美女撫子(ヒゲナデシコ・アメリカナデシコ)

科名 | ナデシコ科 |
属名 | ナデシコ属 |
学名 | Dianthus barbaltus |
別名 | ヒゲナデシコ・アメリカナデシコ |
水やり | 水を好む |
場所 | 外の半日蔭 |
難易度 | 初心者向け |
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 | |
開花 | ||||||||||||
植え | ||||||||||||
肥料 |
目次
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美女撫子(ビジョナデシコ)とは?

秋に種を撒いて翌年の春に花が咲くことから、2年草と言われることもあります。本来は毎年咲くのですが、真夏の暑さと多湿によわくて、枯れることが多いですが、夏越しは十分可能です。
水やり

鉢植えの場合は土が乾いていたら水をやってください。美女撫子は比較的乾燥に強く、多湿に弱いので、水のやりすぎには注意してください。長期間土が濡れている状態が続くと根が腐って枯れてしまいます。
受け皿の水は捨ててください。
肥料

ただし、窒素分の多い肥料をやったり、肥料そのものが多すぎると葉っぱが茂るばかりで花が咲かなくなります。花って植物がある程度危機感を感じると咲きやすいので肥料が多いと開花は鈍くなりがちです。葉っぱがたくさんあるのに全然花が咲かないなぁ、と思ったら肥料をストップしましょう。
植え付け・植えかえ・種蒔き
時期
夏越しした株は涼しくなった9月〜10月に植え替えをします。苗は冬に流通するのでこれを鉢に植え付けます。種まきも同様に9月〜10月に行います。種まき・育苗

発芽温度は20度。種子が小さいので箱まきにします。苗床トレイなどを用意し、種まき用土を入れ、種をまきます。タネの上に土を5mmほどの厚さで軽くかぶせ、あとは明るい日陰で乾燥しないように水をやっていると1週間で発芽します。発芽して本葉が3枚になったら、鉢や庭に植え付けます。
用土

鉢植えの植え方

鉢底の穴に鉢底網を敷いて、その上に鉢底石(軽石)を2センチから3センチほど敷き、その上に用土を入れて苗を置いて、隙間に用土を詰めていきます。鉢をトントンと揺らすと隙間ができるので土を詰めます。最後に水をやって完成です。苗は多少ほぐしてあげると根が広がりやすくなります。
植え替えの時に株分けも可能で、3芽ほどづつになるように分けてそれぞれを植え付けます。
管理場所・日当たり
戸外の日当たりか半日陰で管理します。やっぱり日当たりがいい方が花付きがいいのでできれば秋・冬・春は戸外の日当たりで管理しましょう。寒さには強く関東以西であれば問題ありません。霜に当たっても枯れません。土が凍るほど寒い寒冷地であれば鉢植えにして室内で管理するのが無難です。
流通している撫子のほとんどが四季咲きなのですが、本来の美女撫子は寒さにあたって花芽をつけるので、花を咲かせるためには、寒さにあててやらないといけません。冬は戸外で管理してください。
夏越し

病気・害虫
アブラムシ・ハダニ小さな虫でどちらも爆発的に増える。発生したら早めに取り除かないと被害が甚大になります。ハダニは葉っぱに水をかけることで予防できるし、アブラムシやウドンコ病も同様。できれば植え付けの際にオルトランを混ぜておくといいが、オルトランは耐性がつきやすいので、他の薬剤も併用しましょう。
ヨトウムシ・芋虫
土中に潜み、夜になると葉っぱを食べるので「夜盗虫」と呼ばれる、蛾の幼虫。被害があるのに、犯人が見つからず、大きな糞が見られるならヨトウムシです。芋虫系が見られたら1匹だけなら取り除き、数が多いなら薬剤を散布します。
ウドンコ病
白い粉を吹くカビの一種で、乾燥すると発生しやすい。また、株が弱ると発生しやすいので健康に管理することが一番のコツです。
斑点病
雑菌が繁殖すると斑点が見られる。土を水はけよくし、水やりを控えると予防できます。
特徴・由来・伝承
ビジョナデシコ(美女撫子)はナデシコ科の植物で、日本に昔から見かける園芸植物です。原産地はヨーロッパ。切り花としても流通しています。美女撫子は花の縁がヒゲのようでもあるので、ヒゲ撫子とも呼ばれます。美女撫子の園芸品種の一つがテマリソウとして流通しています。アメリカ撫子とも呼ばれるのはヨーロッパからアメリカに伝わり、それが日本に渡来したため。撫子は「撫でたくなるくらいかわいい子」という意味。
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