樹木の枝の種類を知って、剪定を上手になろう
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枝の種類(剪定の基礎知識)
健康な枝を残しつつ、しかし風通しがよくなるように剪定し、樹形を整えるには枝の種類をしっておくといいです。このページでは、樹木の剪定で重要な「枝の伸び方」の種類をまとめています。剪定の方法はそれぞれの植物で違いますので、詳細はそれぞれの剪定の解説をチェックしてください。例えばこのページでは「ひこばえ」は不要枝としていますが、「ひこばえを育てる」とする植物もあります。
最初に簡単にまとめ
●健康的な樹木は「幹→主枝→側枝→梢」と伸びる。
●老化してくると、ひこばえ・胴ぶき・車枝(クルマエダ)などの不自然な枝が見られるようになる。適切に処理する。
●徒長枝(トチョウシ)・ふところ枝・からみ枝・下がり枝などは不要な枝なので落とす。
●枯れ枝や病気の枝は落とす。
●その他の細かいことは、それぞれの剪定方法を参考にしてください。
●老化してくると、ひこばえ・胴ぶき・車枝(クルマエダ)などの不自然な枝が見られるようになる。適切に処理する。
●徒長枝(トチョウシ)・ふところ枝・からみ枝・下がり枝などは不要な枝なので落とす。
●枯れ枝や病気の枝は落とす。
●その他の細かいことは、それぞれの剪定方法を参考にしてください。
残す枝の種類
幹太い、中心となるもの。
主枝(シュシ)
幹から伸びた太い枝のこと。
側枝(ソクシ)
主枝から伸びた枝のこと。
梢(コズエ)
主枝や側枝から伸びた細い枝のこと。通常はここに葉っぱがつく。
全体的には幹→主枝→側枝→梢の組み合わせがたくさんあるのが健康的な樹木の生え方。このように生育するように剪定する。
不要枝の種類(老化が原因)
ひこばえ株の根元から出てくる枝。土の中から突然、ギュンと伸びてくる。ひこばえを育てる樹木の種類もあるのですが、基本的には不要な枝。株の養分を消費して、本株を弱らせる。ヤゴとも呼ばれます。老木ほど出やすい。おそらく本株が弱っていて自己保存のため、ってのもある。
胴ぶき
幹吹き枝とも。幹から細い梢が出ている状態。太い幹の途中から小さな枝が出てくる。放置していると風通しも悪くなるし、養分が取られてしまう。老木によく見られる。風通しが悪くなるし、養分が枝先に行く前に消費されるので、早めに切り落とす。
車枝(クルマエダ)
一箇所から複数の不自然な枝が出る状態。主枝や側枝に妙な具合に枝が出ていたらコレ。幹の周囲を車輪のように枝が出る。枝が混み合うと風通しが悪くなり、病気になりやすくなるし、何より、見た目が変。枝ぶりを見て、1本か2本に剪定していくか、全て切ってしまう。
不要枝の種類(伸び方が不自然なもの)
徒長枝(トチョウシ)やたらと他の枝に比べて勢いがあって、グイグイと伸びて、樹形を乱す枝。樹木には生育するための徒長枝と、花をつけるための短果枝があり、短果枝には花がつくが、徒長枝はつきにくい。徒長枝は病気ではなく、樹木の当然の性質です。徒長枝を放置していると、そこに栄養が回って短果枝が生育しづらくなるので、普通は切る。
雨が多かったり、水やりが多いと徒長枝はよく伸びやすい。
ふところ枝
普通は幹から離れるように広がる枝の中に、逆に幹方向に伸びて行く枝が見られることがあります。これをふところ枝と呼びます。このまま伸びても無駄だし、幹の近くに伸びていって、風通しが悪くなっても困るし、何より見た目が不自然。切ってしまいます。
からみ枝
他の枝と触れるように生育した枝。普通は樹木の枝は幹から離れるように、また、斜め上に、他の枝を重ならないようにして、日光を浴びるものです。他の枝と触れるように生育するのは効率の悪いことで無駄。何より見た目が不自然。切ってしまいます。
下がり枝
普通は斜め上へと伸びて行くものですが、枝が下へと下がって生育するものがあります。意味がありませんし、見た目が悪いので、見つけ次第切ってしまいます。
立ち枝
突然、幹ではないのに上へと伸びる枝。他の枝とぶつかり重なることもあります。邪魔なら切ってしまいます。
不要枝の種類(病気の枝など)
混み合った枝樹木は「風通し」をよくして管理するものです。風通しが悪いことで蒸れるというのもありますが、樹木に発生した虫を鳥が食べやすいように、枝を捌く意味もあります。
枯れた枝・病気の枝
すでに枯れている枝は必ず落とします。枯れた枝には病害虫が発生しやすく、その病害虫が健康な部分まで侵食して全体を枯らすことがあります。枯れた枝は早めに切除します。
最後に…
高さを抑える剪定についてはを参考にしてください。
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