庭植えの注意点…壁に這わせて大丈夫?(ヘデラ栽培)

TOP > ウコギ科 > ヘデラ最終更新【
スポンサーリンク

ヘデラの庭植えの注意点

このページではヘデラの庭植えについての注意点や手順をまとめています。ヘデラは頑健で育てやすい植物なんですが頑健ゆえに「植えてはいけない植物」や「繁殖力が強い植物」に挙げられる要注意ガーデニング材の一つでもあります。

ヘデラの育て方については
を参考にしてください。

ヘデラの庭植えの植え付け

深さ20cmほど掘って、掘り出した土に対して腐葉土や堆肥を2割〜3割ほど追加し、緩効性化成肥料を少量だけ足してよく混ぜて用土とします。用土を半分戻して株を入れて、隙間に用土を入れて、最後に水をやって完成。株同士は20cmほど空けます。

這って伸びて、茎が設置するとそこに根をはるので、根の仕切りをしても飛び越えて増えるので、不要だと思ったら引っこ抜く覚悟は必要です。

庭植え注意

繁殖力が強く、木質化してゴツゴツして根を張り、種類によっては壁を這い登る。ヘデラを庭植えして困った人が多いのも事実です。かわいい葉っぱでこの性質だから「羊の皮をかぶった悪魔」とか「ヘデラの皮をかぶった葛(クズ)」とか言われてます。

庭植えして、他の家に出張って迷惑をかけることもあるし、逆に隣家から我が家に進出して来ることもあり、そうなるとちょっとカチンとします。

登らない這うタイプでも庭植えして生育すると低木化するので、はびこると足を取られることがあります。

なのでヘデラはまずは鉢植えで育てた方がいいですよ。もちろん、庭植えにしても広がりすぎないように抜いて調節できたり、広がる範囲が限定されているのであればローメンテナンスの便利な植物です。

ヘデラを壁に這わせるのも注意

ツタが絡んだ壁の家に対して憧れる人が多く、そういう工法を提案する業者もいます。業者によれば、ヘデラを壁に這わせることで断熱になって光熱費削減になるとか。うーん。悩むなぁ……そういう専門家の指導を受けるのならともかく、素人考えでツタを壁に這わせるのは危険。ヘデラの気根の吸盤が壁に食い込み汚くなり、葉っぱに覆われて蒸れて壁が腐食して傷んでしまうし、虫の住処になってしまう。ちなみにツルツルの壁には登らない。

ヘデラ(アイビー)は壁についても「跡は残らない!」と、主張する人もいます。アイビーと呼ばれる植物はウコギ科ブドウ科があり、ブドウ科のアイビーが壁にひっつくと跡を残すだけで、ヘデラは冤罪だ!というわけです。でも、ウコギ科のオカメヅタ(ヘデラ属)も跡を残すので、この辺りは議論になっても結論は出ない。それに跡が残るかどうかは問題の一つに過ぎないので、やっぱり素人判断で壁に這わせないほうがいいのは変わらないですね。

ヘデラの戸外での管理場所・日当たり

真夏の直射日光に当てると葉焼けをおこします。なので、真夏に直射日光が一日中当たらない場所……日陰か半日陰に植えることになります。鉢植えにした場合は真夏以外は日光に当てるといいですが、鉢植えでも一年中半日陰でも問題はありません。

極端に日陰に植えると、斑(ふ)入りのヘデラは斑が薄くなってしまいますので気をつけてください。

真夏の直射日光には葉焼けするのですが、それで枯れることはないです。傷んで見た目がアレなだけです。なので夏に戸外でなんの対策もしない人の方が大半。ただし、水切れすれば枯れるので注意。真夏は高温で活動を停止しています。緑色ですが生育は止まっている。夏は斑入り品種も緑になります。秋になると斑入りが戻るか、秋に戻らなければ春の新芽は斑入りになります(変異していなければ)。

意外と大事な「風」

ヘデラは風通しの良いところを好みます。室内で育てることが多いので、そんなことを言われても…って感じですが、頭の隅に置いておいてください。植物にとっては「風」は意外と大事なもので、頑健に育つには風があったほうがいいです。植物は呼吸していて、排泄したガスを動かすから…とかいろんな理由づけをされることがありますが、結局のところ「風がある方が自然だから」というのが現実的に思います。

あと、風通しが悪いと、土の水が蒸発しづらく、根腐れの原因になることもあります。だからなんだかんだ言ってもベランダや戸外で育てたほうがガッシリと育ちます。でも、戸外だと葉っぱが汚くなるし、虫もつきやすい…一長一短ですね。
スポンサーリンク
スポンサーリンク