新苗・大苗(二年生苗)・鉢苗の違い
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バラの新苗・大苗(二年生苗)・鉢苗の違い
バラの苗には「新苗」「大苗」「鉢苗」とあります。新苗は接木して一年目の苗。
鉢苗は新苗を鉢植えにしたもの。葉っぱがあり、時期によっては花があるので、「どんな花が咲くか」「どんな葉っぱか」を確認してから購入できる。初心者向け。
大苗(二年生苗)は新苗を土に植えて育てたもの。根は剥き出しになっているものが多い。植え付けは結構厳しい。
と違いがあります。では詳細を解説していきます。
新苗(一年生苗)
9月頃から台木に芽接ぎをして、掘り上げて4月に販売する「芽接ぎ苗」と、1月に台木に接木をして4月に販売する「接木苗」があります。どちらも「新苗」として流通します。「一年生苗」という言い方もします。株としてはまだ小さく3号〜5号鉢くらい。価格が安く出回ります。植え付けに適しているのは4月5月。根をいじらないようにして植えればいいです。植え付けた年は開花しないが、植え付けた年に枝を伸ばして葉っぱを増やせば、来年はしっかりと開花する。
●イングリッシュローズは新苗は出回らない。
大苗(二年生苗)
新苗を春に植え付けして一年育ててから掘り上げて11月から2月前後に販売するものが大苗です。二年生苗という言い方もします。ポットに植えられている場合5号〜6号くらい。大苗のうち、土を全て落として根が剥き出しになったものは「裸苗(ハダカナエ)」です。裸苗の注意点
バラの根は乾燥するとダメージから回復することもなく、傷んで最悪枯れてしまうので、裸苗はピートモスで包んであるのですが、管理が悪いとそのまま枯れてしまいます。購入後はすぐに植え付けをします。また、植え付け後も乾燥しないように水やりをしっかりとしてください。水切れすると枝にシワがよって上から枯れ込んでいきます。植え付けの適している時期は12月から2月。最も適した時期は12月。購入後はできるだけ早く植え付けましょう。植え付け前に2時間〜一晩ほど根をバケツに張った水につけておくと根付きやすいです。
大苗の注意点
●よく「大苗(二年生苗)は初心者向け」とされますが、実際は乾燥に弱く管理が難しいので、大苗より新苗・鉢苗の方が初心者向き。
●植え付けまで・植え付け後にしっかりと水やりをする。
●根が多い株・茎が太い株が元気な株。ただし、品種によって茎の太さは違い、同じ品種ならば太い茎の方が好ましいというだけで「茎の太さが…cm以上」とは明記できない。
●大苗を輸入する人がいるが、疫病検査のために税関に長期間保管されることもあり、そこで枯れることが多い。信用できるバラ業者から買うべき。
●植え付けまで・植え付け後にしっかりと水やりをする。
●根が多い株・茎が太い株が元気な株。ただし、品種によって茎の太さは違い、同じ品種ならば太い茎の方が好ましいというだけで「茎の太さが…cm以上」とは明記できない。
●大苗を輸入する人がいるが、疫病検査のために税関に長期間保管されることもあり、そこで枯れることが多い。信用できるバラ業者から買うべき。
鉢苗
新苗(一年生苗)を鉢に植え付けたもの。お店でギフト用などで売っているアレです。葉っぱがついていて、花がついているものもある。花がついていると「こんな花が咲く!」と確認してから購入できるという大きなメリットがある。通年で回っていて、鉢から取り出して土を落とさずに植えれるのであれば、真夏を避ければ、いつでも植え替え・植え付けはできます。土を落として植え替えるのであれば休眠中の12月〜2月が適しています。
初心者向けなのは鉢苗。
植え付けの手順は新苗と同じです。
中苗?値引き苗?売れ残り??
たまに中苗というワードを見ることがります。中苗の定義はハッキリしていません。どうも、新苗(1年苗)を4月に店頭やネットショップで売ったのですが、結局売れず、残ったものを、新苗でもなく、大苗でもないものとして「中苗」として売ってことが多いです(だから新苗より大きく、大苗より小さい)。また、お店によっては、大苗と育てたけど、生育が悪くて大苗の基準に達していないもの…と中苗と呼んでいることもあります。このあたりは、ほんとハッキリしていません。売れ残り…ってことは不人気品種ってことなんですが、多くの人には不人気でも、実は性質が優れていて、上級者には垂涎ものだったり、「売れないから今後は栽培しない」という合図で「手に入れる最後のチャンス!」なんてこともあります。
また、新苗の状態で長く放置されているわけですから、病気・生育不良なこともあるわけで、そういうリスクもあります。
それに癌腫病に感染している可能性もあります。異常に格安になっていたら、注意するべきです。癌腫病は治療が難しく、購入は避けるべきでしょう。
しかし、そういう弱った品種苗を購入して復活させるのが好きな人もいて、そういう割引き苗が綺麗に咲くとガッツポーズするくらい嬉しいようです。
安いならいいけど、ともかく上級者向けですね。色々と理解した上で買うなら、悪くはないです。
最後に…
植え付けについての詳細は通常の管理については
を参考にしてください。
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