肥料ってなんだろうか?

TOP >ガーデニング基礎知識(中級編)>肥料【管理

「肥料ってなんだろうか?」の目次

  1. 肥料とは?
  2. 窒素・リン・カリウム
  3. カルシウムとマグネシウム
  4. 鶏糞
  5. ボカシとは
  6. HB101に注意!!
  7. 雑記
  8. SNSボタン・関連記事

肥料とは?

肥料とは?
文章の修正植物が生育する上で必要な成分のことで、主にリン、窒素、カリを指し、他にもカルシウムやマグネシウムも含まれます。農作物を育てるということは、土中の肥料成分を植物に移動させるという言い方が出来ます。そのため農作物を育てた後の土中には肥料成分が枯渇していて、そのままで次に何かを育てるということは出来ません。特に野菜、穀物はこれら成分を必要としているので、「野菜はまず畑から」という言葉があるわけです。
食糧問題はリン鉱石不足
ところで、肥料の価格は2011年の現在でも高騰し続けています。採掘されるリン鉱石の8割が肥料に使われていて、その枯渇が問題になっているためです。実は世に言う食糧問題とは「リン鉱石の不足」なのです。
日本はこのリンの輸入を中国に完全に頼り、100%が輸入。今後レアメタルのように輸出規制を掛けられることも十分にあり、対策を考えておかないといけない、とされています。
スポンサーリンク

窒素・リン・カリウム

文章の修正窒素
窒素は葉っぱを生育させる成分とされています。そのため窒素分が多いと、葉っぱばかりが育ち、花が咲きづらくなるということもあります。
リン
リンは開花や結実を促す成分です。開花促進をうたった肥料はリンが多く含まれています。
カリウム
カリウムは根を育てる成分とされています。ガーデニングをする上ではあまり話題にあがらない成分です。

カルシウムとマグネシウム

文章の修正カルシウムとマグネシウムが混じったものが苦土石灰です。苦土石灰は酸性の土を中和し、葉緑素を形成する上で必要なマグネシウムを供給します。植物を植える前に土に混ぜ込んでおきます。
マグネシウムが不足すると葉っぱが黄色く変色して枯れてしまいます。

消石灰とかありますが、これにはマグネシウムが入っていませんので、苦土石灰を混ぜるようにしましょう。

鶏糞

文章の修正鶏糞は鶏の糞で養鶏場で出たものを乾燥させた「乾燥鶏糞」と発酵させた「発酵鶏糞」と、発酵鶏糞を粒・ペレット状にまとめたものや、炭化鶏糞が出回っている。炭化鶏糞はちょっと高いので手が出ないが、鶏糞でリンが豊富でカルシウムも豊富で吸収されやすい。人気で品薄なくらいです。

鶏糞には窒素・リン酸・カリウム・カルシウム・マグネシウムの全て含まれています。非常に優秀。ただし、生鶏糞・乾燥鶏糞は臭いので、発酵鶏糞を一般的に使います。詳細は以下のリンクを参考に。
●鶏糞は肥料、堆肥は土壌改良材。

ボカシとは

文章の修正ボカシとは有機肥料(動物の肉や骨や糞や植物のカスなど)を発酵させたもののことです。
よく尿や糞を肥料にする、ということを言いますが、実際に尿や糞をそのまま撒いても肥料にはなりません。一旦発酵させる必要があります。もちろん撒いてしばらくすると自然に発酵して肥料になるということはありますが、糞尿は植物にとってキツいので枯れる可能性が高いです。

HB101に注意!!

文章の修正HB101って聞いたことありますか?非常に高価なものですが、この商品は肥料ではありません。その上、この中にどんな成分が入っているのかは一切公開されておらず、効果のほどもよく分かっていません。
チッソ、リン、カリウムの成分は入っておらず、杉や桧の間伐材の絞り汁にオオバコエキス等混ぜているモノ(ナニを混ぜているかは書いてあるのですが詳細な成分が未公開)で、植物にどのような効果があるかは解りません。すくなくとも、広告などでうたっているような即効性があるとは思えません。広告に書いてあるものは「毎日一滴入れた水を飲んで元気」「野菜が大きく育った」などの個人的体験談で、客観的なデータではありません。もちろん、効果が全く無いとも言い切れませんが、ちょっと信用できません。

安いものではないので、購入する際はよく考えて下さい。

雑記

文章の修正●牛糞・豚糞・鶏糞は畜産業者にとっては産業廃棄物で、廃棄するのにお金がかかるため、交渉すると無料でくれることもある。ただそれは「ただの糞」で発酵させないと堆肥・肥料にはならない。
●堆肥は有機物(牛糞・馬糞・オガクズなど)を発酵させたもの。「完熟堆肥」を使う。未熟な堆肥は発酵させる必要がある。堆肥は土をふかふかにする「土壌改良剤」であり、有機物でもあるので栄養も多く含まれる。何度もかき混ぜて空気を含ませて発酵させているため(好気発酵)、嫌な匂いはしない。発酵が未熟な場合、匂いがする。かならず「完熟」を買いましょう。
●窒素が多いとアブラムシハダニが増える。特に油粕をやると被害がより増えやすい。
●オーストラリア系の植物(オージープランツ)はリン酸を嫌い、肥料が入っていると生育不良を起こすか枯れてしまう。土は自作しましょう。
スポンサードリンク

SNSボタン・関連記事

はてブ LINE

はなまるくん「ツイッターはじめましたぁー」

はなまるくんTwitter

園芸ブロガーのための園芸用語リンクツール

園芸ブロガーのための専門用語リンクツール

関連記事

米糠
米糠(コメヌカ)を肥料・堆肥にして使う!入手方法と発酵の理屈など
ガーデニング基礎知識(中級編)
肥料の基礎知識
肥料の基礎知識
ガーデニング基礎知識・雑学

肥料と同じカテゴリの記事

ガーデニング基礎知識(中級編)
カラーリーフ
カラーリーフ
ガーデニング基礎知識(中級編)
雌雄同株
雌雄同株
ガーデニング基礎知識(中級編)
大きすぎる鉢でギックリ腰に
大きすぎる鉢でギックリ腰に
ガーデニング基礎知識(中級編)
植えてはいけない植物
植えてはいけない植物(ウエイケ)
ガーデニング基礎知識(中級編)
ゼオライト
ゼオライトの園芸での効果(土壌改良・肥料保持)
ガーデニング基礎知識(中級編)土壌改良・根腐れ防止
真夏と真冬はガーデニングをしない
真夏と真冬はガーデニングをしない
ガーデニング基礎知識(中級編)
腐葉土
腐葉土とは?落葉からの作り方
ガーデニング基礎知識(中級編)
マルチング
マルチング
ガーデニング基礎知識(中級編)
スポンサーリンク