軽石の再利用・リサイクルの方法は?種類のまとめ
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軽石
火山から噴出された固形物で溶岩以外のものを「火山粉砕物」と呼び、その中で密度の小さくて、淡い色合いのものを「軽石」と呼ぶ。プミス(pumice)、水に浮くことから浮石・浮岩とも呼ばれる。地下にあった流紋岩や安山岩タイプのマグマが地表に出た際に、急激に減圧され、溶け込んでいた水などが噴出するため、多孔質になる。そのため水に浮きやすい。軽石の種類
軽石
単に「軽石」と呼ばれるものはpHは7で中性。園芸店で売っているのは軽石を園芸に使いやすいように砕いたものです。園芸では、「水はけをよくする(=水もちを悪くする)」ために軽石を入れることがある。または、鉢底に2cmほど敷いて、土が流れ出ないようにし、なおかつ、水はけをよくする。サボテン・ラン・山野草などでは主な用土として利用されることもあります。鹿沼土
鹿沼土・酸性鹿沼土は鹿沼で産出される軽石でpHは4〜5と酸性。経年劣化していてボロボロで指で抑えると潰れる。ツツジ類(サツキ・ブルーベリーを含む)などの酸性土を好む植物でよく利用される。かつて、酸性で使いようがなかったため残土でしかなかったが、サツキ用土として注目されて以降、よく流通しています。
日向土
日向土・弱酸性日向土は九州シラス台地で産出される軽石でpHは5〜6で弱酸性。硬くて経年劣化しにくいので、赤玉土の代わりに使うこともあります。ちょっとお高く、あまり流通していない。鹿沼土同様に、かつて残土だったため「ボラ土」と呼ばれていたが、水はけをよくする用土として現在は流通しています。
富士砂
富士砂・弱酸性pHは6で、弱酸性。静岡の富士山周辺で産出される火山灰の砂の一種。保水・排水性に優れている。山野草によく利用される。また化粧砂としても利用される。鉄分の補給もできる。
桐生砂
桐生砂・中性pHは6〜7で中性。群馬県桐生市近辺で算出される。火山灰の用土の一つ。鉄分を含んでいるために赤くて、東洋ラン・オモト・山野草・多肉植物・盆栽によく利用されます。通気性・排水性が優れていて、水はけをよくするために使います。鹿沼土よりも硬い。
蝦夷砂
蝦夷砂・弱酸性pHは6で、弱酸性。火山灰の用土の一種。北海道で算出されたもの。黄土色で鹿沼土に似ているが、鹿沼土より硬い。ラン類、山野草によく利用される。
十和田砂
十和田砂・弱酸性pHは6で、弱酸性。青森県十和田湖近辺で算出された火山灰の用土の一種。山野草・ラン・オモトなどによく利用されています。
再利用
軽石の再利用
鉢から株を取り出したら、土を落とします。土から根・虫・ゴミなどを取り除くため、フルイにかけます。土をフルイにかけて軽石だけを取り出します。軽石は日光消毒します。透明な袋に入れて1週間〜3週間ほど日光に当てたり、新聞紙に広げて夏なら2日、冬なら5日ほど天日干しにします。土のリサイクルについては以下のリンクを参考に。
鉢底石の軽石を再利用
鉢底石として利用する際に、最初にみかんの網ネットの袋のようなものに入れておき、それを鉢底に入れる。次に使うときは、袋から出して、洗って日光消毒して再度利用する。軽石は経年劣化しにくいため、何度でも使えます。最初からネットに入っている鉢底石(軽石)なんてのもあります。これは非常に便利です。
最後に!
軽石は土壌改良材・鉢底石・サボテンなどの用土にと使い勝手の良い園芸資材です。ガーデニングをするのであれば、利用する頻度多い用土です。購入しておいて損はないですよ。ちなみにネットで買わなくても、ホームセンターにも一般的に売っていますし、百均にもあります。その他の用土とそのpHについては
を参考にしてください。
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