苗を買う前に基礎知識…キウイにはオスとメスがある!
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キウイについて大事なこと
キウイフルーツにはオスの木とメスの木があり、結実させるためには、両方が必要です。というわけでホームセンターに行ってみると、ヘイワード(メス)、トムリ(オス)と書いてあります。これはヘイワードのメス木で、どこかにヘイワードのオス木がある――のではなく、ヘイワードという名前のキウイの木はみんな「メス」で、メスの花を咲かせて結実させます。トムリも、「トムリ」という名前のキウイがあれば、それは全部「オス」です。
色んな品種名がありますが、それらは全てオス・メスが決まっていて、例えば、紅妃という品種は赤身の実が成る「メス」です。早雄(ソウユウ)は、早い時期に咲く「オス」です。
ただし例外としてゼスプリだけ「オス」と「メス」があります。
品種と雌雄の対応はなぜ?
メンデルの法則、というのがありまして、交配し結実させて採った種子から育てても親の性質を受け継ぐとは限りません。実際キウイの種を撒いて、育てても、卵大のあの良く見かけるキウイは成らず、人差し指と親指で作った円くらいの大きさの実しか成りません。また開花時期も、バラバラになり、これまた厄介です。それに種から育てるとオスメスが半々ではなくて、オスが8割〜9割になってしまうとも。そこで親の性質を完全に受け継ぐ、「挿し木」をして増やします。挿し木で増やすということは「クローン」です。これなら開花時期も果実の品質も均一な株が幾つも増やせます。また種子で増やすと開花するまでオスかメスか分からないですが、挿し木なら、親と同じ性別。これも有難いです。
挿し木で便利な品種を増やしているので、オス品種とメス品種があるというわけです。
開花時期はズレやすい
キウイの開花時期を調べると4月とか5月とか書いてあります。これを見ると一ヶ月か二ヶ月ずっと花が咲いているみたいですが、開花期間は短く一週間からせいぜい二週間。この間にオスとメスの開花時期が合わないと、一年の苦労が水の泡。果実は実りません。ホームセンターは信用するべからず
ホームセンターに行くと、キウイのオスメスセット苗が売られています。「これを植えとけば、大丈夫」という組み合わせなのですが、意外と的外れで、開花時期の合わない組み合わせなんてザラ。これはホームセンターが悪いのではなくて、環境によって開花時期が変わるとか、栽培しているうちにズレるなんてこともあるので、しょうがないです。キウイは「植えてはいけない植物」にあげられるほどに、繁殖力が強く、他の木に巻きついて絞め殺したり、柱に巻きついて、建物を歪ませることすらあります。収穫は出来ないわ、そんなリスクがあるわ、というと何もいいことはありません。管理し切れるかどうか、よくよく考えてキウイを植えましょう。
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