イチジクの夏果品種の剪定について

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イチジクの夏果品種の剪定について

イチジク無花果)の実は、果実ではなくて、花です。なので花芽はつまり果実です。夏果は果実が夏に出来ます。ですが、日本では「梅雨」があるので、腐りやすく、夏果は適していません。日本で流通している苗のほとんどは夏秋果兼用品種と、秋果兼用品種です。夏果専用種はザ・キングくらいで、ほとんど見かけません。

ちなみに秋果兼用品種もこのページのような夏果狙いの剪定をすれば、夏果を収穫できますが、夏果を取ると、秋果はほとんど取れなくなってしまうので、イチジクは基本的に秋果狙いの剪定をするようにします。
日本の一般家庭には夏果品種は向いていないが、夏果の方が大実でみずみずしいとされますが、秋果の方が甘いとも。

夏果の剪定

どれが花芽?

どれが花芽?
夏に収穫する花芽は前年の秋から冬に掛けて枝につきます。秋以降につく「つぶつぶ」が花芽です。これを落とすと当然翌年収穫はなくなります。

剪定の時期

剪定の時期は落葉している11月〜2月あたりとなります。

落葉していない時期に剪定すると、樹液が流れ出て、そこから雑菌が入ったり、虫が入って病気になることがありますので避けます。落葉時期でも、切り口には必ず癒合剤を塗って保護します。

剪定はほとんどしないでも

秋果用品種、夏秋果兼用品種は基本的に新枝にできる秋果を狙うため、強剪定をして新枝を出させるのに対して、夏果は枝の先にも花芽がつくので剪定はほとんどしない。しないでもさほど問題ない。それより、密生すると果実に日が当たらないと果実が熟しづらくなりますし、風通しが悪いと病害虫が発生しやすいので伸びすぎた枝、邪魔な枝を落としてしまいましょう。

剪定の手順

枝先を切り戻す

枝につき5個から8個の実をつけるようにして、先を切ります。もしくは、一番上の芽を一つだけ切ってしまいます。先を切らなくてもいいですが、先を切ることで脇枝を出させて、翌年の花芽を増やし、収穫を増やします。

沢山つけると風通しが悪くなるので5個から8個としましたが、風通しがよいなら、8個から10個でも可能。風通しが悪いと実が腐ります。
花芽の付いていない枝は半分くらいに切り戻します。翌年に新枝が出て翌々年の花が増えます。花芽が着いている枝よりこっちの方が大切です。

邪魔な枝を落とす

密生を避けるために、邪魔な枝を落とします。

癒合剤を塗る

切り口に癒合剤を塗ります。癒合剤は切り口から雑菌が入らないようにするためのもので、塗っておきましょう。他の植物の栽培でも使うので、あって損はないですよ。ちなみに剪定後に水やりをすると樹液が出やすいので、剪定して切り口が乾くまでは水やりは控えた方がいいです。

樹液がどうにも出て来る場合は、どうにもならないので放置します。

「この時期に剪定したら樹液が止まらなかった」とメモしておき、今後の剪定時期の参考にしておきましょう。剪定時期やコツってあなたの地域と株の健康と品種によってかなり違っていて、このメモが今後の大事なデータとなります。
切り口を接木テープでグルグル巻きにすると切り口が外気に触れないので、雑菌が入らないですが切り口が乾きにくいので、状況でどっちがお得か考えてください。

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最後に

その他の品種の剪定については以下のページを参考にしてください。
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