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ハダニとは

ここまで至らないと気づかないことが多いです。
まずは生態について
アブラムシ・カイガラムシ・コナジラミと並んで(並べていいのか分かりませんが)、ガーデニングをしているとよく見かける害虫の一つです。増え方
ハダニの場合は一匹の雌(メス)がやってくると、交尾することなく単為生殖で雄(オス)を産みます。雄が成虫になるとコレと交尾して雌(メス)を産みます。交尾して生む場合はメスばかりで未交尾だとオスばかりを生みます。
タマゴから成虫になるまでに10日程度と非常に世代交代のスピードが速いです。そうして一定の数になると、お尻から糸を出して飛んでいきます。ハダニはクモの仲間です。
いるかどうか?
早めの駆除を野菜や草の場合だと、ハダニにやられて葉っぱが枯れ落ちるということが十分あります。樹木の場合だと枯死までにはなかなか至らないのですが、それでも葉っぱが白く変色して株が弱ります。「おかしいな」と思ったら早めの駆除をしましょう。
発見方法
葉っぱが白く抜けたようになったらハダニが居ると考えて下さい。しかし一匹が1ミリ以下という小さな虫で、肉眼で見ても分かりづらいです。
葉っぱの下に紙を持ち、葉っぱを揺すったり、葉の裏を指でこそいでみてください。紙の上にゴミが落ちてきませんでしたか? しばらくジッと見てみましょう。動き始めたらダニです。赤いものがよく見られますが、黄緑のものや多種あります。
糸が絡んでいませんか?
クモの仲間。糸を出します。植物に糸が絡んでいたらハダニがいると考えてください。
予防法
水に弱いハダニは体が小さくて、水に流されやすいです。観葉植物や戸外で育てている植物であれば、葉っぱにも水をバシャーっと掛けて上げることで駆除も出来ますし、かなり予防できます。室内で管理している場合も、葉っぱの裏と表を濡れた雑巾やティッシュで拭いてあげるとかなり駆除と予防ができます。
マシン油乳化剤(マシンユニュウザイ)で
スプレーオイルとか機械油乳化剤と言う名前でも流通する殺虫剤。殺虫剤と書いたのですが、虫の呼吸する穴(気門)をふさぐことで殺すので、ハダニに薬剤耐性が付かないことや、劇薬ではないので簡単に入手できます。アブラではなくデンプン質で出来た殺虫剤もあります。これは野菜などに使って食べても悪影響が無い(もちろん洗い流して食べるんですよ)ので便利です。
ハダニは殺虫剤が効かない!
アブラムシ用の殺虫剤を撒いてもハダニは死にません。なぜでしょう……ハダニは昆虫じゃなくて「クモ」の仲間だからです。
薬剤
マシン油乳剤ハダニやカイガラムシなどを「窒息させる」ための薬剤で、植物には影響がないのが特徴。
ベニカ粒剤
アブラムシ・ハダニ・スリップス・バラゾウムシなどに効果がある。
ダニ太郎
スミチオン乳剤
カネマイトフロアブル
粘着くん
デンプンで固めて窒息させて殺すもので薬剤ではないです。薬剤ではないので耐性ができないため、便利。
カダンセーフ
窒息させるタイプで、アブラムシ・ハダニ・ウドンコ病・灰色カビ病などにも効果がある。野菜にも使える。
オルトラン
植物に吸収されて、植物の汁を吸ったハダニを駆除する。野菜類には基本的には使えない。非常によく使われている。
最大の予防法…それは
予防にはやっぱり、植物を元気に育てることです。日光を当て、水切れをせず、肥料を適切に――そうやって強く育った植物には付きづらいです。とはいっても、限界がありますからね。見つけ次第、水で流すなり拭き取るなり、薬剤で殺すなりしましょう。