スギゴケ(杉苔・ウマスギゴケ・オオスギゴケ)

科名 | スギゴケ科 |
属名 | スギゴケ属 |
学名 | Polytrichum juniperinum |
別名 | 杉苔・ウマスギゴケ・オオスギゴケ |
水やり | 水控え目 |
場所 | 外の半日蔭 |
難易度 | 中級者向け |
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植え |
スギゴケとは?

コケの中では乾燥に弱く、自生環境の範囲が意外と厳しいことから一般の家で育てるのには向いていないです。金閣寺にも生えていますが、何年かに一回はコケを張り替える(コケの種を撒く)ことで維持しています。
比較的標高の高い場所で生えますので、太平洋岸では厳しいです。また年々真夏の気温が上がっていることも育ちにくくなる原因です。
日当たりで乾燥しやすい場所でコケを育てたいなら砂苔(スナゴケ)の方が適しています。砂苔は屋上緑化にも使われるほどに乾燥に強いです。
水やり
水やりはたっぷりと、朝か夕方にします。スギゴケは乾燥すると葉を閉じて乾燥を防ぎ、水があると葉っぱを開きます。昼間に水をやって、葉っぱが開くと、そこに強い日光が当たって葉焼けを起こします。できれば夕方に水をやるようにします。スギゴケは乾燥すると葉っぱを閉じて、ヨレヨレになってパッと見には枯れているようになるんですが、全体が茶色く変色さえして完全に枯れない限りは、環境が適切になって水があれば復活して、また緑になって葉っぱを広げます。
スギゴケ同士で寄り添い合ってコロニーを作ります。このコロニー自体が水を溜め込む機能を持っています。なので、何らかの事情で枯れ始めると、徐々に保水力が落ちてきます。枯れないように水をやり、枯れてきたら尚のこと水をしっかりとやってください。
真夏の高温多湿に弱く枯れ始めることもあります。といっても、それだけで枯れることは無く、夏を越しても水をしっかりとやればまた生えてきます。朝と夕方の2回、しっかりと水をやってください。
植え付け・種蒔き
貼り付け、張替えは4月以降の暖かい時期に行います。スギゴケのマットを売っていますので、これを地面に貼り付けるか、種(まき苔)をまいて生やします。一般的にはマット苗を買って貼り付けます。
用土
スギゴケは土から栄養を吸い上げるわけではないので、「活着しやすいもの」がよいです。土は苔用の土(ケト土7赤玉土3)か、樹皮培養土を使います。植え付けの手順
マット苗の貼り付けは土に鉢つけてコテで密着させます。スギゴケには成長点があり、その部分が傷つくともう成長しなくなり枯れてしまいますので丁寧にしましょう。密着させたら、優しくジョウロで水をかけます。出来れば種から育てると良いです。種を撒く場合は4月から10月の凍結しない時期。直接まくのではなくて、育苗箱にまいて育ててから、土に貼り付けるようにします。育苗箱に土を入れて、そのうえに種(まき苔)をまいて、水をやり管理します。とにかく乾燥しないようにしてください。
植え替えるときに種を追加で撒くと、新株が出てきてコロニーの密度があがり元気になります。
管理場所・日当たり


枯れる理由
新芽が緑になり、古い部分は赤茶けていきます。そのため倒れると薄毛のおじさんみたいになって非常にみっともなくなります。いままでキレイだったのに。倒れずにキレイでいるためには、密度を一定以上に保たないといけません。ところが環境が悪い地域・場所では密度が保てず、倒れてしまいます。環境を見直し、維持するために種子を撒いて密度を保つようにします。スギゴケには二種類あります。
スギゴケと呼ばれるものは、ウマスギゴケとオオスギゴケと二種あります。ウマ~~は日当たりを好み、オオ~~は半日陰を好みます。ところが市販されている中にはこの区別がはっきりしていないものが多く、分からないで植えるとうまく育ちません。特徴・由来・伝承
日本では見た感じ同じようなものを全てコケと呼びますが、よく木にこびりついている地衣類はコケとは違います。この地衣類は菌と藻類の共生生物で、植物ですらありません。コケは非常に多くの種類があります。世界を見れば二万種ほどあります。そのために一口にコケといっても性質もさまざまなものがあります。
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