イチジクの秋果品種の剪定について
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イチジクの秋果品種の剪定について
イチジク(無花果)は夏に収穫するのがメインの「夏果品種」と秋に収穫するのがメインの「秋果品種」と、その両方ともに収穫が出来る「夏秋果兼用品種」があります。ここでは秋果品種の剪定についてが書かれています。夏果の方が大きくて甘いが、梅雨に腐ってしまうので、一般的家庭菜園では秋果品種か夏秋果兼用品種が一般的です。
秋果品種の剪定
時期
イチジクの剪定は落葉時期の11月〜2月に行います。2月〜3月あたりにやるのがいいです。春前に行い、切った枝で挿木をして増やすといいです。寒冷地では真冬に剪定をすると寒さでダメージがあって枯れこむことがあるので、なおさら春が近づいてからがいいです。剪定の目的
秋果は春以降に伸びる新枝についた花芽が秋に熟して収穫したものです。対して夏果は前年の秋に出来た花芽が生育したものです。冬の落葉時期の枝を見ると小さな芽が出てきています(秋果専用品種でも見られます)。これが夏果になります。枝の更新
イチジクの枝葉古いものには新枝が出にくく、花(=実)もつきづらいです。その他の枝のうち、元気のない枝は根元から切り落としてしまいます。元気のいい枝も花芽がある枝と同じように短く切り戻してしまいます。剪定方法
鉢植えの剪定
剪定をどうするのかは、人によってかなり違い、鉢植えなら地際から3芽を残すってくらいに小さくまとめる人もいれば、かなり残す人もいる。これはどれが正解ということではなく、イチジクはどう剪定しても、芽吹いてそこそこ上手くいくということです。鉢植えの場合は、管理を考えて短く切り詰めてコンパクトにまとめていくといいです。地際から3枝を残し、その3枝に3芽が残るように剪定していきます。ほぼ一本立ちになっている場合は、その一本の枝を地際から3芽を残して切り戻します。結果的に非常に強剪定になります。イチジクは基本的に強剪定になります。
庭植えの剪定
秋果品種では冬の間に、この枝を根元から三つほど芽を残して切り戻すことで春以降に脇芽を出させ、収穫を増やします。庭植えであれば、収穫と泥はねを考えて、幹をしっかりと残して高く仕立てます。庭植えの場合は、芽を3つ以上残して、樹高50cm〜80cmくらいは保持するといいです。といっても別に短く切り戻しても、1年で1m以上伸びるので、気にせず切ってしまってもいいです。
癒合剤を塗る
切り口に癒合剤を塗ります。冬は活動をしていないので、樹液は出にくいですが、それでも切り口は癒合剤を塗って保護しておかないと春以降に傷んで枯れこむことがあります。癒合剤をハケで塗っていきましょう。
樹液が出る場合は、もう黙って見ておくしかないです。放置して、乾くのを待ちましょう。ちなみに剪定後に水やりをたっぷりとやると、根が水を吸い上げて、それで樹液が出やすいので水やりを控えて様子を見ましょう。切り口に接木テープなどを巻くと乾きにくいので、逆効果です。黙って見ておくしかないです。
最後に…
その他の品種の剪定については以下のページを参考にしてください。スポンサーリンク