胡蝶蘭の蕾(つぼみ)が落ちる原因と予防法

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胡蝶蘭の蕾(つぼみ)が落ちる原因と予防法

胡蝶蘭の花は開花すると長持ちです。でも、胡蝶蘭を育てていると分かると思うのですが、咲かずに黄色く変色して落ちてしまうことがあります。

ここでは「黄色くなって落ちる」原因と予防法についてまとめています。

最初簡単にまとめ

●湿度が低いと蕾が落ちる。
●霧吹きをやって湿度を維持する。
●ただし低温+高湿度だと灰色かび病が発生するので注意する。
●温度が高いと蕾が落ちる。
●株が弱っていると落ちる。
●株を健康に保つようにする。
●コナダニ・アブラムシ・スリップスなどが発生すると落ちる。

原因:湿度不足

胡蝶蘭は熱帯雨林の湿度の高い環境(60%)で育つ植物です。日本は真夏は湿度が高くて80%から100%あって…真夏の湿度は高すぎるんですが、他の季節は胡蝶蘭にとっては湿度が足りません。

せっかくできた蕾も湿度が低い環境だと、黄色く変色して落ちてしまいます。基本的に蕾が黄色く変色して落ちるのは湿度不足だと考えてください。

湿度不足の予防法

加湿器をかけ、50%以上を保ち、その上で霧吹きで葉っぱや茎や蕾に水をかけて、乾燥を防ぎます。
注意点
●梅雨は湿度を高くすると灰色かび病が発生しやすいので注意。梅雨は除湿しないといけない。
●真夏の高温多湿時期もクーラーをかけていて、そのクーラーの風が胡蝶蘭に直撃すると湿度不足になります。湿度不足になるということは蕾が落ちます。クーラーの風は非常に乾燥しているので、花も葉っぱにもよくありません。風が直撃しないようにしてください。

原因:高温すぎる

胡蝶蘭は熱帯雨林の植物なんですが、それでも35度以上の環境だと、蕾が黄色く変色して咲かずに落ちます。

高温の対処法

気温を下げるように風通しを良くしたり、クーラーをかけます。クーラーは非常に乾燥しているため、クーラーをかけるときはクーラーの風が直撃しないようにし、葉っぱに霧吹きで吹いて乾燥を防ぎましょう。

原因:株が弱い

春から夏の生育期に十分に生育していない場合や、冬の寒さに当たって株が弱っていると、抵抗力が無くて、いろんな病気に罹患しやすく、また乾燥にも弱い傾向があります。株を健康に保つことが何より大事です。

予防法

とにかく健康に。一年を通じて、出来るだけ日光に当てる。また、冬は必ず防寒をする。冬の寒さのダメージが大きいと、春になって気温が上がっても回復せずに開花しないということはよくあります。

冬の防寒については
を参考にしてください。

原因:ダニ

コナダニというダニが水苔に住んでいます。コナダニは普段は胡蝶蘭を食害することは無いんですが、蕾が出来ると中に入り込んで、そこで動き回るために、蕾がエチレンガスを出し、黄色く変色して落ちてしまいます。ちなみに外国ではコナダニのことを「胡蝶蘭のダニ」と呼ぶとか呼ばないとか。被害にあっていたら、もうダメです。

予防法

モレスタン・ケルセン乳剤・ペンタックなどの殺ダニ剤を前もって捲く。
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原因:アブラムシ

アブラムシは胡蝶蘭の汁を吸います。これが発生し、汁を吸い出すとツボミが傷みます。室内で管理していると、発生はまれ。ただ、何かの拍子に紛れ込むと爆発的に増えるので見つけ次第、アブラムシを殺す薬剤を撒く。

予防法

テルスター・オリオン・アドマイヤーを撒く。

アブラムシはキラキラしたものを嫌うので、アルミホイルを鉢の下に敷いていると近寄らないとも言われます。見た目が悪いので普通はしないけど。
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原因:スリップス

アブラムシ同様に汁を吸って弱らせる。見つけ次第、下記の薬剤を散布する。

予防法

アドマイヤー・アセフェート水和剤(オルトラン)などを撒く。
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最後に…

対処したら、あとは通常の管理について見直しましょう。通常の管理については胡蝶蘭を参考にしてください。
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