ローズマリーの剪定を詳しく
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ローズマリーの剪定まとめ
ローズマリーは切った場所のすぐ下から脇芽が生える性質があります。なので枝の先を必要な分だけ収穫していると、そこから脇芽が生え、増えていきます。ローズマリーは大量に使うようなハーブじゃないんで。大きくなっても困る人が多い。やみくもに枝先を剪定すると、逆にさらに大きくなる。どんどん大きくなっていくわけです。ローズマリーは小さい時はそうでもないですが、大きくなると生育の早い植物です。適当に枝先を剪定しているとあっという間に手に負えない大きさになります。間違いなく必要な収穫量以上に増えます。
このページではローズマリーの剪定のコツについてまとめてます。
ローズマリーの剪定をする理由
理由1…大きくなりすぎるので小さく仕立てるため
ローズマリーは株が小さい時は生育が鈍いのですが、大きくなると生育が早くて、よく茂るために、大きくなりすぎて手に負えなくなることがあります。小さくまとめておくことで、何かと管理もしやすいです。理由2…密生を防ぎ、風通しをよくするため
ローズマリーはハーブで、乾燥した環境を好むものです。日本は梅雨から夏にかけて非常に高温多湿で、ローズマリーに適した環境ではなくなります。この時期にローズマリーは蒸れて葉っぱが変色してポロポロと落ちます。これを防ぐためにも剪定は必須です。密生を防ぐのは蒸れ防止もありますが、風通しが悪いと病害虫の発生原因になります。また、密生すると内部に日光が届かなくなります。するとやっぱり葉っぱが落ちます。冬の日光が少ない時にも起きます。とにかく枝をさばいてやらないといけないんです。
●日の当たらないところの葉っぱが落ちるのは生理現象で、病気ではないです。葉っぱをつけても効率が悪いので。寒さで落葉するのも同じ。蒸れで落ちるのは「環境が悪い」からです。風をしっかりと通しましょう。
ローズマリーの剪定時期
適した時期は6月と9月〜10月。ローズマリーにとって「剪定=収穫」でもあります。またローズマリーは剪定に強い植物ですから、適した時期以外は剪定できないと言うことはありません。いつ剪定(収穫)してもいいです。ただし、ガッツリ剪定するのは6月と9月〜10月にしておきます。
8月は暑すぎて、強い剪定をするとダメージで枯れるかもしれません。
●ローズマリーは寒さに当たると赤くなります。葉っぱが赤くなってから剪定してもいいです。仮に冬にローズマリーが枯れてもそれは寒さで枯れたんであって、剪定は関係ないです。
●株が小さいうちは生育は遅い。剪定したせいで枯れるというのは無いが、葉が減る分だけ復活は遅い。株が大きくなり、生育が速くなってから剪定するようにしましょう。
●株が小さいうちは生育は遅い。剪定したせいで枯れるというのは無いが、葉が減る分だけ復活は遅い。株が大きくなり、生育が速くなってから剪定するようにしましょう。
6月の剪定
ローズマリーの剪定は6月がメイン。6月に剪定するのは梅雨と夏の蒸れを避けるため。この時期に枯れた枝をさばき、内部に風が通るようにします。全体の四分の一ほどをさばくようにします。多少強く剪定しても、取り戻せます。9月〜10月の剪定
9月〜10月の剪定は6月で足りなかった剪定の補助。6月と同様に風通しを良くして、その上で樹形を整えるようにします。●8月を元気に越した場合にだけ9月〜10月に剪定をする程度にする。
剪定の手順
ハサミを消毒
剪定で使うハサミは火であぶるか、エタノールスプレーなどで殺菌してから使う。雑菌はできれば入らない方がいいです。まずは風通しをよくする
まずは古い枝や、変な方向に伸びている枝を剪定します。その上で、樹形の完成形を思い浮かべつつ、不要な枝・邪魔な枝を根本から落とします。また、ローズマリーは日光が当たらなかったり、蒸れると葉っぱが落ちるので、幹の内部に風を通すように枝を減らします。枝を増やす剪定
ローズマリーを大きくしたい場合は枝先を剪定(もしくは収穫)します。切れば切るほど脇芽が出るのですから、これは簡単です。なんならローズマリの枝先を片っ端から切って行けば、葉っぱが増え、大きな株になっていきます。●のちに密生して面倒になるので、「片っ端から枝先を切る」のはオススメしませんが。
小さくする剪定
小さくしたい、枝をさばいて風通しを良くしたい場合は、枝を遡って、枝分かれしているところで切るようにします。これで脇芽は出ません。この剪定は梅雨前か、9月から10月の間に行います。梅雨前に行うのは「蒸れ対策」です。梅雨以降は高温多湿で蒸れて傷みやすいので風通し良くしておくことで予防します。
秋に剪定をするのは株の中にまで日光を入れるためです。ローズマリーはよく茂り、茂りすぎて内部まで日光が届かなくなり、中の葉っぱが枯れてしまいます。それでローズマリーがダメになるということはありませんが、中が空洞状態になってしまいますから、秋に中まで日光が入るように枝をさばいておきましょう。
●分かれているところに近い方で切る。一回、脇芽が出たところなので、もう脇芽は出ない。よって株は大きくならない。
●イラストだと上の部分は切ったすぐ下からまた脇芽が出る。
●脇芽は対面で二本出てくる。その上下の脇芽は90度ずれて出てくる。
●下の切り口だともう脇芽が出ない(イラストより、もっと枝分かれのギリギリで切ってください)。
●小さくしたくても、株元の木質化した部分(木になって葉っぱがほとんど生えていない部分)で切らないようにしてください。ここからは脇芽が出ません。
●イラストだと上の部分は切ったすぐ下からまた脇芽が出る。
●脇芽は対面で二本出てくる。その上下の脇芽は90度ずれて出てくる。
●下の切り口だともう脇芽が出ない(イラストより、もっと枝分かれのギリギリで切ってください)。
●小さくしたくても、株元の木質化した部分(木になって葉っぱがほとんど生えていない部分)で切らないようにしてください。ここからは脇芽が出ません。
切った枝はどうする??
剪定した枝で株を増やすこともできます。詳細は以下のリンクを参考に。・水挿しで株を増やす
ハーブバス・化粧水(ハンガリー水)などの利用方法は以下のリンクを参考に
最後に…
剪定が終わったら、あとは通常の管理をしていきます。通常の管理は
を参考にしてください。
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