ムーンダストの花言葉は?ギフトに向いてる?
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科名 | ナデシコ科 |
水やり | 水を好む |
場所 | 外の日なた |
難易度 | チャレンジャー |
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ムーンダストとは?
ムーンダストとは、㈱サントリーとオーストラリアの植物工学企業の「フロリジン社」が共同研究して開発した紫色のカーネーション。青色のバラを作る過程で出来た副産物的植物品種。ビオラやペチュニアの青い色素を作る遺伝子を組み替えることで生まれました。販売が始まったのは1997年。花持ちがいいのも特徴。色合いは濃い紫から、ベルベットブルー、プリンセスブルー、ライラックブルー、アクアブルーと淡いものまであって、昨今では母の日、ブーケにも御供えにも人気の切花。ただ単価はまだまだ高いです。切花はありますが苗は全然流通していません。
切花も日本では栽培されておらず、コロンビア・エクアドルで栽培されて、輸入されたものが流通しています。
開発したサントリーってどんな会社?
サントリーというと、ビール・ウィスキー・清涼飲料水のイメージですが、その一方で「文化・芸術活動支援」を行うメセナ企業という側面があります。音楽ホールのサントリーホールの運営やスポーツチーム(バレー・ラグビー)の運営も行っています。園芸事業の進出もこういう文化支援から派生した、のではないかなと思います。もちろん、利益はちゃんと出ているでしょうから、支援とは違うでしょうけどね。サントリーは株式会社ですが上場していないために、株主に口出しされずに、経営者の意向に沿ったというべきか自由な経営が可能。そのために美術館経営や園芸品種の開発という夢のある別業務に乗り出せるようです。ちなみに「大学生が就職したい会社ランキング」で常連です。
サントリーが開発した植物として他に、最も有名かつ利益を生んだ「サフィニア」、世界初の「青いバラ」、「ミリオンベル」などがあります。
花言葉は?
ムーンダストの花言葉は「永遠の幸福」です。花言葉はギフトにピッタリになっています。
ムーンダストって正直どう?
ムーンダストって結構、「人を選ぶ花」です。価値が伝わりにくい
わたしは花屋さんでしたから、初めて見た時にムーンダストって「うわ!」って衝撃がありました。それは見たことのない色のカーネーションだからです。色合いは独特で確かに綺麗です。でも、花を見慣れていない人にとっては、「それがどのくらい珍しいのか?」…その価値がよくわからないってのが正直な印象でしょう。花を知らない人からすれば、「知らないだけで昔からあったカーネーションだったのかな?」くらいなんですよ。
ムーンダストを贈る相手は、「花の上級者」の方がいいです。ある程度、花を見てきた人じゃないと価値が伝わりにくいです。
高価!
そもそも高価です。ムーンダストのSTが一本500円です。時期にもよりますが、通常のカーネーションが200円くらいなので、ムーンダストではないカーネーションで花束やアレンジメントを作った方が確実にボリュームが出ます。ムーンダストを使わない花束と、ムーンダストの花束ではボリュームは半分以下になると考えましょう。ボリュームを重視するならばムーンダストは避けた方がいいです。
紫はお供えの色?
そして、「紫」という色合いが特殊です。紫という色は「お供え」というイメージがあり、違和感を持つ人は多いです。特に年配の人はそうです。もしもムーンダストを母の日などにギフトで贈るなら、一言「ムーンダストってお花を贈ったんだけど、ムーンダストは青い色素を取り込んだ花で、とても珍しい花で、永遠の幸福って花言葉なんですよ」くらいのことを伝えておいた方がよいです。
さすがに最近は少ないと思うのですが、「紫の花」をギフトで贈ったら、「こんなお供えの花を送りやがって!死ねってことか!!」と思う人もいるかもしれません。
いや、そんなの思わないよ!ってくらいに、関係性がある人…わかり合っている人に贈るのならばいいんですが、関係性が微妙な場合は避けた方がいいです。
結論
ムーンダストは、花の上級者で、紫の花をお供えだと思わない人に贈るのであれば、素敵なギフトになると思います。あとは予算次第ですね。スポンサーリンク