蜜蜂（ミツバチ）…受粉してくれる便利屋さん！種類と性質

TOP > 園芸用語 > 蜜蜂最終更新【2023-11-18】

蜜蜂（ミツバチ）とは

蜜蜂（みつばち）は蜂の中で、蜜を集める社会性を持った虫のこと。園芸では受粉してくれるありがたい便利屋さんという認識。高層マンションだと蜂・蝶・その他の虫が飛んでこないために、人工授粉しなくてはならず、「こんなときに蜜蜂がいてくれたら〜」と多少は思う。

日本では在来種の「ニホンミツバチ（Apis cerana japonica）」と、養蜂家が持ち込んだ蜜収集能力が高い「セイヨウミツバチ（Apismellifera mellifera）」の二種のみが存在する。セイヨウミツバチは世界各地に養蜂家によって持ち込まれていて、世界各地で帰化していることが多いが、日本では帰化していない。これは日本ではオオスズメバチが存在し、この対抗手段を持たないセイヨウミツバチは生き残れないためだと思われます。

蜜蜂は毒性は低く、攻撃性も低いが、刺さないわけじゃないし、毒性もある。アレルギーがある人が刺されるとアナキラフィシーショックを起こす可能性はあるため、無害ではないです。

餌（蜜）がないとき、気温が下がっているとき、なにか異常があった場合は攻撃的になる。攻撃的になるとまず、ガンガンぶつかってきます。刺すのはその後。香水や化粧品に反応して攻撃的になることがあります。

ニホンミツバチ

ニホンミツバチは日本に自生する蜜蜂。ニホンミツバチは大人しく、かわいいという人もいます。かわいいからと養蜂しても蜂蜜を取らないで飼育する人もいる。そうなるとペットのような存在になる。一度飼育すると、また飼育したくなる。ニホンミツバチが頑張っている姿を見て感動するからです。

ニホンミツバチの蜂蜜はほとんど流通していない。かなり高価で「幻の蜂蜜」と呼ばれることも。また日本で流通している蜂道はほとんど外国産であり、国産蜂蜜もほとんどがセイヨウミツバチの蜂蜜。

オオスズメバチはミツバチの天敵で、ミツバチを好んで餌食にする。巣に入り込むと全滅する。ニホンミツバチはオオスズメバチを取り囲んで、蜂球（ホウキュウ）をつくり、羽を動かして熱を発してオオスズメバチを蒸し殺してしまうという対抗手段を持っている。

対抗手段を持っているニホンミツバチもオオスズメバチの大群が来ると全滅してしまう。あくまで探索・偵察のために一匹で行動してオオスズメバチを殺す方法です。無論、これだけでも十分効果がある。

セイヨウミツバチ

セイヨウミツバチは採蜜能力が高く、大人しい外国の蜜蜂を交配させて生まれたいわば「虫の家畜」です。セイヨウミツバチはモンスズメバチなどの小さめの…オオスズメバチより小さめのスズメバチには窒息させる方法（窒息アタック）があって、対抗手段を持っているが、オオスズメバチには効かず、セイヨウミツバチが日本に根付かないのはこのオオスズメバチのためではないかと言われ、帰化・野生化していない。

俗に言う「養蜂家」は業者からセイヨウミツバチの群を購入して養蜂を行う。病害虫（ダニなど）が発生しやすいため、養蜂には技術が必要です。美容でよく聞くプロポリスを集めるのはセイヨウミツバチで、ニホンミツバチは集めません。

●セイヨウミツバチとニホンミツバチは交雑しない。交配して生まれても幼虫の段階で死んでしまう。
●オーストラリアは現在は養蜂で有名だが、もともとミツバチがいなかった。セイヨウミツバチが持ち込まれて養蜂が始まった。
●日本でよく利用されているのはイタリアンという種。
●スズメバチは蜜蜂を狙うため、養蜂家はスズメバチ駆除をしている。
●ヨーロッパでは都市部で巣箱を設置しているが、これは養蜂（蜂蜜目的）もあるが、蜂1群を養蜂家に売るためでもある。都市部は公園くらいしか巣を作る場所がないので、巣箱を設置しないと蜜蜂は飛ばない。

駆除

ミツバチは「攻撃しない」と言いますが、攻撃的な時期があり、一度人を刺すと、フェロモンが出て次々と攻撃してきます。養蜂家や慣れた人は問題にしないかもしれませんが、家の近くにいると不安です。それに蜂の巣を室内に作られた場合、家屋が腐敗したり虫がわきます。また、蜂が糞をするので洗濯物が汚れます。

取り除きたい場合はまずは養蜂家・養蜂所に連絡して相談します。断られたら蜂駆除業者にお願いします。自治体が対応してくれることもあります。

巣が小さい場合は以下の薬剤で駆除できます。