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ブルーベリーの用土と酸度調整

このページではブルーベリーの用土と酸度の調整についてまとめています。栽培についての詳細は以下のページを参考にしてください。
用土(配合例)

ハイブッシュ系は未分解の有機質に根を広げる性質なので、針葉樹バーク(樹皮)、木材チップ、もみがら、刈り草などの分解されにくいものをピートモスの代わりに入れるといい。
ブルーベリーと酸性土
ブルーベリーは酸性土でないと微量要素(鉄)が吸収できなくなり、クロロシスが発生したり、調子を崩す(病気・害虫のクロロシスの項目を参考に)。酸性土を維持することがブルーベリー栽培の大事なポイントになる。ただ、必要とするPhは品種によって違うし、状況(土の配合・環境・株の健康など)は各自で違うため、「これが正解」という絶対解はない。酸度を測る酸度計があると酸性対策がしやすい。酸度を使い切りで測る「酸度紙(リトマス試験紙みたいなもの)」もあります。
ノーザンハイブッシュの最適pHは4.3~4.8、サザンハイブッシュおよびラビットアイは4.3~5.3程度。日本の雨はpH4.5~6.0。水道水は7.3位。7以下が酸性なので、雨が当たらず水道水をやっていると土が中性・アルカリよりになっていくことになる。地域の酸性雨の度合いと雨量と品種によっては、酸性なんて一切気にしないでもスクスクと育つ。
酸度調整の方法
土壌酸度計を!
土の酸性度を測る「土壌酸度計」はブルーベリー栽培には必須です。もしもブルーベリーが調子を崩していて、土壌酸度計で中性と計測されたなら、以下のクエン酸や硫安などで対処しないといけませんが、十分酸性なら別の原因となります。まずは計測です。クエン酸

硫安(硫化アンモニウム)
硫黄は入手が難しいので、安くて窒素の補給もできる硫安(硫化アンモニウム)がよい。サザンハイブッシュは根が弱い品種(オニールなど)があり、硫安をたくさんやると一時的に回復するが、その後に枯れ込むことがあるので、硫安は控えめにしつつ、クエン酸で酸度を調整しつつ、長期的には硫安で調整するといいです。ピートモス

品種
ミスティー(サザンハイブッシュ系)など弱アルカリ性でも育つ品種もある。ブルーベリー専用肥料
酸性でないと枯れるブルーベリーのために、肥料成分に酸性にする効果のある成分の入った「専用肥料」がホームセンターなどで流通しています。これを利用するのが手っ取り早く確実です。ただしブルーベリーは肥料をさほど必要としておらず量が多いと、これまた調子を崩す原因となるので、状況に応じて上記のクエン酸・硫安・ピートモスと併用するようにしましょう。