ベゴニアの仲間と育て方

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ベゴニアの基礎データ

ベゴニア
科名
シュウカイドウ科
属名
シュウカイドウ属
学名
Begonia semperflorens
水やり
水控え目
場所
外の半日蔭
難易度
中級者向け
ベゴニアの開花時期…植え付け・植え替え時期…肥料時期…月別スケジュールです。

ベゴニアの特徴は?

ベゴニアはシュウカイドウ科シュウカイドウ属(ベゴニア属)の多年草。本来、「ベゴニア」というとベゴニア属を指し、多くの種があるのですが、一般的にベゴニアというと、この「ベゴニア・センパフロレンス」という種です。

このページではセンパフロレンスを春に植えて秋まで花を楽しむ一年草とした場合の育て方と、その他のベゴニアの栽培方へのリンクを紹介しています。

このベゴニアはコンクリートの照り返しにも非常に強いです。水が葉っぱにかかると傷んでしまいますが、気温さえあれば、新葉が出てくるので、問題ありません。とにかく植えっぱなしのメンテナンスフリーな夏の庭植え植物として定番中の定番です。

仲間

ベゴニアにはいろんな種とこれらを交配させた品種が大量にあります。栽培が容易なのはこのページで扱っているベゴニア・センパフロレンスとシュウカイドウサザランディーくらいで、あとは上級者向きになります。なので栽培する場合はそれぞれの解説ページを参考にしてください。

ベゴニア・センパフロレンス

ベゴニア・センパフロレンス(Begonia semperflorens)は木立性ベゴニアの一種。多年草で本来は越冬させて栽培を継続させることもできるが、庭に植えて霜が降りたら枯れる一年草扱いとされることが多いです。銅葉系もあります。

もし通年で継続して栽培したい場合は
を参考にしてください。

レックスベゴニア

レックスベゴニア(Begonia rex)は根茎ベゴニアの一種、ベゴニア・レックスから派生したグループのこと。実際には根茎ベゴニア・球根ベゴニア・木立性ベゴニアなどと交配しているので、ベゴニア・レックスは原種ですがその性質はほとんど引き継がれておらず、単なるグループ名と考えてください。グループに根茎ベゴニアに入れることがありますが、単独で扱われる方が多いと思います。

直射日光と過湿(水のやりすぎ)が苦手で、梅雨に溶けて消えてなくなることが多い。寒さにも弱いですが、関東でも軒下で越冬できなくもないので、鬼門は冬より梅雨。

木立性ベゴニア

木立性ベゴニアはベゴニアのうち、球根・球茎のないもの。ベゴニアの中では育てやすいグループでベゴニア・センパフロレンスは木立性ベゴニアの一種。暑さに弱くて、寒さに弱いが、夏越し・冬越しは一般家庭では十分可能なレベルのものです。

球根ベゴニア

球根ベゴニアは球根のついたベゴニアのグループのこと。花が鮮やかで大きいものが多い。夏の暑さ・冬の寒さに弱くてガーデニング上級者でも栽培はなかなか難しい。ギフト向けに球根ベゴニアのベゴニア・フォーチュンなどが流通している。

球根系のベゴニアで流通しているものは球根ベゴニアの中では育てやすく改良してあるんですが、それでも継続して栽培するのは難しい。球根ベゴニアの一種のサザランディは栽培が簡単。
●花の派手な球根ベゴニアとベゴニア・ソコトラナを交配してできたのが「エラチオールベゴニア」。これを改良したものが「リーガースベゴニア」。

根茎ベゴニア

根茎ベゴニアは太い茎が地下で横へと伸びる性質のベゴニア。花が他に比べるとちょい地味。葉っぱを楽しむもの。レックスベゴニアの原種は本来はこの根茎ベゴニア。

リーガースベゴニア

リーガースベゴニアはギフト向けによく流通していて、非常に派手で綺麗です。球根ベゴニアとベゴニア・ソコトラナを交配してできたのが「エラチオールベゴニア」。これを改良したものが「リーガースベゴニア」。花がよく咲くけど、花がよく落ちる。

サザランディ

サザランディは球根ベゴニアの一種で、ベゴニアの中ではかなり育てやすい。他の庭植え植物と一緒に育てていると、水やりを忘れてシワシワになっているのをよく見かける。繊細な葉っぱと愛らしい花は全然球根ベゴニアっぽくない。

シュウカイドウ

シュウカイドウもベゴニアの仲間。中国から渡来して、現在は日本に自生しているため苗はあんまり流通していませんが取り寄せは可能です。寒さに強く、冬は地上部がなくなっても春には芽吹きます。

ベゴニア・クロロネウラ

ベゴニア:ベゴニア・クロロネウラ
フィリピンに自生する多年草。根茎性ベゴニアの一種。ベゴニアらしい花を咲かせるが、濃い葉色に鮮やかな葉脈の色合いが美しい観葉植物として栽培されています。

蛍光灯でも生育できるので、室内管理ができる観葉植物としてネットショップで売られています。とはいえ、蛍光灯だけだと徒長しやすいので、室内でも遮光して日光に当てた方がいいです。
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水やり

庭植えにした場合は、自然に降る雨だけで十分です。ただし、夏にあまりに日照りが続くと、傷んでしまいます。水が不足してくると、葉っぱがテカテカになってくるので、テカテカになってから水やりをするといいです。

鉢植えの場合は春と秋は土が乾いたら、鉢底から水が出るくらいに水をやり、受け皿の水は捨ててください。。夏は朝と夕方の2回しっかりと水をやります。昼に水やりをしないのは、沸騰して根を傷めるからです。

葉っぱに水をかけると葉っぱがグズグズになるので、できればかけない方がいいです。とはいえ、庭植えにすれば雨に当たりますし、多少傷んでも気温があれば回復するので気にしないでいいです。

肥料

肥料がなくても生育はしますが、あった方が生育がよいです。春から秋の気温が20度以上の時期は週に一回液体肥料をやるか、1ヶ月に一回化成肥料を株元にパラパラとまきましょう。
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植え替え・植え付け

時期

霜が降りなくなったら4月〜10月の間に植え付けをします。
このページでは一年草扱いとした場合の栽培としているので、植え替えはありません。多年草として継続栽培する場合は、を参考にしてください。

用土

一般的な花と野菜の培養土で植え付けます。自作する場合は赤玉土6腐葉土4に化成肥料を混ぜたものを使います。酸性の土を嫌うので、庭植えにする場合は苦土石灰で中和しておきましょう。

鉢植え

5号鉢6号鉢に1苗、プランターなら3苗〜4苗を植えます。

鉢植えの底の穴を鉢底ネット(鉢底網)で塞いで、その上に鉢底石(軽石)を2cm〜3cm入れて、その上に用土を入れて、株を入れて、隙間に用土を入れて、最後に水をしっかりとやって完成です。

庭植え・地植え

庭土を深さ20cmくらいを掘り返して、掘り出した土に苦土石灰を1平方mあたり100g〜150g混ぜて中和します。中和反応は1週間〜10日ほどで終わるので、1週間後に堆肥か腐葉土と緩効性化成肥料を混ぜて用土とします。 この用土を穴に半分戻して、株を配置します。株同士は15cmほど離して植え、隙間に用土を入れて、水をやって完成です。

管理場所・日当たり

春〜秋は日当たりのいいところで管理します。真夏の日当たりでも負けないので、日当たりで管理することが多いですが、半日陰に移動すると、色が薄くなり、それはそれで綺麗です。

剪定・切り戻し

切り戻しをすることで、脇芽が増え、脇芽が増えると葉が増えて、花も増えます。5月〜10月に適宜切り戻すと株が大きく育ちます。

病害虫

ほとんど見られない。
病気というよりは、水はけが悪い・水のやりすぎで根腐れしてしまうことがあります。水やりの頻度を見直せば改善します。

最後に…

ベゴニアは頑健で定番ですが、色合いが好みではない人もいますよね。そこで春〜夏に開花する植物をまとめたページがあるので、参考にしてください。
また、10月になりベゴニアが寒さで枯れるころには、秋に植え付けして春に開花する植物をベゴニアと入れ替えるといいです。以下のページを参考にしてください。
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一年草扱い春から夏の定番夏の暑さに強い

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