毛虫・芋虫・蜂などが集まる園芸植物
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虫が集まる園芸植物とは
このページでは虫が集まりやすい園芸植物をまとめています。植物は虫に受粉を依存しているものも多く、虫は必ずしも植物を「ただ食べる」だけの存在ではないんですが、ともかく植物を植えれば、「植物を食べる」「植物の間に住む」「蜜を求めて」虫がやって来ます。そして今度は虫を食べるトカゲや肉食の昆虫が集まってきます。なので園芸(ガーデニング)を趣味とする以上は虫とは完全に縁を切ることはできません。
それでも特に虫を寄せる植物は植えないようにしたいもの。そこでここでは虫と虫を呼び寄せやすい植物を挙げていきます。
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チャドクガ
ツバキ科植物の葉っぱをチャドクガの幼虫が食害します。ツバキ科を専門に食害します。よく見かけるのは「ツバキ」と「サザンカ」。チャドクガは毛が生えており、その毛には毒性があります。また卵にも毒性があり、触れるとかぶれますし長期間にわたって痛い。1匹だけならまだしも、大量に集まって食害している様子は身の毛がよだつ。そして、あっというまに木を丸坊主にしかねません。ツバキ科植物を植えた場合、チャドクガとの戦いになることが多いです。チャドクガを呼ぶツバキ・サザンカ
チャドクガがよく発生するのはツバキとサザンカ。画像はサザンカ。花が少ない寒い時期(サザンカは11月前後、ツバキは2月)に開花し、常緑で庭植えにすると手間がかからず便利な植物ですが、このチャドクガさえなければ…と誰もが思う。ヒメシャラ・ナツツバキはツバキ科ではあるが、あまりチャドクガが発生しない(しにくい)。全く発生しないのではないです。可能性はありますが、あまり聞かないです。芋虫
アブラナ科にはモンシロチョウが卵を生みつけ、青虫が食べます。セリ科はキアゲハが卵を生みつけ、色合いのキツくて大きな芋虫が食害します。ミカン科にはアゲハチョウが卵を生みつけ、芋虫が食害します。特にセリ科に対するキアゲハ、ミカン科に対するアゲハチョウは少量の芋虫で植物を丸坊主にしかねない勢いで食べるため、見た目もさることながら実際の被害も大きく、早めの駆除が必要です。植物と蝶(芋虫)はいわば、共生関係にあるとされます。蝶が蜜を吸い、受粉し、芋虫が葉を食べる…お互い様のwin-win。じゃあ、あんなに食うなよ!とは思うのですが、自然界は本来、この大量の芋虫は肉食昆虫や鳥が食べてバランスを取っていたんじゃないかと思うのですね。それを一箇所に同じ植物を大量に植えたり、自然界と一定の距離をとった場所…(庭のこと)…でガーデニングをすることで、調和が取られづらいだけ、なんじゃないかと。だからって、駆除する必要はないってことではなく、薬剤で駆除するのが良いです。
芋虫を呼ぶアブラナ科
キャベツ・葉牡丹・小松菜・ルッコラ・セルバチカなど。芋虫を呼ぶセリ科
パセリ・イタリアンパセリ・アシタバ・ディル・フェンネルなど。芋虫を呼ぶミカン科
スダチ・レモン・ミカン・ヘンルーダ・山椒など。アメリカシロヒトリ
エグい見た目の毛虫で、サクラ、ヤナギ、カキ、コナラ、リンゴなどの樹木に発生する。日本ではサクラ(ソメイヨシノ)がよく植えられているので昔は、このアメリカシロヒトリの毛虫をよく見かけた。最近はなぜか少なくなった。原因は寄生蜂のせいかもしれないが不明。そういえばシャクトリムシも桜によく発生していたけど最近は見ないな。昆虫や自然も環境に対応しているんじゃないかと思います。
ミノウスバ
マダラガの仲間で、マサキ、ニシキギ、マユミといったニシキギ科を専門に食べる毛虫。黄色と黒の縞模様。放置していると木が丸坊主になり、毎年発生するので早めに駆除、毎年駆除する必要がある。小さいときは集団で葉っぱを食べると大きくなってくると単独で食害し始める。外敵から身を守るために、変な匂いのする粘着性の毒液を出す。
オオスカシバ
ホバリングするモコモコしたオオスカシバの幼虫でクチナシを専門に食害する青虫。成虫のオオスカシバがミツバチに似ていて、ちょっとかわいらしいですが、幼虫はクチナシを一晩で丸坊主にしかねない勢いで食害する。さっさと駆除しましょう。幼虫は落葉で繭を作って蛹になりそのまま越冬して来年、成虫になって卵を産みつけるため、一度発生すると駆除しない限り毎年発生して被害が大きくなっていきます。
●成虫の羽が透けているのが名前の由来。
オオスカシバを呼ぶクチナシ
オオスカシバを呼ぶというか被害に遭うというか。クチナシの開花が6月〜7月で、オオスカシバの活動が6月〜8月と重なっているのがなんだかなと。開花すると甘い香りがするんですが、開花が終わるとその白い花が一気に茶色になって物悲しい感じがするんですよね。ただ、この甘い香りは強烈に印象に残ります。蝶と蜜蜂
花は蜜を提供することで蝶やミツバチを呼び寄せ、受粉をしてもらっています。蜜は受粉をさせるための餌、もしくは報酬です。基本的に何の植物でも開花するのであれば蝶々とミツバチはやってきます。植物の中には多くの蜜を提供して蝶・ミツバチを呼び寄せる蜜源植物と呼ばれる植物もあります。これらを植えることで、蝶・ミツバチが庭にやってきます(バタフライガーデン)。
代表的な植物はブッドレア、ランタナ、バーベナ、ニンジンボクなど。
参考バタフライガーデンを目指すなら蜜源植物を参考に。
アシナガバチ・スズメバチ
アシナガバチ・スズメバチは肉食の蜂で、庭に芋虫・毛虫・その他の昆虫がいると、やってきてこれらを食べます。なので庭で植物がある限り、一定の確率で来訪します。虫を食べてくれる…そういう意味では害虫を食べてくれる益虫なんですが、蜂ですから人を刺すことがあり、スズメバチは非常に攻撃的で、刺されるとアナキラフィシーショックを起こして死ぬことが十分あります。またアシナガバチは攻撃的ではないんですが、人を刺すことはあり、アレルギーの人はスズメバチほどではないにしても危険です。また巣なんて作られたらたまったものではないです。巣を作られたら専門業者にお願いして駆除しましょう。
●アシナガバチ・スズメバチは上記の芋虫・毛虫が発生していなくても、いろんな昆虫を目当てにしてやってきます。ただ、虫の量が多いと来訪率が格段に上がります。
●出会いたくないなら、餌となる虫は駆除するしかないです。
●出会いたくないなら、餌となる虫は駆除するしかないです。
カナヘビ・トカゲ
虫が発生するとそれを目当てにやってきます。カナヘビ・トカゲなどは体が多少大きいからなのか、虫が減ってしまうとどこかに移動して消えてしまいます。食べ物が多いと卵を産んで増えることもあります。カナヘビはヘビと名づいていますが四本足です。カナヘビ・トカゲは爬虫類が苦手な人は嫌いますが、実害はない、完全な益虫なのでそのままでいいでしょう。
蟻(アリ)
アブラムシがいると蟻(アリ)がやって来て、アブラムシの排泄物の蜜を集めます。植物に蟻(アリ)がたかります。代わりにアブラムシを食べるテントウムシなどを排除しますし、その他の芋虫などの害虫も蟻(アリ)が食べてしまいます。植物の中には蜜腺を持ち、蜜を出すものがいます。蜜がアブラムシの排泄物よりも濃いと蟻(アリ)は蜜を持ち帰って、アブラムシを駆除し始めます。こうなると蟻(アリ)は植物の害虫の全てを排除する益虫となります。まぁ、蜜という報酬を払っているので、果たしてどこまで益虫なのかよくわからないですけど。
●アブラムシは駆除しましょう。
●ジャーマンカモミールを植えるとアブラムシがたかり、天敵のヒラタアブやテントウムシが来て駆除してくれます。
●ジャーマンカモミールを植えるとアブラムシがたかり、天敵のヒラタアブやテントウムシが来て駆除してくれます。
最後に
栽培でよく見られる害虫のアブラムシ・ハダニ・カイガラムシ・コナジラミ・コバエ・ウリハムシ・グンバイムシ・ノミムシ・コガネムシなどは今回はあげませんでした。あくまで管理人の個人的見解ですので、付け加えた方がいいものがあったら、提案投稿してください。それではまた。
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