6月の管理…梅雨の高温多湿でシクラメンの球根が腐ることも

TOP > サクラソウ科 > シクラメン最終更新【
スポンサーリンク

6月のシクラメンの管理

6月は気温が上がって、しかも梅雨で雨がよく降る時期です。シクラメンにとって気温が上がる時期は乾季で乾燥しているものですから、気温が上がって湿っている日本の梅雨の時期は非常に苦手です。6月の湿気・梅雨を乗り越えることがシクラメンの夏越しの最重要ポイントと言っていいでしょう。

シクラメンの夏越しには2種類あります。休眠させて眠った状態で夏越しさせる方法と、葉っぱを出して栽培している状態で夏越しさせるものです。どちらの場合でも一度夏越しを成功させたシクラメンは翌年以降も夏越しが成功しやすいです。
●休眠させた方が夏越しの成功の確率が高い。成功率は半々。
●栽培を継続すると夏の間も多少なりとも生育するので、開花期に花が多くなりやすい。とも言われますが、休眠させた方が調子がいいと考える人もいます。

水やり

休眠させる場合

休眠させる場合は、完全に水を切ります。水をやると休眠から覚めたり、水で球根が腐ったりします。特に湿度が高い時期なので水やりしてなくても、風通しが悪いと腐っていることすらあります。

休眠させずに栽培を継続する場合

土が乾いて数日経ってから水をやるくらいの頻度です。土が濡れている間は水をやってはいけません。底面給水のタイプでも、底面給水は利用しない方がいいです。水をやるときは球根にかからないようにします。

意図せず、葉っぱが落ちていって、なくなったら休眠に入ったと判断して断水に切り替えましょう。
●気温が上がり活動が鈍くなっています。水を吸い上げる力は落ちています。
●水やりには土の中の老廃物を押し流す目的もありますので、水をやるときは鉢底から水がしみ出すくらいにしっかりとやってください。

肥料

休眠させない場合にのみ、一ヶ月に一回程度、液体肥料をやります。肥料をやらないと枯れる!ってことは無いんですが、肥料をやって株を肥えさせて、花を増やすのが「休眠させずに栽培する夏越し」のメリットですから、ここで肥料をやらないなら意味がないです。でも、自信がないなら肥料はやらなくてもいいです。

やるなら一ヶ月に一回程度にしてください。これまで通りの頻度でやると球根が腐ります。
液体肥料の商品画像
液体肥料の購入はこちら

植えかえ

植え替え時期ではありません。
植え替えは8月下旬から9月です。

ただし完全に葉っぱがなくなって休眠したものは掘り上げてもいいです。掘り上げて風通しの良い涼しいところで管理してください。ただ、普通は植えっぱなしにして管理します。植え替えは8月〜9月にすればいいです。

管理場所・日当たり

シクラメンは雨季に花が咲いて、乾季に眠る植物です。よって梅雨というのは高温なのに高湿度というシクラメンの球根にとって厳しい状況になります。梅雨時期にシトシトと雨ざらしになれば、栽培を継続している株でもすぐに腐って枯れます。まぁ、シクラメンに限らず、日本の梅雨は他の地域の植物にとって腐りやすい時期です。

そこでシクラメンを春に庭植えしてしまった人は、雨が当たらないように屋根をつけてやったり、傘を立ててやったり、とにかく雨を防ぐようにします。

鉢植えの人は、雨の当たらない場所に移動させます。シクラメンを「休眠させずに栽培して夏越し」させている場合は、半日陰か、遮光して柔らかな光が当たるような場所が好ましいですが、6月はともかく「過湿を避ける」「雨を避ける」のが第一です。日光より、乾燥を優先しましょう。腐ってしまえばお終いですからね。今はともかく「雨・過湿」です。

腐ってませんか?

雨に当たるなどすると細菌性の球根腐敗病が発生して、球根が腐っていることがあります。水をやらず、雨に当たらなくても、そもそも湿度が高いので、腐ることも十分ありえます。

触ってみてグジュグジュになっていたら、もう腐っています。水に当てないようにして、ナイフで腐ってる部分を削り落とし、ベンレート水和剤(ベノミル剤)を散布しておくと予防できます。
ベンレート水和剤の商品画像
ベンレート水和剤の購入はこちら
その他のトラブルについては以下のリンクを参考に。

花ガラ・傷んだ葉を摘む

休眠させずに栽培を継続させる夏越しをやっている人は、まだシクラメンには葉っぱが出ています。傷んだら必ず、ハサミで切らずに指でつまんで根元からプチっと抜きます。ハサミで切ると切り残しが腐って、それが病気の元になります。

これまでの時期は切り残しが多少あったとて、カラカラになって腐るまではいかなかったでしょうが、6月に関しては本当に腐ります。ちゃんと指でつまんで抜きましょう。

来月は?

6月中旬〜7月上旬は梅雨の時期で、ここがシクラメンの夏越しの山場です。8月は高温ではありますが、乾燥もしていて腐る確率は梅雨よりはずっと低いです。8月になれば植え替え時期になり、9月〜10月はシクラメンの活動が再開されます。
シクラメンの栽培の概要は
を参考に。
スポンサーリンク

関連する花BBSの投稿

スポンサーリンク