レモンユーカリ(ユーカリシトリオドラ)

科名 | フトモモ科 |
属名 | ユーカリ属 |
学名 | Eucalyptus citriodora |
別名 | ユーカリシトリオドラ |
耐寒 | 0度 |
水やり | 水控え目 |
場所 | 外の日なた |
難易度 | 上級者向け |
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 | |
開花 | ||||||||||||
植え | ||||||||||||
肥料 |
目次
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レモンユーカリとは?


霜が降りる様な地域でも他のユーカリは育ちますが、レモンユーカリは寒さに弱く氷点下になると枯れ始めます。また3年くらいで5メートルまで成長する生育スピードの樹木なのに、それでも根が浅く、突風であっさりと文字通り根こそぎでひっくり返ります。台風の通る日本ではなかなか難しいものがあります。庭植えにする場合は剪定して管理できる程度に小さくまとまるようにします。鉢植えでどうしても育てる場合は10号鉢(直径三十センチ以上の鉢)に苗を植えて管理するようにします。
香りがするのは新芽の葉だけで、成長したら、キョウチクトウみたいな細長のツルツルの葉っぱは匂いがしない。ちょいちょい剪定して匂いがするザラザラした新芽を出させるようにしたい。剪定しても新芽が出なくなったら、根詰まりをしているので植え替えをして根が出るスペースを作ってあげましょう。
柑橘系の香りには虫除け効果がある、とされます。虫除け効果のある他の植物については蚊・虫除けになる植物・ハーブの一覧を参考に。
柑橘系の香りには虫除け効果がある、とされます。虫除け効果のある他の植物については蚊・虫除けになる植物・ハーブの一覧を参考に。
水やり
鉢植えの水やり

冬のは水やりを控えます。土が乾いてから数日経って水をやるようにします。
庭植えの水やり

鉢植えの水やりが頻繁なのに対して、庭植えの水やりが楽なのは「根の広がり」のため。根が広がる面積の狭い鉢植えでは水切れが起きやすいため。
肥料

肥料が多いといくらでも大きくなります。大きく育つのですが、根が浅く強風で倒れやすいというのもありますし、ベランダで育てている場合は大きすぎると邪魔。肥料は控えめにするのが良いです。
肥料は成長するときにやると大きく成長する栄養なので、寒さ・根腐れ・病害虫などが原因で元気のないときほど肥料はやらない方がいいです。
植え付け・植えかえ
庭植えにすると手に追えない巨木に、鉢植えにすると水やりなどが繊細と、なかなか厄介な子です。時期
春(3月)から初夏(6月)にかけて植え付け・植え替えをします。レモンユーカリは移植が出来ないタイプで、一度庭植えすると植え替えは出来ませんのでよく検討して植えてください。また鉢植えして植え替えをするときも、土は崩さずに一回り大きな鉢に植え替えるようにします。
用土

鉢植え

株の土は落とさない、根はほぐさないようにします。根を傷つけると生育不良を起こします。植え替え後、レモンユーカリはしばらく生育不良を起こすので、一週間か二週間は日影で管理して養生してから、普通の管理に戻します。
樹木は根と地上部(枝葉)が対応していて、根が広がれば地上部が大きくなる。が、ユーカリは根と枝葉が「1:1」くらいになる。一般的な木の鉢植えとしては鉢が大きく見える。
レモンユーカリは根詰まりしやすく、春に植え替えても、夏までには根詰まりすることもある。庭植え推奨。ただ、庭植えすると大きくなるので、剪定して小さくまとめるようにすること。
レモンユーカリは根詰まりしやすく、春に植え替えても、夏までには根詰まりすることもある。庭植え推奨。ただ、庭植えすると大きくなるので、剪定して小さくまとめるようにすること。
庭植え

レモンユーカリは根から物質を出して土を酸性化させる。酸性の土を嫌う植物は周囲では育たない。
挿し木
6月7月にその春に伸びた枝を10センチほど切って下葉を取り除いて、コップに水を張ってそこに一晩つけて葉っぱに水を行き渡らせます。そして赤玉土単用の土に挿していると発根します。発根まで三ヶ月ほどかかりますので、その間、乾燥しないように水をやってください。発根したら上記のレモンユーカリ用の用土に植え付けてください。管理場所・日当たり
戸外の日当たりで管理する。夏の直射日光・暑さには強いので、春から秋にかけては戸外で何の問題もないです。越冬
耐寒温度が0度と、ユーカリの中では寒さに弱い種類です。霜の降りない暖地では戸外で越冬が可能ですが、中間地・寒冷地では鉢植えにして冬は室内に取り込めば越冬は可能です。室内の日当たりで管理してください。通常のマルバユーカリ(丸葉ユーカリ)が生育する場所でも枯れてしまいます。関西では枝を整理し水を控えていれば越冬も出来ますが、数年に一回やってくる強い寒波で枯れます。
●株が大きくなると寒さに強くなるよう。
●広島市植物園では巨木になっている。
●大きく育った株も神奈川県の海岸で、何年かに一回の寒波で戸外では枯れる。鉢植えで冬に取り込むのが無難です。
●広島市植物園では巨木になっている。
●大きく育った株も神奈川県の海岸で、何年かに一回の寒波で戸外では枯れる。鉢植えで冬に取り込むのが無難です。
レモンユーカリの脱皮

剪定
庭植えの剪定多少剪定しても枯れない。いつ剪定しても枯れない。多少強く剪定しても枯れない。ちゃんと新芽が出る。大きくなりすぎると世話も大変だし、根が浅く強風で倒れてしまい、人や家に当たる可能性があるので、とにかく小さく抑える方が良い。おおきくなってしまったら、切り詰めつつ、最悪切り倒す覚悟を持つべき。
コピシング
庭植えにしていて、地上部が大きくなりすぎたら、株元50cm残して、バッサリと刈り込みます。刈り込むというか伐採に近い。バッサリ切ると根元から新芽が出てきます。
鉢植えの剪定
ユーカリは根の量と地上部の量が対応しているため、鉢に根が行き渡ると地上部の生育が止まる。そのまま新芽が出ないで枯れます。そこで地上部を切り戻すことで新芽を出させることができる。レモンユーカリは葉っぱがいい香りなんで定期的に収穫すると、次々に新芽が出てくる。
●地上部は半分くらい切り戻すといい。
病害虫
ユーカリはほとんど虫が付きません。仮についても枯れこむほどに害を受けることはほとんどありません。葉っぱが枯れこむ原因に、強風や乾燥によって葉っぱが傷むというのと、水のやりすぎで根が腐っている、というのがあります。意外とレモンユーカリは強風・寒風・乾燥した風に弱いところがあります。とはいえそれで枯れることはほとんどなく、株全体が枯れこんでいるならば、水のやりすぎを疑います。
庭植えだから根腐れなんて――と思っている人が多いですが、レモンユーカリなどは乾燥地帯の植物で、庭植えでも毎日水をやっていると根が腐ります。庭植えしたら日照りでもない限りは水は控えてください。
特徴・由来・伝承
フトモモ科でユーカリの仲間。レモンの香り…レモネードのような香りがすることからレモンユーカリと呼ばれます。オーストラリア原産でアボリジニーに利用されています。常緑高木。6月から8月に開花するとしていますが、日本では開花は珍しい。スポンサーリンク