冬咲きオキザリスの育て方

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冬咲きオキザリスの基礎データ
冬咲きオキザリス
科名カタバミ科
属名カタバミ属
学名Oxallis
水やり水控え目
場所外の日なた
難易度初心者向け
画像投稿
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12
開花
植え
肥料
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冬咲きオキザリスとは?

オキザリスカタバミ科球根植物。乾燥地域の植物で乾燥に強く過湿に弱い。休眠期があるものもありますので、地上部が枯れたからと言って諦めないようにしましょう。昼に咲き、夜や雨の日は花が閉じます。草丈が低く、グランドカバーに向いているが、休眠時期は地上部がなくなるので注意。

ホームセンターなどで流通しているオキザリスは頑健だが、他のマニアックな種は難しい…というよりは基本的に日本の気候に合わない(多湿が苦手)。

オキザリスには夏咲と冬咲と四季咲きがある。夏咲は冬に休眠して春に植え付け、春から夏に開花する。冬咲きは夏に休眠して夏から秋に植え付けて秋から冬に開花する。四季咲きは条件さえ揃えば開花するが、あんまり見かけない。

まとめ

●オキザリスはカタバミ科オキザリス属の宿根草。このページでは秋から冬に開花する冬咲きオキザリスについてまとめている。
●寒さに弱いものもあるので、霜除などがあった方が良い。寒風に弱いものもある。
●日当たりで育てる。日光がたらないと花が開かない。
水やりは乾燥気味に。休眠時期は断水する。
●植え付けは8月9月あたりに行う。

水やり

秋・冬・春

鉢植えの場合は土が乾いてから水をやる。球根で乾燥に強く、水はけのいい土を好みます。水をやり過ぎると傷みますので気をつけてください。土に触ってみて、濡れているなら水をやらないでください。土がしっかりと乾いてから、鉢底から水が染み出すくらいにしっかりとやります。受け皿に水が溜まっているのであれば捨ててください。

庭植えの場合は、ほぼ自然に降る雨だけで十分。ただし開花・生育時期は水を吸うので水切れするようならば水をやります。
●水やりが多いと黄色いサビ病などが発生する。水やりを控えたり、用土の配合を水捌けよくしたり、株分けして風通しをよくしたり、鉢植えならば風通しの良い場所に移動させるなどして対応する。
●梅雨・秋の長雨などで雨に当たると徒長し、根腐れ・サビ病が発生して枯れ込むので軒下など雨の当たらない場所に移動させる。

夏の休眠期は地上部が無くなる。地上部がなくなったら水やりはストップする。水をやると球根が腐ってしまいます。球根が密生しているので、腐ると伝染して全滅もあり得る。

肥料

肥料はあまり必要ではなく、無肥料でも育つが生育時期に10日から二週間に一回液体肥料をやるか、一ヶ月に一回緩効性化成肥料をやるとよく増える。ただ、肥料が多いと根を傷めたり、葉っぱばかりで花が咲かないことがあるので、様子を見て判断しましょう。

植え付け・植えかえ

時期

秋~冬に咲くオキザリスは8月~9月に『球根』を植えるのですが、花屋さんに『苗』が出回るのは寒くなる9月~11月頃です。これが出たときに植えてください。冬の間に花が咲き、夏に休眠します。夏は植えっぱなしで放置して、秋に芽吹きますが、夏に過湿にしているとそのまま腐ってしまいます。

過湿で腐ってしまう場合は、夏に掘り起こして秋に植えなおします。面倒なので一年草扱いってことも。
●開花・葉っぱが出ているときに植え替え・株分けをすると生育不良を起こす。土を落とさないでのひとまわり大きな鉢に植え替える「鉢増」であれば大丈夫。
●庭植えを掘り起こして鉢植えにする場合、根と球根を傷つけないようにして掘り出せば大丈夫。一番いいのは休眠期に掘り出すことだけど、休眠期は地上部がなくなって何が何だか分からないので実質不可能。

用土

水捌けの良いものを使う。以下の配合例を参考にしてください。
●配合例…赤玉土小粒4:軽石細粒3:バーミキュライト1:ピートモス(成分調整済)1
●極小球の配合例…山野草に一般的な培養土を2割ほど追加する。

鉢への植え付け

鉢植えの場合は、根鉢(ポット)より一回り大きな鉢を用意します。極端に大きな鉢に植え付けつると根腐れしやすいです。鉢底の穴をアミで塞いで土が出ないようにしてから軽石を2センチから3センチほど入れて、軽石の上に土を入れ、株を入れて、隙間に土を入れていき、最後に水をやります。鉢底から水が出るまで水をやってください。
●小さな球根は1鉢(3号から4号)に2個か3個植える。大きな球根は1鉢(3号から4号)に1個植える。ただしこれは毎年植え替えが前提。
●2年か3年に一回の植え替えがいい場合は球根系で5号に1個。6号で2個。8号で4個。分球しにくい種はもっと緩くていい。

球根の保存

地上部が枯れ込んできたら休眠なので掘り出す。掘り出した球根を鉢に土を入れてまた埋める。それを日陰で管理する。
●分球しやすい種類の小さな球根は廃棄してしまっていい。小さいものは1mmくらいで、そんなのをまともに管理・植え付けていたら時間が足らない。また小さな球根であっても発芽・生育する機能はあるので、土中に残すと大変なことになりかねない。
●鉢から出して球根を分けるときに、ビニール袋の中に出して作業するといいです。

ムカゴ

オキザリスの種によっては株元(もしくは茎の途中)に小さな粒状の「ムカゴ」を作る。この粒々一つ一つに発芽能力があり、爆発的に広がる原因。近所に迷惑をかけたくないなら、ムカゴは取り除く。開花するほどの株になるまで2年かかるので、株分けの王道はやっぱり「株分け」。ムカゴが飛んでいって、そこでムカゴを作って地獄の連鎖が始まる。

ムカゴは開花しないときに作る傾向があるので、ちゃんと開花させると発生はかなり抑えられる。
●プロ農家でもムカゴから育てない。
●バリアビリス(プルプラタ)は関西で野生化している。

管理場所・日当たり

秋・冬・春(生育・開花時期)

秋・冬はとにかく日当たりで管理する。日光が当たらないと花がついても開花しない(オキザリスは晴れの日は開き、雨の日は閉じる)。半日陰でも枯れるわけではないが、とにかく花が咲かないから、特等席で管理する。

冬咲き種の中には寒風に弱いものもある(バーシー、プルプレア、ルテオラ、カルノーサ)。寒風の寒さというよりはおそらくは「乾燥」に弱い。寒風で葉が傷むなら風の当たらない場所に移動する。
●寒風に強いのはオブツサ(コモサ)、ヒルタ、ポリフィラ。寒風が強いと花も少ない(もしくは全然咲かない)。
●オブツサは寒さに強い。
●秋冬咲き種は気温が上昇する4月以降になると休眠に入る。休眠する時期になったら水やりを控えて、葉っぱが完全に枯れたら、掘り出すか、そのまま鉢植えのままで断水(=水やりをやめること)して日陰で管理する。
●秋冬咲き種が休眠するより、夏咲き(=春植え)が動き始める。

梅雨から夏の管理について

頑健な植物ではあるんですが、種類によっては過湿に弱い。梅雨から夏は雨の当たらないところで管理し、風通しの良いところで管理することである程度防げます。風が通らない場所だったり、そもそも風が少ない地域は葉っぱを毟って蒸れを予防する。繁殖力の強い植物なので毟っても生えてきますが、また毟る。
●瀬戸内沿岸は凪で風が止まる。葉っぱを毟った方がよいかも。

病害虫

サビ病・ハダニアブラムシが発生する。水やりが多いとサビ病が発生しやすくなる。
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