灰色カビ病の生態と予防と薬剤のまとめ

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灰色カビ病とは

灰色カビ病はボトリティス・シネレアという糸状菌(カビ)が発生させる病気。花・ツボミや果実・茎・葉が灰色のカビで覆われる。4月〜11月の気温が20度〜25度で、湿度が高く、風通しが悪いと発生しやすい。涼しくて、過湿な環境で発生するので梅雨と秋の長雨に注意すればいい。ビニールハウスなどの気温が高めで蒸れやすい環境では、早い時期(2月〜3月)から発生しやすい。
ひっくり返すと、枝をさばいて密生を避けて風さえ通せば発生はかなり抑えられる。

菌はどこから?
菌は落ちた枯葉・花ガラや土壌に住んでいて、それが風に飛ばされたり、雨で泥はねするなどして葉っぱに付着して発症します。台風や強風などでも菌が飛んできて発症する。

症状
最初は褐色になり、腐敗して灰色のカビになっていく。

予防

健康に保つのが最大の予防
植物が弱ると発生しやすいので、日光・水・肥料などの環境を見直します。株を健康に保つのが何よりの対策になります。連鎖障害も株が弱る原因となり、灰色カビ病発生の要因となります。

窒素肥料を抑える
窒素が多い肥料をやると発生しやすい。

風通しをよくする
密生して風通しが悪いと、発生しやすいです。枝をさばいて風通しをよくすると発生はかなり抑えられる。

殺菌剤を散布する
湿度が高くなる梅雨(6月〜7月)と秋の長雨に発生しやすいので、この時期に殺菌剤を散布しておくと予防はできる。

マルチングなど
菌は土・泥・落葉に住んでいるため、泥がはねないように静かに水をやったり、株元にマルチングをして、泥が跳ねないようにします。また、株の下葉を取り除くことで、感染をある程度防げます。発症した場合、病変部分を取り除くことで次の発症を抑えられます。

薬剤・農薬

灰色カビ病の薬剤には「予防」と「治療」があり、予防のみのタイプは発症後に散布しても治療効果はないです。発症後は予防・治療の両方の効果のあるものを使います。
一般家庭では灰色かび病の予防・治療のために薬剤を散布することはほぼないです。ただ、灰色カビ病に予防・治療効果のある薬剤はウドンコ病などの他の病気に効果があるので、兼ねて散布することはよくあります。基本的に上記の予防(剪定・マルチングなど)をして、発症したら病変部分を取り除くくらい。

ベンレート水和剤

灰色カビ病以外にウドンコ病、黒星病、立ち枯れ病(フザリウム)、炭そ病、菌核病、萎凋病などの予防・治療に効果がある。水で薄めて散布すると浸透して効果が続く。
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ベンレート水和剤の購入はこちら
https://www.sc-engei.co.jp/guide/detail/1512.html

ワイドヒッター顆粒水和剤

灰色カビ病以外にベト病、ウドンコ病、炭そ病などに予防・治療効果のある殺菌剤。浸透して長く効果が続く。
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ワイドヒッター顆粒水和剤の購入はこちら
https://www.sc-engei.co.jp/guide/detail/3387.html

ダコニール

灰色カビ病以外に、ウドンコ病、モチ病、炭そ病、斑点病、ベト病などに効果がある。水に薄めて散布すると予防効果がある殺菌剤。
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ダコニールの購入はこちら
https://www.sc-engei.co.jp/guide/detail/1498.html

トップジン

糸状菌の予防と治療に効果がある殺菌剤。灰色カビ病以外にも黒星病、斑点病、炭そ病、菌核病に効果がある。水に溶かして散布します。
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https://www.sc-engei.co.jp/guide/detail/1516.html

ベニカXファインスプレー

灰色かび病だけでなく、ウドンコ病・黒星病などの病気の予防だけでなく、アブラムシ・エカキムシ・カイガラムシ・スリップス・ハダニ・ヨトウムシなどの色んな害虫にも殺虫効果がある。
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https://www.sc-engei.co.jp/guide/detail/1241.html
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