。土の表面をネットなどで覆うことで予防できる。
ベト病
湿度が高く、日光不足になると発生する。雨が多い年は発生してしまう。ストロビー・アミスターなど。安いのはストロビー。
芋虫系
メイガの幼虫など。果実に穴を空けて、中を食べている。気分が悪いのでBT剤(ゼンターリなど)を撒いて駆除する。BT剤は人間には影響がないとされる。9月以降に収穫するためにはBT剤を撒いて駆除しないと穴が空いてる。BT剤を定期的に散布すればほぼ被害はない。
ナメクジ
葉っぱを食べる。葉っぱに虹色の歩いた後があったらナメクジ。酢を少し薄めて、霧吹きでかけるとナメクジは駆除できる。ナメクジは雌雄同体なのでどんどん増える。
由来・伝承
沖縄料理ブームから「ゴーヤ」や「ゴーヤー」という呼び方が一般的になりつつありますが、本来は「ツルレイシ」や「ニガウリ」という呼び名で流通していました。食用とされるのは、未熟な果実で、収穫せずに放置しておくと、オレンジ色に熟し、さらに放置しておくとそのオレンジの実が破裂して種が周囲に落ちます。日ごろ見かけるモノとはずいぶんと違う姿に食欲をなくす人も。熟した実は甘いですが、まぁ、美味しいとはちょっと……
ゴーヤの苦味は中の種と種の周りの白いワタをスプーンでかき出し、薄切りにして、長めに水にさらせば相当苦味は薄くなります。
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