シクラメンの用土の配合についてまとめ
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シクラメンの用土の配合の例と専用土
このページではシクラメン栽培の用土の配合をまとめています。土についての基礎知識
植物は水がなければ枯れてしまいます。しかし土がずっと濡れていると、根が窒息して、菌が繁殖して根が腐ってしまいます。だから土には保水力がないといけないのに、同時に適切な排水もできないといけません。また、根は水を吸い上げつつ、呼吸もしているので、土の中には「空気」を溜め込む隙間が必要です。シクラメンは肥料喰い
そしてシクラメンは長期間、開花するために意外と「肥料食い」です。肥料食いというのはたくさんの肥料を必要とするよってことです。
普通の球根植物というのは、球根に栄養を溜め込んで、その栄養で花を咲かせるものが多いのですね。だから葉っぱが残っている時期に栄養をやるけども、開花時期は肥料は控えるものなんですが、シクラメンはほぼずっと肥料を必要とする性質があります。優秀なシクラメン生産農家はとにかく「土作り(特に堆肥や腐葉土など)」に気をかけているものです。
一番無難なのはシクラメン専用土
自作する場合、それぞれの土(赤玉土・腐葉土・鹿沼土・パーライト・堆肥・肥料など)を買ってこないといけませんよね。これが面倒だし、一個ずつが数リットルから10リットルもあるので使い切れません。土ってのは時間とともに劣化するものです。腐葉土なんて久しぶりに開けてみたら「虫が湧いていた」なんてことがよくあります。シクラメン専用土を買ったほうが安上がりな人が大半でしょう。小口(5リットルなど)で売っている専用土の購入がオススメです。
●ホームセンターで売っていない場合はネットで購入しましょう。
●「シクラメンの専用土」でなくても「花と野菜の培養土」と書かれた用土でも大丈夫です。培養土の裏書に「シクラメンも適している」と書いてあったら大丈夫です。
●「シクラメンの専用土」でなくても「花と野菜の培養土」と書かれた用土でも大丈夫です。培養土の裏書に「シクラメンも適している」と書いてあったら大丈夫です。
専用土は適した配合になっている
専用土は赤玉土+腐葉土の他に堆肥とピートモスとバーミキュライトと、その他にリン・カルシウム・カリ・ゼオライトが含まれています。リンは開花するためには絶対に必要な栄養素です。リンがなければ開花はしません。カルシウムとカリは根の健康のために必要な栄養素です。ゼオライトは根腐れを防ぐために入れます。ゼオライトはホームセンターで販売しているので見たことがあるかもしれません。
と、必要なものは全て入り、適切な配合で入っています。
だからシクラメンを育てるならこれで十分です。
底面吸水鉢の場合はここに粉状パーライトを1割入れると良いです。入れなくても枯れるわけではありません。粉状パーライトが入ったほうが水が行き渡りやすいんです。
事情によって必要な土の量が違う
必要とする土の量は休眠させたか、させないかによっても違います。休眠させて8月〜9月に植え替える場合は、土を落として新しい土で植え替えるので以下の量が必要です。休眠させなかった場合は、土を少し落とすだけなので、用土はあまり必要じゃないです。休眠させる場合は鉢の大きさによりますが5リットルでは不足するかも。以下を参考に。
●直径15センチの5号鉢で必要な土は1リットル。
●直径18センチの6号鉢で必要な土は2.2リットル。
●直径20センチの7号鉢で必要な土は3.5リットル。
●直径24センチの8号鉢で必要な土は5.1リットル。
●直径27センチの9号鉢で必要な土は7.3リットル。
●直径30センチの10号鉢(尺鉢)で必要な土は8.4リットル。
●直径18センチの6号鉢で必要な土は2.2リットル。
●直径20センチの7号鉢で必要な土は3.5リットル。
●直径24センチの8号鉢で必要な土は5.1リットル。
●直径27センチの9号鉢で必要な土は7.3リットル。
●直径30センチの10号鉢(尺鉢)で必要な土は8.4リットル。
用土を自作する場合
鉢の数が少なく、必要とする土が少量なら専用土で十分ですが、ガーデニングをする上でこだわる要素の一つが「土作り」。ほとんどの植物が毎年か2年に一回は鉢植えは植え替えをするものです。鉢植えをたくさん持ってる人は、植え替えが毎年のイベント・重労働になります。そういう大量に用土を必要としていて、管理場所がある人は自作するのも悪くありません。そういう人は安上がりになります。
配合を工夫しましょう
以下に配合の例をあげますが、最初は以下の配合で試した後は、花の様子を見て、環境(日当たり・風通し)を考えて配合を微妙に変えてみるのも一興です。我が家のベスト配合を考えると他の植物の配合も変わり、成功率が上がる、かも。シクラメンは肥料喰い
シクラメンは肥料食いなので、肥料は入れましょう。元肥に化成肥料を説明書の規定量を入れます。その肥料が切れたら、また追加します。なぜ有機物が多め?
シクラメンの用土に有機物が多いのは、栄養もあるが鹿沼・赤玉・日向といった水はけのよいもので栽培すると、生育時期(冬)の水やりの手間がかかって栽培が大変なのが大きい。原種系の栽培ブログを見るとゴツゴツ系の用土になっているのはそういう違い。配合例
保水性重視配合
赤玉土(小粒)5 腐葉土3 調整済みピートモス2+肥料ピートモスで保水を強くしています。シクラメンは冬場に水切れが起きやすいので、その対策です。肥料は粒状肥料です。土の上に置くタイプでもいいです。液体肥料はすぐに流れ出るのでダメです。ゼオライトを一掴み入れると根腐れを予防できます。
底面吸水対応配合
赤玉土6 腐葉土3 粉状パーライト1+化成肥料底面吸水は底に水を貯めて、そのから不識布で土の中に水を吸い上げていくものです。最近、流通しているシクラメンの鉢は大抵はこの底面吸水です。普通の配合の土でも水は吸い上げるのですが、パーライトを入れることでより水の補給が楽になります。パーライトを混ぜるのは底面吸水で水を隅々まで行き渡らせるためですが、パーライトがないと底面吸水が機能しないというわけじゃないので気にしないでもいいです。肥料は粒状肥料です。土の上に置くものでもいいです。液肥は流れ出るので長期間は効きづらい。
ゼオライトを少し入れると根腐れを予防できます。
籾殻配合
赤玉土(小つぶ)4 調整済みピートモス4 バーミキュライト1 籾殻燻炭1+肥料ネットで見つけた配合です。籾殻燻炭は保水性、通気性、排水性・土壌菌を増やす性質があります。消臭効果もあり、室内で管理するのに適しています。でも籾殻燻炭があまり流通していないし、一袋が30リットルとどデカイ。他にも利用できますが、あまりオススメしないです。
肥料は粒状肥料か置くタイプの肥料で。もちろん液肥ではダメです。
底面吸水向けお手軽配合
培養土+粉状パーライトを1割ホームセンターで売っている培養土に粉状パーライトを加えたものでもいいです。培養土は肥料が入っているので肥料は追加しない。
原種系向け配合
赤玉土1鹿沼土1水捌けがいいが、水やりの頻度が多くなって大変。種まきもこの配合がよい。
用土の購入はこちら
最後に
用土の配合は色々とありますが、用土の配合によって水やりの頻度が変わり、肥料の頻度が変わるので、大事なのは配合よりは、対応力だと思います。逆に、あなたが「ついつい水やりをしてしまう人」は赤玉土・鹿沼土・日向土といった水捌け強化の石砂を追加して調節し、鉢が多くて水やりの手間がかかる人はピートモスを増やしたり、シクラメンの専用土や培養土を利用しましょう。植え替えの詳細は
を参考に。
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