漫画「ミステリと言う勿れ」に登場する植物たち

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「ミステリと言う勿れ」とは?

「ミステリと言う勿れ」は田村由美による2017年からフラワーコミックアルファで連載されている漫画。2022年1月〜3月に菅田将暉主演で月9でドラマ化された。
大学生の久能整(くのう・ととのう)が巻き込まれた事件を「僕は常々思っているんですが…」と独特のうざい言い回しで解決へと導く。この物語では占星術・心理学・社会問題・文学・絵画が要素として絡んでくるんですが、その小道具に植物もたびたび登場しています。

このページでは漫画「ミステリと言う勿れ」で登場する植物をまとめています。
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熊童子

熊童子クマドウジ=Cotyledon tomentosa)は漫画1巻「バスジャック事件」や4巻「暖かいのか温かいのか」で言及される「整が飼っている」多肉植物。文字通り熊の子供の手のような形状の葉っぱの多肉植物です。

整が漫画の中では冬の水やりが不安だと発言しているように、冬は水やりを控えて越冬させる。ちなみに年間を通して、水やりが多いと「爪」が埋没して「熊の手」っぽくなくなってしまいます。

アイビー

アイビーは蔦のことを指し、ウコギ科ヘデラ属やブドウ科植物を指しますが、大抵はウコギ科ヘデラ属のことです。7巻の「アイビーハウスの謎解きミステリー」では、舞台となる家屋には蔦が絡まり、この家屋の主人が「蔦」という苗字であることからアイビーとも呼ばれていました。

夾竹桃

夾竹桃キョウチクトウ)はキョウチクトウ科キョウチクトウ属の常緑樹。ピンク・赤・白の花が咲き、頑健で公園や公的場所や、一般家庭の庭木としてよく利用されますが、花・葉・枝など全てに毒性があり、その毒性が非常に強く、燃やした煙にも強い毒性がある。

漫画内では、7巻の「アイビーハウスの謎解きミステリー」の舞台となる家屋の敷地内にキョウチクトウが植えられていて、過去の喜和のストーカー殺人や、犯人が予行演習として行ったのではないかとされる長野県の山荘で起きた男女四人の心中事件では暖炉でキョウチクトウの枝を燃やして毒殺した。そして、整を含む全員をアイビーハウス内で殺すために利用する予定でもあった。

ジュート(黄麻)

ジュート(黄麻・Corchorus Capsularis)はアオイ科の一年草で100日で2m〜3mに成長し、この繊維を編み込んで袋などにする。よくコーヒー豆などを入れる袋になっています。

漫画では犬堂ガロが姉の愛珠の死の真相を求めて訪れた、寄せ木細工ミュージアムの職員の辻浩増(ツジ・コウマ)が実は、連続殺人鬼である羽喰玄斗(ハグイ・ゲント)と辻十岐子(ツジ・トキコ)の息子で、同様に殺人鬼である羽喰十斗(ハグイ・ジュート)の正体だったというヒントが「黄麻=ジュート」というもの。

いや、わかんねって。

桜・ソメイヨシノ

整・ライカが入院した病院の中庭に立っているのが桜。5巻「天使の言い分」にて、ライカが整へのメッセージを桜の幹にピンで刺して固定していることを非難しているシーンがあるように、桜は傷を負うと雑菌が入って枯れやすいが、さすがにピンを挿したくらいでは枯れることはほとんどないです。

ポインセチア

ポインセチアはトウダイグサ花ユーフォルビア属の多年草。5巻「天使の言い分」にて、足湯に浸かっていたカエルが、温室や足湯の管理をしている梅津真波(ウメズ・ナマミ)が持ってきた赤いポインセチアを見て、発作を起こすシーンがある。

ポインセチアは短日植物で赤く育てるには短日処理が必要なことがあり、なかなか大変なので、梅津真波はなかなか優秀というか、真面目な人物に思います。

石蕗(ツワブキ)

元刑事の霜鳥信次が連続殺人鬼の羽喰玄斗を殺して、箱根の別荘の庭に埋めた。その庭の花壇に生えていたのが石蕗ツワブキ)と羽喰十斗が語っています。また、整が通う東英大学のキャンパス内にも生えていて、植物名が分かるアプリを使って名前を調べた際に鶏頭ケイトウ)と共に登場している。

ツワブキは耐陰性があり、日陰でも育つのでよくシェードガーデンに植えられ、手間のかからない植物ですし、日本に自生しているので、植物に興味がなくて名前は知らなくても見たことがあるのではないかと思います。

温室の多肉植物

4巻の「温かいのか暖かいのか」の温室の中に登場する多肉植物たちをまとめています。

黒法師

黒法師(Aeonium arboreum)はベンケイソウ科アエオニウム属の多肉植物。葉っぱがまるで花のように重なります。秋冬生育型ですが、日本の冬には寒さのあまり生育が止まりますので、実際に生育するのは秋が主になります。

吉祥冠

吉祥冠(キッショウカン)はキジカクシ科アガベ属の多肉植物。

レインドロップ

レインドロップはベンケイソウ科エケベリア属の多肉植物。葉っぱに独特の凸部分が見られる。秋には紅葉します。

十字星

十字星(ジュウジボシ・Crassula perforata)はベンケイソウ科クラッスラ属の多肉植物。葉が交互に重なりながら伸びていきます。

福娘

福娘はベンケイソウ科コチレドン属のプクプクした白い葉の多肉植物。

乙女心

乙女心セダム・パシフィルム=Sedum pachyphyllum)はベンケイソウ科セダム属の多肉植物。漫画では「乙女心」とラベルに表記されているが、乙女心ではないと整が気づくことで、温室内の作業場の鍵を発見するキッカケとなっている。

夕映

夕映はベンケイソウ科アエオニウム属で季節によって色合いが変わる多肉植物。漫画では夕映の鉢の下に鍵が隠されていました。

その他

他にも植物は登場しますが、重要な役割を果たしたのは上記だと思います。

あとは7巻「アイビーハウスの謎解きミステリー」で登場した絵画に描かれたアイビー、オニユリアジサイウシノシタクサ、スイレンアザミムスカリキンセンカマリーゴールド、オレンジのユリ、タンジー、キスツス(ゴジアオイ)、シロツメクサクローバー)などもありますし、2巻〜4巻の「狩集家遺産相続問題」に登場する人形には桜などの植物の名前が付けられていました。

あと、8巻の整とライカが美術館で巻き込まれる「星降る舌八丁」の最後ではオオオニバスについての言及もあります。

植物というよりは「食材」としてですが、カレーの具材としてジャガイモ、ニンジン、玉ねぎが登場しています。また、整の髪型をブロッコリーカリフラワーと例えるシーンもありました。

最後に

「ミステリと言う勿れ」はこの記事を書いている時点で10巻まで出ており、まだまだ連載は継続していて、物語は続いています。今後も植物は登場するかもしれませんで、続巻が出たら追記していこうと思います。
それではまた。
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