ハイビスカスの接ぎ木の方法まとめ

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ハイビスカスの接ぎ木の方法まとめ

ここではハイビスカスの接ぎ木についてまとめています。ハイビスカスのその他の管理については を参考にしてください。

ハイビスカスの接ぎ木に関する基礎知識

時期

接ぎ木に適した時期は生育時期にあたる4月から6月。7月〜8月は高温過ぎてハイビスカスが弱るので適していません。

接ぎ木で増やすのはハワイアンタイプだけ

ハイビスカスにはオールドタイプ(在来形)とコーラルタイプとハワイアンタイプとあるんですが、このうち挿し木で増えるのはオールドタイプ(在来形)とコーラルタイプで、この二つは接木する必要はありません。挿木で増やします。

ハワイアンタイプは挿し木で増える場合もありますが、増えにくいので、接ぎ木で増やすことが多いです。よって、接ぎ木で増やすのはハワイアンタイプのみ。
挿木で増やせるタイプは以下のページを参考にしてください。

台木が必要

接ぎ木で増やすためには、ハイビスカスの台木が必要です。ハワイアンタイプを増やすためには前もって台木となるオールドタイプ(在来形)とコーラルタイプを挿し木で増やさないといけないのですね。ま、面倒ですよね。2年がかりです。手間が面倒ならば、素直にお店で買った方がいいです。

台木は何系でもいいです。ただし、枝の柔らかいものが切れ込みを入れやすくていいです。台木はハワイアンタイプでもいいのですが、ハワイアンタイプを台木にするとプラマイゼロで株が増えないので、やりません。

手順1…接ぎ木する枝を用意する

元気の良い新芽の部分を8センチほど切り取ります。この時はハサミでもいいです。切り取った枝の断面を「ナイフ」で切ります。ナイフはできるだけ切れ味のいいもので「スパ」っと切ります。
切れ目は長さ2センチほど。角度は30度。イラストを参考にしてください。

この切り口と台木の切れ目を合わせて癒合させます。切り口は綺麗じゃないといけません。ハサミは刃と刃で切ってるように見えて「潰してる」ので、よくない。必ずナイフでスパっと切る。

葉っぱを上から新芽の2枚か3枚残します。大きな葉っぱは落としてしまいます。挿し木ほどは不要。

これで接ぎ木する枝が完成しました。

手順2…台木を用意する

台となる木はハイビスカスであれば何でもいいですが、普通は去年、挿し木で増やしたオールドタイプ(在来形)とコーラルタイプのどちらか。枝の柔らかいものが好ましいです。
このハイビスカスを地表から10センチで、切ってしまいます。そして、葉っぱも脇芽も全て落としてしまいます。鉢にただ一本、枝が生えてるような状態です。

この枝の高さの半分からちょっと上あたりに、接ぎ木の枝を差し込む「切れ目」を入れます。切れ味のいいナイフで深さ2センチ、切れ込みの終わりが枝の半分の位置になるように切り込みを入れます。イラストを参考にしてください。

さぁ、台木の準備もできました。

手順3…つなぎ合わせる

台木の切れ込みに、接ぎ木の枝を差し込みます。奥までしっかりと差し込み、台木の「形成層(ようするに枝の皮)」と、次の「形成層」が重なるようにします。太さが違っているでしょうから、ぴったりとはいきません。その時は、どちらか一方の形成層をぴったりと合わせ、癒合させてください。

差し込んだところを「接ぎ木テープ」で巻いて固定します。接ぎ木テープはホームセンターで売っていて高価なものではないので買ってください。他のもので代用しようとしないでください。
接木テープの商品画像
接木テープの購入はこちら

その後の管理

あとは風が当たらない、明るい日陰で管理するか、室内の明るいところで管理します。水やりは土が乾いたら水やりという普通の管理。水をやる時は接ぎ木したところに水を当てないようにしてください。活着は二週間か三週間ほどです。その後は日光に当てて育ててください。
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