各部分の名前…リップ?バルブってどこ?…カトレア栽培

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カトレアの各部分の名前

カトレアは日本の植物ではありませんから、解説書に書いてある言葉は日本語でなかったり、日本語で書いてあってもあまり馴染みのない言葉で書いてあります。言葉が分かっていないと、何のことやら育て方が分かりません。ここでは、その各部分の名前の説明を書いています。

大事なことを最初にまとめ

●花はセパル・リップ・ペタル・カラムで出来ている。
●花以外の場所は葉・水をためるバルブ・バルブをつなぐほふく茎、根です。
●バルブは新しいものをリードバルブ。古いバルブをバックバルブと言う。

花の部分の名前

花はセパル(萼片)・リップ(唇弁)・ペタル(花弁)の三つで「花」を構成しています。三つともが同じように見え、どれかが欠けると花には見えないです。

セパル(萼片/ガクヘン)

セパル(萼片/ガクヘン)は花びらの外側にある部分。花びらではないです。上のものを上萼片、左右斜め下に出ているものを下萼片と呼びます。

リップ(唇弁/シベン)

リップ(唇弁/シベン)は花びらの一部。花の中央。このリップ部分は花の中でも色合いや形状が違う。カトレアはこのリップの奥にある蕊柱(ズイチュウ)で受粉して種子を作るのですが、受粉をするのが虫です。そこで蕊柱に虫を誘導する役割を担っているのがリップです。だからリップは花のほかの部分と色が違っていたり、形が違っているわけです。

喉(のど)

リップの中央の変色している部分を喉(のど)と呼びます。

ペタル(花弁)

一般的な花びらのこと。

カラム(蕊柱/ズイチュウ)

蕊柱は雄ずいと雌ずいが融合したもの。雄ずいは一般的には「おしべ」のことで、雌ずいは「めしべ」のこと。ここには花粉塊と呼ばれる花粉の塊がついていて、その奥には粘々した粘液がついた雌ずいがあります。ここを虫が通過することで受粉します。

花以外の部分の名前

カトレアを育てる上で大事なのは葉っぱ・根・バルブですから、名前を覚えておくべきなのはこちらですね。

カトレアの葉っぱは分厚いものがほとんどです。分厚いのは葉っぱに水をためているためです。葉っぱで光合成をしますので、葉っぱ病気になったり、葉焼けするなどして傷んでしまうと、光合成できなくなり株が弱り、回復が遅くなってしまいます。葉っぱは大事な器官です。

シース(花鞘)

シース(花鞘)はカトレアの蕾を包んでいるもの。開花時期になるとシースが見られて、その中か蕾が出てくる。シースは種類によっては無くて、蕾がいきなり出てくるものもある。

バルブ(偽鱗茎)

新芽が伸びて、その伸びた後にできるのがバルブです。バルブは種類によって形状は多少違っていても膨らんでいます。バルブには水と栄養が蓄えられていて、元気な株はバルブが元気に張っています。バルブがしぼんでシワシワになっていると、水分不足です。
●リードバルブは、一番新しいバルブのこと。
●リードバルブ以外のバルブは「バックバルブ」と言います。バックバルブはシワがよっていることが多いです。

ほふく茎

バルブとバルブをつなぐ茎のことです。ここから根が出ています。

水と肥料を吸い上げる部分。水が多いと黒く変色して腐ってしまいます。古い根は白いですが、新しい根は赤か緑で透明感のある色をしています。このときに触れると根の生育が止まります。指で触らないようにしてください。
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