リグラリア・プルツェワルスキーの育て方

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リグラリア・プルツェワルスキー
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科名キク科
属名リグラリア属
学名Ligularia przewalski
別名ゴールデンレイ
耐寒マイナス15度〜マイナス20度
水やり水を好む
場所外の半日蔭
難易度中級者向け
画像の投稿
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開花
種蒔
植え
肥料
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リグラリア・プルツェワルスキーの特徴は?

リグラリア・プルツェワルスキーは中国に自生するキク科の耐寒性落葉宿根草(多年草)。性質は「ツワブキ」に近い。日陰に強くシェードガーデンに利用され、外国の庭の画像にはちょくちょく登場する。

リグラリアは「リグラリア・デンタータ」と「プルツェワルスキー」という二つの属が流通している。育て方は同じだけど、デンタータはキク科らしい花が咲くのに対して、プルツェワルスキーは全く違う、穂状の花が咲く。またプルツェワルスキーの葉っぱは分かれているのに対して、デンタータはギザギザはあるが丸い。ぱっと見、全然違う植物に見える。

このページでは「プルツェワルスキー」の方をまとめています。プルツェワルスキーの苗は日本では流通していない。ホームセンターでは見かけない。どうにも取り寄せたいならばネットで買うべき。乾燥する場所には向いていない。

草丈40cm前後から1m前後…草の高さは低い。花が上に伸びるのでそれが1.5mくらいになる大型の植物。
横幅50cm〜80cm
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水やり

リグラリア・プルツェワルスキーは少しジメジメした環境を好み、乾燥に弱い。日当たりでも育つが、日当たりだと乾燥で水切れを起こしやすいので注意する(水やりの頻度を増やすか、半日陰へと移動させる)。

鉢植えならば、土が乾いていたら水をやるようにします。庭植えならば、土と葉っぱの様子を見て水やり頻度を変えます。
土がジメジメした環境を好むために、ナメクジが発生しやすい。ナメクジが発生したら誘引剤などで駆除する。

夏の水やり

夏は早朝か夕方に水やりをします。昼間に水をやると水が沸騰して根を傷めます。夏場は水切れしやすく、葉っぱがクタクタになる。そうならないように水をやる。

庭植えにしていて、夏場にどうにも乾燥するならば、(庭植えは移動できないから)株元に腐葉土でマルチングして蒸発を防ぐ。マルチングは冬にもすることになる。

肥料

リグラリア・プルツェワルスキーは肥料はあまり必要としていません。葉っぱの色が悪いなら、液体肥料をやるといいです。春と秋に腐葉土か堆肥を株元にマルチングしたら、有機物はそれでもういい、くらいです。
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植え付け・植えかえ

時期・頻度

ポットならば、いつ植えても問題なし。植え替えも真冬と夏場以外なら基本的に大丈夫。ただし株分けするなら4月前後にする。根詰まりするまで二年か三年ほどかかるので植え替えは、二年か三年の頻度です。

用土

一般的な花と野菜の培養土で植えるか自作する場合は赤玉土小粒6腐葉土4を混ぜたものを使う。自作する用土に元肥は不要です。

鉢植えの手順は?

鉢植えの場合は、鉢底の穴をアミで塞いで土が出ないようにしてから軽石を2センチから3センチほど入れて、軽石の上に土を入れ、株を入れて、隙間に土を入れていき、最後に水をやります。鉢底から水が出るまで水をやってください。

植え替えの場合は古い土を三分の一ほど落として、新しい土で植え付けます。

庭植えの手順は?

庭植えの場合は、根鉢の二倍か三倍の深さと大きさの穴を掘って、掘り出した土に腐葉土か堆肥を3割か4割混ぜて、半分ほど土を戻して、株を入れて、隙間に土を入れて、最後に水をやって完成です。元肥を入れないで植えます。

庭植えの場合は、植えっぱなしですが、庭植えでも株が茂って混んで密生してしまうと、生育が悪くなるので株分けをするといいです。

種まき

9月10月に種まきをします。発芽温度は15度から20度。用土を入れた育苗箱や鉢に種まきをして土を5mmほど被せます。発芽までは二週間。乾燥しないように水をやってください。霧吹きでやるといいです。日陰で管理します。たくさん生えたら間引いて減らしてください。本葉が4枚以上になったら庭や鉢に植え替える。
種子はそこいらへんに撒いていると、勝手に発芽して増える。上記のように手間をかける必要はないです。種子は親の性質を受け継ぐとは限らないので、増やした株の葉色が思い描いたものとは全然違うことになりがち。株分けだと全く同じ葉色の株ができるので、株分けが無難。

管理場所・日当たり

リグラリア・プルツェワルスキーは中間地・暖地の夏の直射日光には葉焼けします(葉焼けしやすい)。植物は乾燥すると水分が減り、より葉焼けしやすくなる。夏に乾燥し、乾燥すると葉焼けも起きやすくなる。乾燥に弱いリグラリアだとなおさら。夏は半日陰に移動させるのが無難です。

リグラリアの良いところは日陰でもしっかりと育つところ。よって、中間地・暖地では半日陰。寒冷地では夏でも葉焼けしづらいので半日陰か日当たりで育てるのがいい。

越冬・冬の管理

耐寒温度はマイナス15度〜マイナス20度で。寒さには強い。
寒さには強いが、乾燥には弱い。冬の乾いた寒風に当てると乾燥で枯れることがあるので、株元に腐葉土でマルチングをして乾燥を防ぐ。

病害虫

病害虫
基本的に病害虫に強い。乾燥に弱く、水やりが多いために、ナメクジが発生しやすいのと、灰色かび病が発生しやすい。

ナメクジ
葉っぱに虹色の跡があったらナメクジ。葉っぱを食べるので早めに駆除しましょう。誘引剤をまいて駆除する。コンパニオンプランツとして近くにハーブを植えるとナメクジが近づかないってはなしもあるけど、あんまり期待しないでください。結局は誘引剤をまくことになります。

灰色かび病
灰色の株が発生する。しぼんだ花に発生しやすいので、これをちゃんと摘んでいけば発生しない(発生しづらい)。
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