シクラメンの花茎が短い理由と対処法は?

TOP > サクラソウ科 > シクラメン最終更新【
スポンサーリンク

花茎が短い理由と対処法は?(シクラメン・ガーデンシクラメン)

このページではシクラメンガーデンシクラメンの花茎が長すぎたり、短すぎる場合の原因と対処法をまとめています。

花茎が短い??

シクラメンというと、中央に花がニョキと集まっているものです。つまり葉っぱの茎より花の茎の方が長い。だからあの形状なんです(画像のような)。ところが時々、花茎が短くて、葉っぱの中に埋もれがちになることがあります。これはみっともない。というか、「勿体無い」。綺麗に見えないし、葉っぱに埋もれて見えていないじゃないですか。。

ただ、花茎が短いのは、原因が根詰まりとかじゃない限りは「病気」とは違うのですね。だから栽培上は問題はありません。これは上級者の悩みです。もう一歩、上を目指す人の贅沢な悩みです。

水不足で花茎が短くなる

シクラメンは水が欲しい

花茎が短くなる理由は「水不足」が一番です。

シクラメンの葉っぱが増える10月11月から徐々に花芽が伸びてきます。この時期に水が少なかったのですね。それで花茎が伸びきれなかった。これが一番多い理由です。水不足といってもシクラメンが枯れてしまうほどの乾燥じゃなくて、ちょっと少なかったのです。底面給水でちょっと切らした時期があった〜、とか、土が乾いてから水をやっていたのだけど、土が乾いてから二、三日開けて水をやるような日があった〜とか、水やりをする人の「土が乾いた」という基準が厳しかったか。
水やりの基準を修正すると次から伸びる花茎は正常化します。

なぜ水不足に?

シクラメンって雨季と乾季のある地域の植物なんですね。シクラメンの自生地の暑くて乾燥している乾季と、寒くて雨がじゃんじゃん降る雨季のうち、日本の秋冬が「雨季」に当たります。

ところが、日本では通常、秋から冬に気温が下がるにつれて植物の活動は「鈍くなる」ものなので、水やりは減らさなくちゃいけないと日本人のガーデナーは思っています。うちのサイトでも「10月11月は夏のような感覚で水をやっていると根腐れする!」と書いているページが多いです。しかし、シクラメンは別。シクラメンは冬でも水をガッツリ欲しがります。なんせシクラメンにとって秋冬は成長し開花する「雨季」なのだから。雨が降って当然。それを吸い上げるべく根を張っているのです。そこに水やりが足りなかったわけです。

で、10月11月あたりの水やりが厳しい(少ない)と、花茎が短くなりやすいです。
8月前後の休眠時期は水やりを減らさないと球根が腐るのです。だから水やりを控えるのが癖になっています。だから涼しくなって活動が再開しても、おそるおそる水やりして控えめになりがちです。気温が25度〜20度くらいになったら、水やりの頻度・水やりを基準をグッと上げていきましょう。

その他の理由

温度

シクラメンの場合、秋冬は室内で育てるものなので、高温になりがちです。気温が高いと花茎が短くなる原因です。短くなるというよりは、伸び切る前にツボミが咲いてしまのです。それで花茎が短くなってしまいます。温度は適切なものに保つようにすれば次の花からは治ります。
●シクラメンが生育するのに適切な温度は10度から15度。シクラメンが生育する適切温度に15度から20度とするものもあるが、あれは農家が風通しや湿度を管理した環境のこと。一般家庭では10度から15度。
●ガーデンシクラメンの適切な温度も10度から15度。戸外で管理するのでどうしようもないけど。

より詳細には以下のページを参考にしてください。
★★置き場所・適切な温度について(シクラメン)

根が傷んでいる

根詰まりだったり、植え替えがうまくいかなかったり、別の理由で根が傷んでいると水を吸い上げられず「水不足」の状態になり、花茎が短くなります。対処法としては根詰まりならば植え替え。根が傷んでいるのならば原因を取り除きます(虫がいるとか)。だいたいは根詰まりですね。

日光不足

日光不足だと葉っぱが徒長して結果的に花が葉っぱに埋れてしまいます。埋れてしまうというよりは、みっともない状態になります。日光に当てるべき時にはしっかりと当てます。

肥料不足

花茎が短い原因の第一候補はあくまで「水不足」です。

ですが、要は花茎が伸びる時期に若干の生育不良を起こす理由があれば「花茎が短くなり」やすいのですね。なので次の原因の候補は肥料不足です。

肥料が若干足りない、特にリン・カリが不足すると花茎が短くなるという意見もあります。ただ、花が咲いている時点で肥料は十分あるはずなんですよ。個人的にはあまり関係ないと思います。
肥料が切れると花色が薄くなる。花色が薄いようならば、花茎の長さとは関係なしに肥料をやってください。

ガーデンシクラメンは繊細

ガーデンシクラメンは寒さに強く、暑さに強いので枯れないのですが、なんというか「繊細」というか、ちょっとした変化でヘソを曲げます。水不足の影響が出やすいのはガーデンシクラメンの方だと思います。

最後に

花茎が短いのは病気ではなくて、あくまで見た目の問題です。気にしないなら気にしないでいいことです。これは上級者の高みを目指すためのテクニックですね。

ガーデンシクラメン・シクラメンのその他の栽培については
を参考に。
スポンサーリンク
スポンサーリンク