グレビレアの育て方
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ヤマモガシ科
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最終更新
2022-10-12
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グレビレアの基礎データ
科名
ヤマモガシ科
属名
グレビレア属
学名
Grevillea
水やり
水控え目
場所
外の半日蔭
難易度
上級者向け
グレビレアの特徴とは?
グレビレアは
ヤマモガシ科
の常緑
低木
。
オーストラリア原産
の植物。花が独特。スパイダーフラワーとも。
南国風の見た目の割りには寒さには強いが、種類によっては寒さに弱い。関東以西では戸外で越冬する!ってことになっていますが、地域によってと何年かに一回くる強い寒波で枯れることがあるので、室内で育てるのが無難。でも庭植えにすることが多くなってるのを見ると大丈夫なんでしょうね。温暖化の影響かな。寒さに当たると葉っぱが茶色くなる。乾燥に強く、多湿に弱いので水のやりすぎに注意。
草丈
2m
花も咲く
グレビレアは花が咲かなくてもその立ち姿は
観葉植物
としても販売されているくらいですから涼しげでよいのですが、花を楽しまないのはもったいない。冬の間10度前後の場所で管理していれば2月・3月あたりから花が咲きます。戸外で管理していると5月前後に咲きます。
真夏は花が咲かず、春に咲かなかったら日光が不足していたと考えて下さい。
肥料
はほとんど必要ないです。
グレビレアでアレルギー
グレビレアは多少なりにも
アレルギー
になる成分が含まれていて、葉っぱに触っただけで人によってはカブれることも。ただ成分は少なく、アレルギー反応する人もマレ。グレビレア自体があまり出回っていないので知られていないのもあって、気にされないのですが、グレビレアを室内で管理していてどうも調子がおかしいと思ったら疑ってみましょう。
水やり
グレビレアは乾燥地帯の植物で、水をやりすぎると根が腐って枯れてしまいます。
水やり
は必ず、土が乾いてからにしてください。しかし、真夏の乾燥時期には水が切れやすいです(見た目が乾燥に強そうなのに!)。夏は庭植えにしていたも水切れしないように水をやってください。
夏の水切れは致命的なダメージになるので、水切れに注意。葉っぱが落ちます。
受け皿の水は捨てましょう。
根腐れ
の原因になります。
多湿に弱いといってますが…
オーストラリア産の植物は乾燥に強く、非常に多湿に弱いために、真夏によく枯れてしまうものですが、グレビレアに関しては「多湿に弱い」「乾燥に強い」といわれていても、そうでもないです。梅雨の長雨に枯れることもありますが、庭植えしていて土の
水はけ
がよければ、問題ないです。
水のやりすぎに気をつけはしますが、よくある
夏越し
のような…
切り戻し
をして風通しをよくして、水やりを減らし、息も絶え絶えになりながらどうにかこうにか夏を越す…というほどではないです。むしろ、気を使いすぎて乾燥しすぎることも。
肥料
肥料はなくても育ちます。花が終わった後に肥料をやると生育が良くなりますが、控えめにしましょう。リンの入った肥料をやると根を傷めるので、少量であれば液体肥料でもいいのですが、できるならリン酸の入っていないものをやるといいです。
リン酸のない肥料としては硫安、尿素、硫酸
カリウム
、重炭酸カリウムなどがあります。硫安が便利です。
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植え付け・植えかえ
時期・頻度
植え付け・植え替えは春(5月前後)か秋(9月〜10月)に行います。鉢植えであれば、2年か3年に一回は植え替えをします。グレビレアは植え替えが
ストレス
なので植え替えは
根詰まり
か、土の劣化が見られるまではしたくないです。
用土
赤玉土
単用か、市販されている花と野菜の土に川砂を混ぜて水はけをよくするか、山野草の土を利用します。
弱酸性
の土を好みますが、中性であれば問題ないです。自作する場合は赤玉土4
鹿沼土
3
腐葉土
3を混ぜたものを使うといいです。庭植えするときは植える一週間前までに土に1割か2割ほど腐葉土か
堆肥
を足して、水はけが悪いようなら川砂を入れて
用土
とします。
鉢植えの植え替え手順
グレビレアは根をいじられると生育不良を起こします。できれば、土を一切落とさないで一回り大きな鉢に植え替えましょう。極端に大きな鉢に植え替えると冬に根腐れを起こしやすくなるので、あくまで「一回り」大きなもので。例えば5号なら6号か7号に植え替えます。
参考:
鉢の大きさ(号)と土の量
鉢底の穴に網を敷いて、穴から土が流れ出ないように塞いでから、網の上に
軽石
を3センチほど敷いて、その上に用土を入れて株を入れて隙間に土を入れて、最後に水をやって完成です。
●
鉢の大きさ
には限界がありますので、同じ大きさに植え替えなくちゃいけないようになります。同じ大きさの鉢に植え替えるときは、古い土を三分の一ほど落として、傷んだ根を切り、新しい土で植え替えをします。土を落とした場合は、根の負担を減らすために地上部は半分ほど切り戻しましょう。
参考:
植え替えする理由
庭植えの手順
庭に根鉢の2倍から3倍の直径と深さの穴…もしくは直径30cm、深さ30cmの穴をほって、その掘り出した庭土が
酸性
ならば
苦土石灰
を少量混ぜて中和させて弱酸性か中性にします。苦土石灰を撒いて一週間から二週間ほど経ってから…中和反応が終わってから、腐葉土か堆肥を1割〜2割ほど足してよく混ぜて用土を作ります(肥料は入れない)。半分の土を戻して、株を入れて隙間に土を入れて、最後に水をしっかりとやって完成です。
土が酸性かどうかは、
土壌酸度計
で計測して判断しましょう。
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管理場所・日当たり
春と秋は戸外の日当たりへ、真夏は日陰か
半日陰
へ、冬は室内に取り込みます。冬は室内の明るい場所で管理して下さい。
越冬
グレビレアは寒さには強いという記述もありますが、霜に当たると枯れます(枯れなくても傷む)。霜に当たらないように軒下で管理したり、霜よけがあれば関東以西でも戸外での越冬が出来ます。霜が降りない地域ならば庭植えで冬を越します。
鉢植えにして室内で管理が無難。
霜に当たると葉っぱが傷む。葉っぱが傷むが枯れない。傷むのが嫌なら霜除けする。
関東でも霜除けすれば戸外で越冬出来ます。
枯れそうならば挿し木で退避
気温・乾燥・多湿……危機的な状況になったら、
挿し木
で退避させます。グレビレアは挿し木で増やせます。挿し木に適した時期は春と秋ですが、場合によっては季節を気にせず挑戦してみましょう。
10cm切って、切り口側の葉っぱを整理して、土に挿していると発根します。無理に水をしっかりとやる必要はないです。発根までは時間がかかり、成功率は低いです。種類によっては10本に一本しか成功しないけど、発根剤を塗ると成功率が上がります。
品種
グレビレアはオーストラリア原産の植物で、オーストラリアといっても熱い地域があれば寒い地域もある。暑い地域原産の品種でもそこそこ寒さに強い。グレビレアって昔は「寒さに弱い」ってことになっていたのに、関東北部でも庭植えで越冬するのが「常識」になったのは、品種の選定が進んだんじゃないかと個人的(管理人)に思う。グレビレアは品種がうなるほどあって、以下に書いたものは一部(要再調査)。
グレビレア・ラ
ニゲラ
マウントタンボリーサフォーム
耐寒温度はマイナス5度。寒さにかなり強い。関東でも戸外で十分越冬する。
グレビレア・エレガンス
グレビレア・ロンギスティラとグレビレア・ジョンソニィの交配品種。樹高3m。耐寒温度はマイナス5度。
グレビレア・ボンファイヤー
樹高1.5m。ボンファイヤーは焚き火のこと。耐寒温度はマイナス5度。
グレビレア・ガウディチャウディ
ガウディ・ジ・チャウディ。樹高2m。新芽が銅葉。耐寒温度はマイナス5度。這ったり、垂れたりする。多少の雪なら大丈夫。関東北部でも戸外で越冬。
グレビレア・カーペットクイーン
這性。樹高30cm。
グランドカバー
向き。花が黄色。耐寒温度はマイナス5度。
グレビレア・ブラックレンジ
樹高1.5m。凍結・霜に弱い。
グレビレア・イエロードロップ
樹高70cm。凍結・霜に弱い。耐寒温度はマイナス5度。
グレビレア・グラスファイヤー
特徴・由来・伝承
グレビレアはオーストラリアからパプアニューギニアに生息する植物です。気温があれば年間を通して花を咲かせます。花が独特なもので、切花でも花鉢でもちょくちょく見かけるようになりました。
いろんな形態のグレビアレアがあり、その種類によってかなり印象の違う花を咲かせます。花びらに見えるものは総苞(ソウホウ)、そこから雄しべが突き出しています。葉っぱは深い切れ込みが入っていて、トゲトゲしくみえますが、痛いほどではないです。むしろその立ち姿は涼しげです。
グレビレアという名前はイギリス王位園芸協会の創始者「チャールズ・グレビル」から。
暖かい地域の植物ですが、寒さに意外と耐性があります。耐性があるといっても霜に当たると枯れますので、霜が降りる地域では冬は室内に取り込んでください。夏は暑さには強いですが、極端な乾燥も多湿にも弱いので注意が必要。真夏は直射日光の当たる場所よりも日陰や半日陰の方が、花がよく持ち、元気になります。
最後に…
グレビレアはオーストラリア原産の植物で、他にもオーストラリア原産の植物は流通しています。主な植物をまとめているので、
オージープランツ
を参考にしてください。
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