ゼラニウム・ペラルゴニウムの挿し木

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ゼラニウム・ペラルゴニウムの挿し木

ゼラニウムペラルゴニウムは下葉が落ちて、頭でっかちになりやすいです。頭でっかちになったら、挿木して株を更新して、仕立て直します。また、株が老化して生育が悪くなるため、挿し木で更新する必要がある。ただ、どちらにしても、その頃には飽きているので新しい品種を買うことが多いです。

でも、愛着のある品種・株もありますので、そういうものは挿木&更新で栽培を継続していきましょう。このページでは挿木&更新についてまとめています。

あんまり挿し木しない

ゼラニウム・ペラルゴニウムは5号くらいの鉢に植わったものが出回っていて、それを根詰まりする頃に一回り大きな鉢に植え替えをします。大体2年ごとに植え替えをします。で、徐々に大きな8号鉢〜10号鉢になります。8号鉢まで大きくなると、土が重いのでプラ鉢でも移動させるのもまぁまぁ重い。すると、これ以上は大きく植え替えるのは厳しいので、剪定したときなどに挿し木をして株を更新して、小さく仕立て直します。

ただ、植え替えを2年ごとにしても3年か4年育てることになるので、その頃には株が老化して花付きが悪くなりますし、飽きてきているので、その株を更新するより新しい品種を買うことが多いです。よほど珍しい品種じゃない限りは挿し木しないんじゃないでしょうか。それでもガーデナーは挿し木をして株を増やしたくなる。

挿し木に適した時期

ゼラニウム・ペラルゴニウムの挿木に適した時期は基本的には秋です。
ゼラニウム・ペラルゴニウムは夏はあまりの暑さで休眠したり、なんなら枯れることがあります。涼しい時期が適しています。よって春か秋がいい。7月前後でも挿し木はできなくもないですが、夏にそのまま枯れることがある。

まー、7月でも挿し木に絶対失敗するってことじゃなくて、失敗しやすいってことね。秋が無難ですよーってこと。

ゼラニウム・アイビーゼラニウムの挿し木の時期

ゼラニウム・アイビーゼラニウムは4月下旬から5月にかけてと、9月下旬から10月上旬に挿し木をするのが適した時期です。ですが、よほど環境が悪くなければ他の季節でも挿し木はできなくもないです。

ペラルゴニウム・ニオイゼラニウムの挿し木の時期

ペラルゴニウム・ニオイゼラニウムは9月下旬から10月上旬に挿し木をします。ペラルゴニウム系は生育が遅くて弱いので、春〜初夏は適さないです。
適してはいないですが、ある程度は成功はするので、やってみてもいいです。

用意するもの

用土

挿木用の土として、小粒赤玉土単用か、赤玉土小粒にバーミキュライトを1:1に混ぜたものを用意します。面倒なら用土は一般的な培養土でもいい。
赤玉土小粒の商品画像
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バーミキュライトの商品画像
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●鹿沼土は酸性なので適していません。
●ピートモスを挿し木用土として利用することがあり、発根しやすいですが、鉢に植え替える時に、ピートモスから一般的な培養土へと全く違う土になると根が伸びにくいので、ピートモスを最初から使わないか、鉢上げするときの用土にピートモスを混ぜたものを使うようにします。

入れ物

平鉢(浅鉢)を用意します。素焼きでもいいし、プラスチックでもいいです。挿し木を入れる鉢なので大きなものじゃなくていいです。4号とか5号で。黒いビニールポットでもいいです。
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軽石(必要なら)

鉢底に入れる軽石です。鉢底に鉢の高さに対して四分の一から五分の一ほど入れます。これは土が流れ出ないようにし、水はけを良くするためのもので、ビニールポットなら不要です。
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挿し木する手順

挿木(挿し芽)を作る

挿木(挿し芽)を作る
挿木(挿し芽)を作ります。剪定の時に出た葉っぱと茎でも、挿し木用のものでもいいです。新芽を含まないで、4枚か5枚の葉っぱが付いた枝、8センチほどを切り、その茎の一番下の節の葉っぱを落として全体の葉っぱを3枚か4枚程度にします。花がついていたら花は取り除く。ツボミも切る。つけていると穂の栄養がツボミの開花にまわって発根しなくなるため。また、土に挿す部分の葉っぱは取り除く。

切り口をカッターで切ります。

剪定はハサミでもいいのですが、挿し木の切り口は「カッター」でします(改めて切り直す)。ハサミだと切り口を「潰す」ことになりますが、カッターは細胞を潰さないので、できるだけ切れ味の良いカッターでスパっと切ります。切り口は斜めに切らないでいいです。

節から発根するので、節を残すように切ってください。
●葉挿しでも発根はする。ただし挿木のほうが確率・生育はよい。

発根促進剤

メネデールなどの発根促進剤を切り口につけます。発根促進剤をつけるかつけないかで発根する確率は全然違いますが、ゼラニウム・ペラルゴニウムは発根しやすい方なので、まー無かったら無かったでもいいです。
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挿し床を作り、挿す

挿し床を作り、挿す
鉢植えの底の穴に網を敷きます。その上に軽石を鉢の高さの四分の一から五分の一ほどの高さに入れて、その上に上記の用土(赤玉土単用など)を入れます。その土にゼラニウム・ペラルゴニウムを挿していきます。割り箸で節が埋まる程度の穴を開けて、挿してください。

節から発根するので節が土の中に埋まるように。

挿し木後の管理

挿し木して明るい日陰で管理し、乾燥しないように水をやります。乾燥予防のため、受け皿の上において、水を貯めておきます。発根まで二週間から三週間くらいかかります。発根したら鉢にあげます。

鉢植えにする

発根したら、小さな鉢(5号〜6号鉢)に植え替えましょう。鉢底の水が出る穴を鉢底ネット(鉢底網)で塞いで、その上に軽石を2cm〜3cm入れて、その上に用土と株を入れて、最後にしっかりと水をやって完成です。

株はポットから取り出して土をほぐさないで植え付けてください。ほぐすと株にダメージがあって回復に時間がかかります。

鉢に植え替えたときに、摘芯をします。摘芯というのは芽の一番先っぽを切ることです。切ることで葉っぱの付け根から脇芽が出ます。というか摘芯しないと脇芽が出ず、大きく育ちません。一本がヒョロっと伸びるだけになります。

細かいことをやらないでも発根するよ

発根する「節」さえあれば、庭土に適当に挿していても発根します。上に細かいことを書いているんですが、そんな気にしないでもいいです。ただし挿木の成功率が低いものもある(アップルゼラニウムなど)ので、そういうものは上記の手順を踏んで挿木してください。
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