米糠(コメヌカ)の入手方法と発酵の理屈など

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米糠(コメヌカ)とは

糠(ぬか)とは、穀物の皮を引き剥がして出る部分のこと。ブランと呼ばれる。米糠とは玄米を精白して「白米」にする際に出るカスのこと。米の栄養素の95%が米糠に残っているという話もある。大麦の糠は「麦糠」、小麦の糠は「ふすま」、燕麦(エンバク)の糠はオートブラン。最近、健康志向でこのあたりの糠にスポットが当たることが多い。

精米所に無料で提供されていたり、農協や米屋で袋詰めにされて販売されています。非常に安く売っているが、1袋が15kgと大量すぎる。消費しきれず腐ることが多い。

米糠はコンポスターに入れて、発酵を促し、リン酸・窒素を補給するありがたい材料です。土+米糠に生ゴミを混ぜて、好気発酵させていきます。ときどき混ぜつつ、生ゴミを追加して、生ゴミを入れたら一緒に米糠を追加して「堆肥」を作っていきます。

発酵させずにそのまま土にすき込むと芋虫系がワサワサとやってくる。
●最近の精米した米には糠はついておらず、米のとぎ汁には栄養成分(米糠)はほとんどない。ただ、土が硬くなるだけ。

米糠と脱脂米糠の違い

米糠から抽出した油が「米油」で、米糠から米油を取り出したものが「脱脂米糠」。油が発酵分解されにくいので、肥料には脱脂米糠を使うといいです。脱脂米糠はホームセンターなどで「肥料用米糠」として販売しています。15kgで400円と安いです。

アク抜きや糠床に使うのは油抜きしていない「米糠」。精米所で無料でもらえるのは当然、油抜きしていない「米糠」。よく糠漬けをかき回している人の手が綺麗な理由は糠に入っている油が原因。
●タケノコのアク抜きに使う。タケノコのアク抜きは重曹でもいいが、米糠でやると独特の香りがつく。
●かつては洗剤としても利用されてきた。

米糠の成分と性質

窒素2.7リン酸2.3カリウム1.7の割合で含まれています。米糠には窒素とリン酸とカリウムがまぁまぁ含まれていて肥料としてはなかなか優秀。油分が多く含まれていて、分解に時間がかかるため、遅効性肥料であり、同時に土壌改良剤でもある。
しかし、単純な成分&即効性でいえば鶏糞に軍配があがる。

米糠の栄養分はNPKが2%前後と決して大量とはいえない。牛糞堆肥と大差ない。なのに肥効を感じやすいのは、NPK成分ではなくて、米糠によって「微生物の繁殖」がしやすいからではないかと思われる。実際、コンポスター・発酵のために米糠を入れるのはこのため。どちらかというと、この「微生物の繁殖」が米糠の本質です。
●微生物が増えたことで、土中の元からあった肥料が吸収されやすくなることもある。米糠を鶏糞より「使える」と考える人もいます。

米糠を手に入れる

コイン精米所でもらう

コイン精米所には米糠を自由に持ち帰られるところもあります。かつて精米所はどこでも無料持ち帰りができたが、マナーができてない人が増えて鍵がかかってもらえなくなってきている。ネットで調べると米糠持ち帰り可能な精米所のマップサービスがあるので検索してみましょう。
https://mikkemap.com/rice/rice.html

精米所には掃除のためのホウキやちりとりが設置されていることがあるが、ないこともある。マナーとして汚さない方がいいので、取りに行くなら、自前のホウキとチリトリを持っていくべき。マナーが悪いと米糠無料サービスが無くなるかもしれないので、キッチリしときましょう。

晴れた日に精米所に取りに行きましょう。雨が降っていたり、地面が濡れていると靴に米糠がくっついて鬱陶しいです。粒子が細かいので、ビニール袋に入れると舞う。ジップロックに入れてしっかりと閉じる。もしくは口をしっかりと閉じる。持ち帰る途中で袋がひっくり返って、中身が出ると車中に粉が舞って、大変なことになる。精米所で粒子が舞うので精米所に行くときは保護メガネを装備していきましょう。

精米所の米糠はタケノコの季節(3月〜4月)になるとなくなってることがあるので、早めに確保しておきましょう。また、最近は美容にもいいということで、若い女性も米糠を狙っています。不足しがちです。

家庭用精米機で毎日ゲット

家庭用精米機を買うといくらでも米糠は発生します。精米機を使うということは玄米を買うことになります。玄米は白米より高価なことが多いので、家庭用精米機を買うより、ホームセンターなどで米糠を買った方が安いですけどね。精米直後の米はおいしいので、それを納得している人にとっては精米機は高くないんです。
家庭用精米機の商品画像
家庭用精米機の購入はこちら

ネットで米を買ったときに同封してもらう

ネットで米を買うときに「米糠を同封してください」と書くと同封してくれる店もあります。

米糠をそのまま肥料に使う

米糠は基本的には発酵させてから使う。発酵させずに撒いても、肥料成分は効きますし、微生物が繁殖して土壌改良の効果もあります。草刈りで集めた草、落ち葉、野菜や作物の残渣などにふりかけて、土に埋めておくと発酵促進させ良い肥料になります。

ただ、発酵させていない米糠は油分が多く、色々と問題が発生しやすい。

発酵させていない米糠はネキリムシ・ヨトウムシ・ナメクジを呼び寄せる。これらを一網打尽にする誘引剤として利用することもある。というか、土に米糠を混ぜると、これらがやってくるので、大量には使わない方がいいです。とにかくそのまま使うなら発酵促進のための「少量」にしておく。

また、発酵させていない米糠をそのまま撒くと、カラス・スズメ・ヒヨドリ・ムクドリなどが食べに来る。そういう鳥が、そのまま居着いて、あなたが作った野菜(キャベツ・レタス・ブロッコリー・白菜)や果実や苗などを食べるようになるので、避けたい。その上、鳥がやってくると糞をして、鳥が食べた果実の種子が発芽して植えた覚えのない草が生えてくるなど色々と厄介ごとが増える。

米糠を肥料にする

好気性発酵と嫌気性発酵

発酵には好気性発酵と嫌気性発酵がある。好気性発酵は空気を取り入れての発酵で、匂いはあるがさほど嫌な匂いはしない。嫌気性発酵は空気なしの発酵で、匂いが強い。どちらの発酵も発酵が終わると匂いはほぼなくなる(気にならない程度になる)。

以下に米糠を使った発酵の方法を挙げているが、これは「例」であって、発酵が進めば最終的には堆肥になる。

好気性発酵では、バクテリアが窒素を定着させるが、嫌気性発酵では窒素を空気中に出してしまうため肥効が下がる。なので好気性発酵の方がよいとされる。窒素を空気中に逃すというのはNH3(アンモニア)にするということ。
●発酵すると油分が抜ける。

ダンボールコンポスト

ダンボールにバーク堆肥3と米糠2を入れて、戸外に放置して発酵させると堆肥ができます。雨には当てないようにします。週に一回攪拌します。一ヶ月か二ヶ月ほどで白いカビが生えて匂いがなくなりいい感じになります。撹拌しないと嫌気性発酵になる。発酵すると温度が上がり、水が蒸発してしまう。水は適度に必要なので、水が減ったら水を追加する。逆にビチャビチャになっていたら米糠を追加して水分調整をする。

生ゴミなどを入れてもいいです。

ビニールコンポスト

腐葉土に対して米糠を2倍ほど入れて、ビニール袋に入れて密閉して戸外の日当たりに放置していると3週間〜2ヶ月ほどで堆肥になる。これは密閉していて嫌気性なので、袋が破れると臭いので注意する。ダンボールにして好気性発酵にするか、密閉できるもので嫌気性発酵にするかしましょう。

草堆肥に

草刈りで出た草のクズや生ゴミなどに米糠を振りかけて、シートを被せてときおり攪拌して好気性発酵を促します。米糠で発酵を促し、肥料成分(主にリン酸)を補給しましょう。

草堆肥については草刈り・草取り・落葉清掃で出たゴミの処理を参考に。

雑記

●米糠を土に混ぜるとミミズがやってくる。ミミズは分解者であり益虫。ミミズが住む土は良い土です。
●油粕は臭い。
●剪定枝を発酵させても分解まではうまくいっても数年かかる。腐葉土にはなかなかならない。
●納豆+米糠だけでもボカシを作れます。ヨーグルトなどでもいいです。
●牛糞堆肥に米糠を混ぜて、ビニールシートをかぶせて発酵させると栄養たっぷりの堆肥ができます。
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