秋咲きカトレアの育て方
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科名 | ラン科 |
属名 | カトレヤ属 |
学名 | Cattleya Lindl |
水やり | 水控え目 |
場所 | 室内 |
難易度 | 中級者向け |
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 | |
開花 | ||||||||||||
植え | ||||||||||||
肥料 |
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秋咲きカトレアとは?
カトレアには春咲き・夏咲き・秋咲き・冬咲き・不定期咲きとあり、生育のパターンが微妙に違い、微妙に作業が違います。ここでは秋咲きカトレアの育て方を簡単にまとめています。秋咲きカトレアは春に芽吹いて、それが夏までに大きく育ち、シースをつけ、シースの中の蕾が秋に開花し、冬は休眠状態で過ごすものです。
秋咲カトレアはシースが二重になっている品種が多く、シースを破って蕾が出てきて開花するのですが、場合によっては自力で破れないことがあります。その場合は、ちゃんと消毒したカッターやハサミなどでシースを破ってやってください。
水やり
水苔が乾いていたら水をやります。春から夏は成育期ですのでたっぷりとやってください。水苔への水やりとは別に葉っぱに霧吹きで水をかけてやります(葉水)。カトレアは林の中の木の枝にくっついて生育する植物で、土に根を張る植物ではありません。普通、土は水を保つ「保水」の性質があるのですが、木の皮に着生するものですから、保水力のある植え込み素材に植わっているものではありません。なので、カトレアは多少は乾燥に強い性質があります。バルブが膨らんでいるのは水を溜め込んでいるからです。
ですから、ずーっと濡れているのはよろしくありません。根が腐ったり、水苔が腐って病気の原因になります。水をやって乾くまでは、次の水やりはしません。問題はどのくらいの「乾き」で水をやるのか?です。カラカラに乾く前に水をやります。これは水不足です。適した水やりは指で水苔に触った時に、湿り気を感じる程度に乾いたら水をやるようにします。指で触って指が濡れるようであれば、水は不要です。
春から秋の水やり
春から夏は成育期で、水を欲する時期です。ここで生育して秋に開花するので、水切れしないようにします。水切れするとバルブにシワがよるので、目安にしてください。一年中、葉水をします。霧吹きで葉っぱや茎・バルブに水をやってください。葉水はアブラムシ・ハダニ・カイガラムシの予防にもなります。葉水は水を供給するというよりは、カトレアが好む湿度を維持してやるものです。理想的な湿度は60%から70%。●ただし、梅雨と秋の長雨の時期は水やりを控えてください。特に秋の長雨の時に灰色かび病が発生するかもしれません。
●春は気温の上昇とともに水やりを増やし、秋は気温の低下とともに水やりを減らしてください。最低気温15度が水やり増減の目安です。
●春は気温の上昇とともに水やりを増やし、秋は気温の低下とともに水やりを減らしてください。最低気温15度が水やり増減の目安です。
夏の水やり
特に夏は気温が上昇しますので、午前中に水をやって、それで水が不足するようであれば、夕方に葉水をしてください。真昼に水をやると、水が沸騰して根を傷めます。水やりは午前中。午前中にできなかったら、夕方にするようにします。冬の水やり
冬は休眠しているので水やりを控えます。水やりを控えると言っても、水を切るのではなくて、霧吹きで水苔が多少湿っているように保ってください。気温が15度以上だと生育しているので、様子を見て、水やりを増やしてください。肥料
液体肥料であれば4月から10月まで週に一回やります。薄めた液体肥料を霧吹きに入れて、株元に水の代わりにやります。緩効性固形肥料(化成肥料)は4月下旬から7月まで1ヶ月に一回やります。春から夏にかけて、新芽が出て、バルブが育ち、シースが出て、そのシースから蕾が出て、秋に花が咲きます。この間にしっかりと肥料をやって、生育させてください。
植え付け・植えかえ
植え替えは3月4月。4月にできなかったら5月の上旬までにしてください。植え替えの時に株分けをします。
植え替え・株分けの詳細は以下のリンクを参考にしてください。
管理場所・日当たり
基本的には一年中室内の日当たりで管理します。春から秋は戸外で管理すると風通しも良く生育が良くなりますが、日当たりが良い場所の場合、遮光しないといけないので面倒です。春から秋の管理場所の注意
4月になると、毎日ではないですが非常に強い直射日光の日があります。この強い直射日光に当たると葉っぱが焼けます。葉焼けと言います。葉焼けは1時間程度でも発症しますので、気をつけてください。元々が林の中で育つ植物ですから直射日光を浴びることを想定した機能を持っていません。そこでレースのカーテンや寒冷紗などで遮光します。必ず遮光して、しっかりと日光に当ててください。日光に当てないと生育しません。
冬の管理場所の注意
冬(12月から3月)は遮光する必要はありません。遮光しないでできるだけ日に当ててください。冬は寒さで生育が止まっていますが、日陰におかず日光に当ててください。昼は日当たりの良い暖かい窓辺で管理します。
人が活動するリビングなどの暖房がかかっている場所で管理します。
ただし、夜になると外気に近い窓辺は気温が下がって、カトレアが傷みます。そこで7度以下になるようであれば室内の中央に夜中だけ移動させます。7度以下になるかどうかは、最高最低温度計というのがホームセンターで売っているので買って調べましょう。
部屋の中央に置いても7度以下になる場合は、ダンボールや発泡スチロールをかぶせて防寒します。それでも寒い場合は毛布をかけます。もちろん昼間は窓辺で日光に当ててください。もしくは家庭用温室を設置して管理します。15度以上を保てば、冬でも生育します。
病気・害虫
カトレアは炭そ病・灰色かび病・疫病・腐敗病・軟腐病・ウィルス病・カイガラムシ・アブラムシ・ナメクジなどが発生します。詳細は以下のリンクから。スポンサーリンク