ポトス栽培の詳細解説版…経験者のための濃厚テキストページ

TOP > サトイモ科 > ポトス最終更新【
ポトス詳細版
ポトス詳細版
科名サトイモ科
属名ハブカズラ属
学名Epipremnum aureum
耐寒5度
水やり水控え目
場所室内
難易度中級者向け
画像の投稿
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12
植え
肥料
スポンサーリンク

ポトスとは?

ポトスは熱帯性のサトイモ科の常緑植物。ポトスは葉っぱが艶やかで色合いも鮮やか、そして室内で管理するのが簡単であることから、観葉植物として人気があります。ポトスは自立できないので、よく黒い木に絡ませてあります。これは「ヘゴ」と言う植物の板です。

ポトスを栽培するのであれば、室内の明るい場所で管理します。ある程度の日陰には耐えられますので、室内で育てるのは簡単です。あまりに日陰だとポトスの葉っぱの斑(フ)が無くなって、単に緑の葉っぱになります。目安にしてください。

日光を好むのですが、強い直射日光に当たると葉焼けを起こします。品種にもよるので絶対ではないのですが、春の光くらいでは葉焼けは起きません。葉焼けの症状は茶色く穴があくもので、黄色く変色するのは葉焼けじゃないです。葉っぱが黄色くなってポロポロと葉が落ちるのは水切れ・根腐れ・根詰まり・病気・害虫などを疑ってください。

本来は巨大化する性質

熱帯雨林の中で、木などに気根でへばりついて上へ上へと登る。上へと登ると葉っぱが大きくなり、ポトスも葉っぱが大きくなるとモンステラのように葉っぱに切れ込みが入る。空気中の湿度が高いほうが生育が良い。私達が見かけるポトスは「幼木」。

沖縄以外では越冬せず戸外では枯れるので幼木のままだが、本来はとんでもなく大きくなります。

ポトスには登はん性という性質があって、ポトスを上に伸ばすと葉っぱが大きく成長し、下に垂らすと葉っぱが小さくなっていく。建築物に絡ませて放置しておくと、とんでもないことになるらしいです。日本では冬に枯れるのでトンデモナイことにはならない(沖縄では越冬してトンデモナイコトになるらしい)。

最初にまとめ

●育てやすいかどうかは品種にもよる。初心者はゴールデンポトスかライムポトスをどうぞ。
●水耕栽培をしていることがあるので、水をたっぷりやっても大丈夫な気がするけど、土植えにしていて水をやりすぎると根が腐って枯れます。
●冬は水やりを控える。
●日当たりはカーテン越しの日で。夏の直射日光に弱く、葉焼けする。
●冬は室内の日当たりで管理する。
●生育時期は薄い液体肥料をやるとよい。
●水挿し・土挿し・茎挿しでも増える。
●風通しが良い方が良い。

管理場所

基本的には年間を通して室内で管理

ポトスは耐陰性があり、多少の日陰の環境でも育ちます。蛍光灯や白熱電灯の灯の下でも育ちます。それでもずっとその環境では葉っぱの色が薄くなったり、弱ってきます。日光が少ないと斑入りが鈍くなったり、葉っぱの色が鈍くなることがある。

耐陰性があるが日光に当てたほうが株は健康になる。なので出来るならば春と秋は戸外の日当たりで管理する。

春・夏・秋の管理場所

ポトスの理想的な管理場所は、春は日当たり、夏は半日陰、秋は日当たり、冬は室内の日当たり。

気温15度以上から生育が活発になりますので最低気温が15度以上になったら戸外でも良い。ただし葉焼けに注意。

室内でどうにも日当たりが悪いなら、植物用ライトを当てれば、それでも成長し、間に合います。性質の強いライムポトスならば植物用ライトだけでも綺麗に育ちます(他の斑入り品種はなんとも)。もちろん理想は日光を当てることですが、そういう選択肢もあると思ってください。
植物用ライトの商品画像
植物用ライトの購入はこちら

真夏の直射日光には注意を

ポトスは熱帯雨林の鬱蒼と茂ったジャングルの木の下に育つ植物で、直射日光を浴びるような環境ではありません。真夏の直射日光に当てると葉っぱが葉やけしてしまいます。特に白い斑入り品種は葉焼けを起こしやすい。また気温が高いと葉焼けは起きやすい(35度以上)。夏はカーテン越しの光にあてるか、室内の中の方へ移動させるか、日陰に移動させてください。

春と秋もいきなり直射日光に当てると葉焼けを起こします。耐陰性がありますから、春と秋の戸外も無理に戸外の日当たりに出す必要はなく、「理想的」「できれば」という程度です。戸外に出す場合は、戸外の日陰→戸外の半日陰→日当たりと二週間ずつ慣らしていくと葉焼けしづらいです。ただし、斑入り品種は慣らそうが慣らすまいが葉焼けは起こしやすい。

冬の管理

ポトスは15度以下で生育が鈍くなり、8度以下で元気が無くなります。冬でも5度以下にはならないようにします。霜に当たれば一発で枯れます。できれば風通しのよい場所が好ましいです。最低気温が15度以下になったあたりで室内に取り込みます。霜に当たると一発で枯れるので気をつけましょう。

できれば10度以上で管理したい。5度以下になると枯れる(もしくはダメージが大きい)。冬もできるだけ日当たりに当てた方が良いので、出窓に置いていると、夜中に気温が下がって寒さで枯れることがあります。出窓は強い寒波が来ると0度以下に下がってしまいます。そういうとこは夜だけでも出窓から離して部屋の中央辺りに移動してあげてください。

水やり

春から秋の水やり

春~秋のポトスが成長する時期には、土が乾いていたら水をしっかりとやってください。必ず「土が乾いていたら」にしておきます。初心者は水をやりすぎて根腐れして枯らすことが多いです。受け皿に溜まった水は捨ててください。

葉っぱや茎が黒くなっていたら根腐れを疑います。水やりする前に土を見るようにしてください。土に指で触って確認すると、失敗が減ります。もしくは土壌水分計で計測して判断するといいです。
土壌水分計の商品画像
土壌水分計の購入はこちら
秋以降、最高気温が20度以下になってくると、成長が鈍くなり、水を吸い上げる力が弱くなってきます。すると、夏と同じ感覚で水をやってると、根腐れしてしまいます。
●春と秋は土が乾いたら水をやります。夏はほぼ毎日水をやります。冬は土が乾いてから二日か三日経ってから水をやります。

水耕栽培できるのに根腐れ?

水耕栽培できるのに根腐れ?
ポトスの水耕栽培やハイドロカルチャーを見たことがある人は、根腐れするなんて意味がわからない!って思うかもしれません。あれは「水耕栽培用」の根を生やしていて、土用の根ではないから大丈夫なだけで、鉢植えに水をやり過ぎると根腐れします。

とはいえ、ポトスの根腐れってよっぽどだよなーとも思います。

冬の水やり

ポトスは気温が下がると生育が悪くなります。水を吸い上げる力が弱るので、土から水がなかなか無くなりません。冬は土が乾いて白くなってから水をやります。冬に水をやりすぎて根腐れしてしまうことが多いです。ちなみに乾燥気味にすることで耐寒性も強くなりますので根腐れ対策と寒さ対策のためにも水やりは控えましょう。

土の表面が乾いていても、土の中には水が残っている事が多いです。鉢を持ち上げて軽いようなら水をやるか、割り箸を突っ込んで土の中が濡れているかどうか確かめてから水をやると確実です。

冬も土壌水分計を使って判断するとよいです。

冬は部屋が乾燥するので霧吹きで葉っぱに水をやり、土への水やりを控えるといいです。
●冬は気温が低く、雑菌が繁殖しにくいですが、ずっと濡れているとポトスの根が窒息。それが春になってハッキリと根腐れする。根腐れの原因は冬にあるが、症状が明確に見えるのは春ってことが多い。

葉水…大事なポイント

ポトスは熱帯雨林の植物で湿度の高い環境を好みます。なので霧吹きで葉っぱに水をやるといいです。春から秋は湿度が高い環境の方が生育するので葉水をやります。冬はポトスの生育が鈍くなっていて土が乾きづらくなっていますので、根への水やりを控えて葉水をすることで給水のバランスを取ります。

乾燥するとハダニが発生しやすいので、葉水をすると予防できます。ハダニは葉裏に潜んでいるので、、葉水をするときは葉っぱの裏にも霧吹きをすることでより予防できます。

葉っぱのホコリ

ポトスを育てていると、いつの間にか葉っぱにホコリが積もってしまいます。ぱっと見にはわからないのですが、そのせいで日照が不足して元気が無くなりますし、また、見た目も悪いので、布やティッシュで取り除くか、戸外で上からバシャーっと水をかけてホコリを洗い流します。

肥料

ポトスが生育する時期(3月〜6月・9月〜10月)に液体肥料を週に一回か、二週に一回ほどあげます。肥料が多いとよく育つのですが、育ちすぎて邪魔になるので注意。肥料がないから枯れる、ということはありません。

肥料が多いと雑菌が繁殖しやすく、根腐れの原因に成りかねない。特に斑入りの品種で白い部分が多いものは生育が鈍く、根腐れが起きやすい。肥料は控えめを基本として様子を見て調節しましょう。
●小さく維持したい場合は肥料は控える。
●ゴールデンポトスやライムポトスは生育が早い。肥料をやるとよく育ちます。

液体肥料の商品画像
液体肥料の購入はこちら

植え付け・植えかえ

時期

根が詰まったら植え替えをします。植え替え時期は5月から9月のうち真夏以外。根が詰まると黄色く変色して下葉から枯れてきて、長いツルの先ばっかりに葉っぱがついているようになります。この症状は根腐れでもなります。

用土

土は観葉植物の土か、赤玉土6腐葉土3川砂1を混ぜた土で植え付けをします。もしくは観葉植物の土に赤玉土を2割か3割ほど足して水はけをよくした土で植え付けをします。

ポトスは切って水に挿していても発根して育てることが出来ます。発根したモノを土に植え付けることでいくらでも増やすことが出来ます。
●室内で管理するポトスは腐葉土の割合が少なく設定してある「観葉植物の土」が良いです。腐葉土が多いと臭います。

観葉植物の土の商品画像
観葉植物の土の購入はこちら

鉢の植え替えの手順

古い鉢から株を取り出し、土を三分の一ほど落とし、古い根は切り、しっかりとほぐしてから植え替えをします。根が鉢の中でトグロ巻いてるならほぐしてください。新しい鉢は同じ大きさの鉢でもいいですし、一回り大きな鉢でもいいです。極端に大きな鉢に植え替えると根腐れの原因になるので気をつけてください。

鉢底の穴を鉢底ネット(鉢底網)で塞いで、その上に鉢底石(軽石)を2cmほど入れ、その上に用土を入れ、株を入れて隙間に用土を入れて、最後に水をやります。

植え替えてから2週間は日当たりには置かない。カーテン越しも避ける。植え替えはストレスで、弱っている時に日に当てると弱い日でも葉焼けしやすいです。

上か?下か?

ポトスは上へと伸びると葉っぱが大きくなる。葉っぱが大きくなるとモンステラのように切れ込みが入ります。逆に下に垂れ下がらせると葉っぱがどんどん小さくなります。こっちの方がかっこいいです。

通常は鉢植えやハンギングで登らせず、小さくまとめて室内インテリアとして楽しむのですが、ポトス栽培の行き着く先が、この切れ込みが入るほど大きく栽培できるかどうか?です。ヘゴに着生させ、上へと登らせ、葉っぱを大きく仕立てるのもいいでしょう。

仕立て方

ポトスが伸びてきたら、支柱(ヘゴ)に密着するようにする。上に伸びる茎をヘゴに接触させておくと、勝手に登っていく。気根が支柱にくっつくためにはヘゴが濡れている方がいいとされるが要因はよく分からない。
●ヘゴという植物で作った支柱に絡ませるのですが、ホームセンターなどでは「ヘゴ風支柱」があって、これは普通の木に溝が入っているだけで、気根が活着しづらい。

ヘゴ支柱の商品画像
ヘゴ支柱の購入はこちら

病害虫・トラブル

カイガラムシ

カイガラムシが発生します。動かないけど何かがこびりついていたらカイガラムシ。成虫や卵には薬剤が効かないので、何度も薬剤を散布する。少量ならば、ティッシュで取り除けばいい。

ハダニ

乾燥するとハダニが発生します。ハダニは葉水(=霧吹きで葉っぱに水をやること)をすれば予防できます。ポトスは空気中の湿度が高い環境を好みますので、年間を通して葉水をするといいです。ハダニは葉っぱの汁を吸い、葉っぱの色が霞む。どうにもならないなら薬剤を散布する。

アブラムシ

葉っぱや茎の汁を吸う虫。室内で管理しても発生するときは発生します。爆発的に増えるので見つけ次第、薬剤を散布する。

ナメクジ

葉っぱに虹色の通った後があったらナメクジ。吊り下げていたら被害は防げるので、ハンギング鉢だといいです。被害があったらナメクジ誘引駆除剤を使いましょう。

ダンゴムシ

ダンゴムシは普通は枯れた葉っぱを食べるだけだが、どうにも食べるものがなくなったら、枯れていない葉っぱ・新芽を食べ始める。食害があるようならば薬剤を散布する。そうじゃないなら無視でもいいが、不快なので対応の薬剤で駆除してもいいです。

バッタ

バッタが食べる。戸外で管理しているとやってくる。近くに雑草や他の植物があると移ってくる。草刈りをすると多少予防になります。

スス病

黒いカビ。見た目が非常に悪いし、光合成を阻害して株が弱くなる。原因はアブラムシ・カイガラムシ・ハダニなどの糞。なのでこれらの害虫を駆除するのが予防になる。

葉焼け

ポトスに強い日光が当たると葉緑素が焼けて茶色く抜ける。ライムポトスであってもある程度は発生します。あんまりに気にしないようにししますが、移動させるか、遮光して、直射日光が当たらないようにしましょう。焼けた部分は元には戻らない。また気温が急激に下がると葉っぱが傷んで、同様に茶色いシミが出来る。健康的に管理していれば、綺麗な新しい葉っぱに入れ替わるので、栽培の環境を見直すのが大事です。
スポンサーリンク
画像投稿BBS
スポンサーリンク