庭植えの植えつけ方のコツ(オリーブ栽培)
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オリーブの庭植えの植えつけ方のコツ
このページはオリーブのページで書ききれなかった「植え付け方法」の細かいことをまとめています。オリーブの成長は早いので小苗からでも良い。縦長・楕円という葉っぱの形は品種によるので、こだわる人はネットショップで品種を取り寄せましょう。
苗
オリーブには長年、食用・オイル用として栽培されてきたので、多くの品種があります。どれでも育て方は大差ありませんが、立性で細く縦長になるものをシンボルツリーにすると格好がいいです。収穫するのであれば、2品種を植えなくてはいけないので、以下のページを参考にしてください。用土
オリーブは酸性の土を嫌い、根が浅く、比較的乾燥に強く、過湿に弱い傾向があって、水はけのよい土を好みます。用土は庭土に苦土石灰を追加して中和してから、腐葉土か堆肥を追加し、水はけが悪いようなら川砂やパーライトを追加して水はけをよくします。面倒なら、一般的な培養土や「オリーブ専用土」をそのまま使って植え付けます。
植えるまでの準備
穴を掘る
植え付ける二週間前に植え付ける穴を掘ります。庭の日当たりの良いところに植え付けます。霜が地域ではできれば軒下などの霜の当たらない場所が好ましいです。深さは50センチの穴を掘ります。苗の根の部分の3倍から5倍の深さ・直径が目安です。
中和させる
オリーブは酸性土を嫌いますので、庭土を苦土石灰で中和します。雨は落ちる時に空気中の二酸化炭素を吸収して、若干の酸性になります。それが降り注ぐ日本の土は基本的にずっと弱酸性です。なので庭の土は必ず弱酸性で、弱酸性だとオリーブは生育不良を起こします。
1平方mあたり苦土石灰150gくらいが目安ですが、土の酸度にもよるので、前もって土壌酸度計で計測してから入れる苦土石灰の量を調整しましょう。場所によっては石灰は不要です。
腐葉土・堆肥・肥料を混ぜ込む
植える場所の周囲の土を混ぜ返して、腐葉土か牛糞堆肥を庭土に対して2割ほどの割合で、混ぜ込みます。混ぜるのは「完熟」堆肥・腐葉土にします。熟していない堆肥・腐葉土の場合は、混ぜ込んでから二週間後に苗の植え付けをしてください。また、化成肥料を規定量入れて、よく混ぜます。混ぜてからできれば一週間寝かせて、土に馴染ませるとより、根が広がりやすいです。
植え付け
飛び出さない・深植えしない
苗の根の部分が飛び出したり、深植えして引っ込まないようにします。オリーブの根は浅いところに伸びるものですから、飛び出しても深くても根が広がりにくいですから、気を付けましょう。植える前に根の部分を見ます。土が崩れないように根を針金でぐるぐる巻きにしていることがあります。鉢金は外してください。麻の布で巻いているのはそのままでもいいです。できれば根を針金で巻いているような苗は買わない方がいいです。
水鉢を作って水極めを
苗の周囲に5センチから10センチの高さの土手を作ります。植え終わったら、そこに水を貯めます。そのためのものです。水鉢(水決め・水極め)は庭植えする場合に、よくある手法です。根を活性化して根付きやすくします。やらなくてもいいけどやった方がいいです。支柱を立ててくくる
オリーブはヒョロヒョロの幹が多いので、支柱をしないと倒れてしまいます。強風に当たって、根ごと倒れることもあるので、必ず支柱で支えましょう。支柱はとにかく太く、長いもの(太さ26mm以上で、長さ2m)。それを土に差し込んで動かないようにします。ヒモは針金より麻縄がいいです。針金だと幹に食い込んで傷み、そこから雑菌が入って枯れることがあります。軽く、括るだけで十分です。強風が吹いた時に倒れないようにするだけですからね。ヒモは必ず2箇所くくってください。1箇所じゃ不足です。
●オリーブって樹齢1000年以上のものもあります。そういうのって立派な大きな幹のちゃんとした普通の「木」です。ですが、最初は本当にヒョロヒョロです。最初だけですけどね。
その他まとめ
根が浅い!オリーブは根が浅くて、強風に弱くて、乾燥に弱いなどデメリットもありますが、メリットもあります。それは鉢植えでOKという点。根が浅いので庭植えも鉢植えも生育に大差ありません。ただしあまりに鉢が小さいと花が咲きづらいです。
軒下なら
日本の土が弱酸性になるのは雨が空気中の二酸化炭素を吸収して「酸性」になるからです。軒下の雨の当たらない場所で管理して、水道水をやるだけならば、酸性にはなりにくいです。
根元は風通し良く
オリーブの根は地表近くに伸びていて、そこで「呼吸」をしています。これをふさぐと根腐れしますので、根元はバークチップで隠す程度にします。何かを植えたり、鉢を置いたりしないでください。
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