人工授粉のためのキウイの花粉の保存方法まとめ

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キウイの花粉についての基礎知識

キウイの花粉・受粉事情
キウイは雌雄異株でオスとメスの株があります。実がなるのは当然ながら「メス」だけ。オスの木はメスの木に花粉を提供するためだけに植えられます。よくあるのはオス一本につき、メス数本を植えるってケース。ちなみにキウイの果実の品質はメスの品種によるのでオスは本当に純粋に「受粉」のためだけに植える。

ところが問題があって、オスとメスは同じ品種であっても同じ時期に開花しないようになっていてることが多くて(これは植物が他の遺伝子と交配しようとするためでキウイだけの話ではないです)、オスとメスを植えても受粉しないってことが多々あります。また、品種の組み合わせで「開花時期を合わせて」いたはずなのに、ズレてしまって全然受粉しないってことがあります。全く珍しくない。

その解決策が「花粉の冷凍保存」です。

オスの株の花の花粉を保存しておいて人工授粉させるわけです。これなら開花の時期がずれたって問題ない。今年の花粉を保存しておいて来年使用するって手もあり。
●キウイの花粉はネットショップでよく売ってます。検索してみてください。

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花粉を採取〜冷凍保存まで

採取して乾燥
開花直前のツボミか、今日、開花した花を採取する。
採取した花から花粉の入ったヤクを取り出す。ハサミで切って新聞紙の上に出してください。そのまま20度から25度の環境で1日(一昼夜)乾燥させる。乾燥させないと冷凍したときに氷になって細胞が死んでしまうため。
●花は開花して四日しか持たない。早く採取して保存しなくちゃいけない。

薬包紙に入れてガラス瓶に

乾燥した花粉を薬包紙に包んで小分けにする。薬包紙に包むのは湿気防止のため。
薬包紙に包んだ花粉をガラス瓶に入れ、同じくらいの量のシリカゲルを入れる。シリカゲルを入れるのは当然湿気予防のため。
●薬包紙はドラッグストアに売ってる。瓶は密閉できればなんでもいい。

冷凍庫へ

で、そのガラス瓶を冷凍庫に入れる。冷蔵庫じゃなくて、冷凍です。いきなり冷凍庫に入れて問題ない。問題があるとしたら乾燥し切っていない場合だけ。乾燥していれば冷凍庫に入れてよいです。

冷凍すれば花粉は数年、保存できます。たくさん採取して、余裕を持っておくと「花粉が足りない!」と焦ることもないです。

花粉の解凍

受粉させる二日前に冷蔵庫に移動させる。二日かけて冷蔵庫で解凍する。いきなり常温に出すと結露して、花粉が濡れて受粉できなくなる(受粉しにくくなる)。

あとは花粉を筆などにつけて人工授粉させる。
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