クレマチスの鉢植えの植え方
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クレマチスの鉢植えの植え方
クレマチスは鉢植えもよりも庭植えの方が育てやすいのですが、庭植えにすると繁茂しすぎて管理できないこともあり、小さく止めるためにも鉢植えを推奨する人も多いです。クレマチスは移植ができません。鉢から鉢へ植え替えることはできますが、庭から庭へ、庭から鉢へ植え替えることは基本的にはできません。初めて育てる場合はできれば鉢植えからして、剪定・誘引を経験してから庭植えに手をつけるようにしましょう。
用土
用土はホームセンターなどで市販している花と野菜の培養土か、クレマチスの専用土というのが売っていますので、これを利用します。クレマチスは中性から弱酸性の土を好みます。市販の培養土は最初から中性に調整してあるので、これが便利です。自作する場合は
赤玉土(小粒)5腐葉土3パーライト2+化成肥料
赤玉土6腐葉土4+化成肥料
赤玉土7腐葉土3+化成肥料
赤玉土6腐葉土4+化成肥料
赤玉土7腐葉土3+化成肥料
などを利用します。
●植え付けは必ず「新しい土」か、リサイクル処理した土を利用します。古い土には雑菌・害虫・肥料の偏りなどがあり、生育を阻害します。
●古い土は廃棄するか、リサイクルします。古い土の処分方法(初心者向け)・自宅で出来る古い土の再生方法(中級者向け)を参考にしてください。廃棄する方法は各自治体によってかなり違いますので、検索して調べてください。
●アルカリ性の土や強い酸性の土を嫌うのですが、日本では余程の事情がない限りはどこの土も「弱酸性」です。雨が弱酸性だからです。
●古い土は廃棄するか、リサイクルします。古い土の処分方法(初心者向け)・自宅で出来る古い土の再生方法(中級者向け)を参考にしてください。廃棄する方法は各自治体によってかなり違いますので、検索して調べてください。
●アルカリ性の土や強い酸性の土を嫌うのですが、日本では余程の事情がない限りはどこの土も「弱酸性」です。雨が弱酸性だからです。
鉢
大きさ
一番最初に苗を植える場合は7号〜8号にしておきます。植え替えの場合は、現在、植わっている鉢より1号か2号大きい鉢に植え替えます。ちなみに「号」というのは1号につき内径の3センチにあたります。例えば5号鉢は直径が15センチ。10号鉢(尺鉢)は直径が30センチになります。いきなり大きなものに植え替えをすると、土に水が残って過湿になりやすくなり、根腐れを起こします。徐々に大きく植え替えるようにするのが一般的。
原種クレマチスは過湿や高温に弱いので、徐々に大きくするべきですが、原種以外のクレマチスは「繁茂しすぎて他の植物を駆逐する」くらいに強い植物ですから、そこまで気にしないでもいいです。
鉢の材質
鉢の材質はプラスチックが良いとされます。素焼きの鉢は鉢の表面から水が蒸発して、水切れが起きやすいためです。一方でプラスチックの鉢だと梅雨に過湿になって蒸れるなんてことを言う人もいますが、よほどのことです。クレマチスは繁殖力旺盛なので、多少のダメージは取り返せますし、水やりを調整すれば対応できることですので、どちらでもいいです。鉢の素材はお好みのものを選んでいいです。
鉢の形状
クレマチスは根が下へ下へ伸びる性質があります。鉢はできるだけ縦に長いものを選びます。プランターは適さない
プランターは一般的ではないですが、65センチのプランターで横に苗を二つ植えます。プランターの場合は支柱も二つ用意します。プランターの場合は二つ株を植えますが、根詰まりすると植え替えることができませんので、鉢がいいです。支柱・ネット・フェンスなど
クレマチスは支柱に絡めるか、フェンスやネットに絡めるかします。行燈仕立ての支柱は5号鉢で高さ50センチ、7号鉢で高さ70センチの支柱を用意します。植え替えで、古い支柱を外し、新しい支柱・ネットを仕立てる場合…新枝咲きはバッサリ地上部分を刈り込んでもなんの問題もないんですが、旧枝咲き・新旧両枝咲きは枝を切ってしまうと、翌シーズンの開花は無くなります。旧枝咲き・新旧両枝咲きクレマチスは現在、絡んだ支柱をそのまま使うか、丁寧に古い支柱からツルを外して、新しい支柱に巻きつけてやります。
ツルが絡んだ行灯支柱をそのまま絡ませたまま、植え替えるといいですよ。ネットに絡ませている場合は無理ですね。
鉢底ネット
鉢の底の穴から土が流れ出ないようにするもの。ホームセンターで売っています。鉢植えの植え替えには必ず必要になりますから、ガーデニングをするのであれば必須。鉢底石(軽石)
ゴロ石・鉢底石はホームセンターで売ってます。水はけを良くするために鉢の底に敷きます。これも大抵の植物の植え替えに利用します。
植え替え周期・時期
植え替えは2年に一回のペースで行います。根詰まりすると枯れ込んできます。特に湿度の高い時期に根腐れしたり、逆に生育時期に水をやってもやっても追いつかないようになります。植え替えに適した時期は9月〜開花するまでです。開花後の5月にも植え替えは可能ですが、基本的には秋から開花するまでの間です。調子を崩しますので、花が咲いているうちは植え替えはしないようにしましょう。
2月〜3月であれば土を落としての植え替え・株分も可能です。ただ、クレマチスは移植が苦手で土を落としての植え替えは向いていませんので、失敗することもあると理解した上でしてください。詳細は
を参考にしてください。
植え替えの手順
剪定する
これは植え替えは株にとってストレスなので、地上部を減らすことで根への負担を減らすために、地上部を高さ半分まで、切り詰めるといいです。古い鉢から取り出す
古い鉢から株を取り出します。揺らしても叩いても、取り出せないなら、ハンマーで鉢を叩き割ります。クレマチスは根を傷つけるのを非常に嫌うので、植えつけるときは根についた土を崩さないようにしてください。崩すと生育不良を起こします。鉢に植える
鉢の底に鉢底ネット(鉢底網)を敷いて、鉢底ネット(鉢底網)の上に2センチか3センチほど鉢底石(軽石)を入れます。その上に用意した用土を敷いて、その上に苗を置き、鉢の隙間に土を入れていきます。土の表面は、鉢の縁から2センチほど開けます。ここに水を貯めるのでウォータースペースと呼ばれます。苗の土は崩さないでください。鉢をトントンと叩いて振動を与えると、また隙間ができるので、隙間ができなくなるまで土を入れて、叩いてを繰り返します。隙間ができなくなったら、たっぷりと水をやり、鉢の底から水がしみ出したら完成です。水をやることで、根と土が馴染んで根が広がりやすくなります。
ただし、あまりに根が回っていたら、ほぐしてから植えつけます。ほぐしても根を傷つけないようにしてください。根を傷つけると生育不良を起こします。
●株は1センチか2センチほど埋まるように深植えにします。節から発根して水を吸い上げて生育がよくなります。
支柱・ネットにからませる
支柱を立てるか、ネットに絡ませます。誘引については
植え替え後の養生
植えてから二週間ほどは水やりは控えめにする。控えめというのは、頻度を減らすという意味で、水の量を減らすという意味ではないです。水をやるときは鉢底から水が出るくらいにしっかりとやって、乾くまで水はやらない。最後に…
クレマチスの通常管理はを参考にしてください。
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