コルムナリス・グラウカの育て方
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科名 | ヒノキ科 |
属名 | ヒノキ属 |
学名 | Chamaecyparis lawsoniana Columnaris Glauca |
耐寒 | マイナス15度 |
水やり | 水控え目 |
場所 | 外の半日蔭 |
難易度 | 上級者向け |
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 | |
植え | ||||||||||||
肥料 |
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コルムナリス・グラウカの特徴は?
コルムナリス・グラウカ はヒノキ科のローソンヒノキの園芸品種の一つ「コルムナリス(=コニファー・コルムナリス)」の改良品種。常緑高木の針葉樹(コニファー)。葉から分泌されるワックスが多く、コルムナリスよりも葉っぱが青灰色。グラウカは青灰色という意味です。夏は青に灰色がかった色合いで、冬はかなり灰色に近くなります。ローソンヒノキの共通の特徴として寒さに強いが、暑さに弱く、基本的に関東北部より北に適した庭木。関東以西ではある程度の大きさに育っても枯れる。関東北部より北であっても夏の弱さで徐々に弱って枯れることもある。基本的に日本の風土にあっていない。
一年で30cmほど生育して、速すぎない生育で管理しやすい。
樹高最大で6mから7m
水やり
庭植え(地植え)の水やり
庭植え(地植え)の場合は一旦根付いてしまえば自然に降る雨だけでほぼ十分。日照りの時に水をやる程度です。植え付けして二年は根が張っていないために、庭植えでも水切れしやすい。植え付けて二年以内は庭植えでも様子を見て水やりをします。特に植え付けて一年目の夏は水やりをしましょう。夏の高温多湿が苦手で、関東以西では特に株が弱って病害虫が発生しやすい。剪定して風通しをよくして、できれば高植えにし、水やりを調節する。
鉢植えの水やり
土が乾いたら水やりしましょう。また、受け皿に溜まった水を放置すると根腐れの原因になるため、定期的に受け皿の水を捨てることが重要です。肥料
庭植え(地植え)の肥料
2月に寒肥として緩効性化成肥料か油粕をやる。株の周囲に数カ所ふかさ20cmの穴を掘って、そこに肥料を埋める。同様に6月か7月にもう一回肥料をやる。コニファー類は意外と肥料を食う植物で、肥料が切れると葉色が悪くなり、枝葉が減るので毎年、追肥をしましょう。
鉢植えの肥料
3月に一回、6月に一回、緩効性化成肥料を鉢のフチに置きましょう。植え付け・植え替え
時期
春(3月あたり)の新芽が出る前が適した時期。次点で秋(10月)の活動が鈍くなってから。鉢植えは2年か3年に一回か毎年植え替えをする。鉢底から根が出ているようなら植え替えしましょう。用土
一般的な花と野菜の培養土で植えるか自作する場合は赤玉土小粒6腐葉土4を混ぜたものを使う。庭植えの場合は庭の土に3割ほど腐葉土か堆肥を追加して用土を作って植える。鉢植え
鉢植えの場合は、根鉢(ポット)より一回り大きな鉢を用意します。植え替えの時に土を落とさず、根を崩さず切らずに、元の鉢からスポッと抜いて新しい鉢に入れるようにします。まず、鉢底の穴を鉢底ネット(鉢底網)で塞いで土が出ないようにしてから鉢底石(軽石)を2センチから3センチほど入れて、鉢底石(軽石)の上に土を入れ、株を入れて、隙間に土を入れていき、最後に水をやります。鉢底から水が出るまで水をやってください。根が荒く浅いので支柱を立ててくくりつける。
庭植え(地植え)
庭植えの場合は、根鉢の二倍か三倍の深さと大きさの穴を掘って、穴の底に緩効性化成肥料か油粕を入れる。掘り出した土に腐葉土か堆肥を3割か4割混ぜて用土を作り、肥料が根に当たらないように10cmほど土を戻してから、株を入れて、隙間に土を入れて、最後に水をやって完成です。支柱を立てて、くくりつけグラグラしないようにします。根が広がるまで2年は支柱をしておきましょう。
高温多湿対策として高植えにするといい。
地温をあげないようにするために夏に株元をマルチングするといい。
地温をあげないようにするために夏に株元をマルチングするといい。
栽培地域
関東北部から北海道南部が適地。最近では温暖化のせいか道央でも育つらしい。関東以西で植え付けしても、半日陰で、高植えにして、蒸れないようにすれば夏を越せるが、そこまで頑張らないで素直にニオイヒバやコロラドビャクシン(スカイロケットなど)の園芸品種を育てた方がいいかも。中部地方平野部では栽培はほぼ無理。
管理場所
日当たりを好むが日本の高温多湿が苦手なのと、半日陰の方が葉っぱの色合いが濃くなるので、年間を通して半日陰で育てた方が良い。冬
冬の寒さには強いが、雪が積もると枝割れを起こすので、雪が降る前に、雪囲いをして枝割れを防ぎます。雪が積もらないか、そこまでではないなら不要です。病害虫
アブラムシ・ハダニ・カイガラムシなど。剪定・切り戻し
時期
太い枝の剪定は冬(2月3月)に行うといいが、春以降であれば、多少剪定しても生育して盛り返すからさほど問題ない。6月7月あたりに夏の蒸れ対策として剪定して風通しをよくするといいです。芯止
コルムナリス・グラウカは放置していると7mまで生育し、コニファーとしては成長も早い方(年間で30cmかそれ以上)で、いずれは持て余す大きさになる。そこで芯止をして大きさを抑える。できれば2mから3m以内に抑えたい(というか抑えないと管理できない)。芯止はコルムナリス・グラウカの一番高い「芯」となっている枝を落とすことで、それ以上伸びづらくすること。芯を切っても別の枝が伸びてくるので、「それ以上、全く伸びなくなる」のではないです。
樹形を整えて風を通す
綺麗な円錐形になるので、あんまり樹形を整える剪定はしなくてもいい。枯れた枝を落とし、変な方向に伸びた枝を落とし、徒長した枝を落とし、枝をさばいて風通しをよくする。枝を切るときは枝に葉っぱが残るように剪定する。葉っぱが全くないとそこ枝から新しい葉と枝が出てこないで、枯れてしまう。関東以西では外から見たときに内部の幹がうっすら見えるくらいに枝と葉を剪定するとよい。そこまで剪定した方がいいです。
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