クリスマスホーリー(西洋ヒイラギ・ヒイラギモチ)

科名 | モチノキ科 |
属名 | モチノキ属 |
学名 | Ilex aquifolium |
別名 | 西洋ヒイラギ・ヒイラギモチ |
耐寒 | マイナス20度 |
水やり | 水を好む |
場所 | 外の半日蔭 |
難易度 | 中級者向け |
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 | |
開花 | ||||||||||||
植え | ||||||||||||
肥料 |
目次
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クリスマスホーリーの特徴は?


春に花が咲いて、それが十一月前後に真っ赤な実になります。トゲトゲした葉っぱは新芽に顕著で、新芽ではなくなるとトゲは小さくなっていきます。
病気にならない、頑健、成長が遅いので庭木には適しています。問題があるとするならば、葉っぱのトゲトゲが痛いくらいでしょうか。実をムクドリが食べに来ますが、苦いので全然なくならない。本来は雌雄異株で実は雌株にしかなりません。でも流通している品種は単為結果といって雌株だけでも実はなりますので、近所に雄株がある必要はありません。
樹高6mから8m
●品種によって葉っぱの大きさやトゲにかなり違いがあります。葉に模様の入ったタイプは実が無くてもキレイです。
●品種はヒイラギモチとセイヨウヒイラギモチを交配させているので、流通しているホーリーが「チャイニーズ」なのか「イングリッシュ」なのかは、かなり曖昧。
●品種はヒイラギモチとセイヨウヒイラギモチを交配させているので、流通しているホーリーが「チャイニーズ」なのか「イングリッシュ」なのかは、かなり曖昧。
水やり
クリスマスホーリーは湿気ているが、排水の良い場所を好みます。ややこしいですが通常の木よりは水を好みますので、庭植えしても水やりの必要があります。様子を見て水やりをしましょう。他の植物の水やりのついでに、ときどき水やりをやれば十分です。
鉢植えの水やり
土が乾いたら、鉢底の穴から水がしみだすくらいに水を与えてください。受け皿に水がたまっていたら捨てましょう。土が乾くまでは水やりはせず、土が乾いたら水をまたやります。大事なのはメリハリです。クリスマスホーリーは水を欲しがる樹木で、水が切れると枯れこむことがある。鉢植えだと、どうしても水切れを起こしやすいです。特に水やりに慣れてきてから、うっかり水やりを忘れがちです。
葉っぱが枯れてきたら
クリスマスホーリーは常緑樹なので、寒さに当たって落葉することはありません。原因候補は水切れです。弱っているときは肥料は控え、水をやって鉢植えで移動できるのであれば、半日陰で管理します。肥料
冬に肥料を
寒肥として冬(1月か2月)に緩効性の固形肥料をやります。これは春以降に生育するための肥料です。花の時期前後(4月〜5月)に肥料を追加すると徒長してヒョロっと伸びやすいので、控えましょう。化成肥料を使う場合は、肥料をクリスマスホーリーの周囲に散布します。一方、油粕を使う場合は、クリスマスホーリーの根が直接当たらないように、株から離れた場所に深さ20cmほどの穴をいくつか掘って、油粕をそこに埋めます。鉢植えの場合は、化成肥料を鉢の端に置いて、肥料が根に直接触れないようにしましょう。
肥料不足で実がつかないことも
赤い実がチャームポイントのクリスマスホーリーですが、日光と肥料が不足して成長していないと花が咲いても実が付かないことがあります。11月に実が付いていなかったらもう実は付かないと考えて下さい。実がついたのに、赤くならないのは日光不足。もしくは株が弱っている。
植え付け・植えかえ
時期
春の開花する前…3月4月に植え付け・植え替えをする。鉢植えの場合は2年か3年に一回、植え替えをします。用土
クリスマスホーリーには赤玉土7腐葉土2川砂1を混ぜたものが適しています。市販の培養土でもかまいません。肥沃な土地を好み、肥料が多いと成長が早まります。鉢の植え替え手順

同じ大きさの鉢に植え替えるならば、土を三分の一ほど落として、傷んだ根を切って、地上の枝を三分の一ほど剪定してから植え付けるようにします。ただ、剪定すると回復するまで時間がかかるので、できれば一回り大きな鉢に植え替えるようにするか、庭植えにする。
土を落とさないで、クリスマスホーリーの根をいじらないようにして、一回り大きな鉢に植え替えるのがベスト。あんまり大きな鉢に植えると、移動や植え替えの作業が大変になりますよ。
庭植えの手順

水はけの良い土を好みますので、粘土質であまりに水もちが良すぎるなら、川砂かパーライトを混ぜて水はけをよくしておくといいです。
管理場所・日当たり

耐寒温度はマイナス20度とかなり寒さには強いです。戸外で越冬できます。
半日陰が適しています
クリスマスホーリーは日光を好むのですが、真夏の暑さに若干弱く、地域によっては夏に傷んでしまいます。出来れば真夏は半日陰になるような場所か、年間を通して半日陰の場所がこのましいです。鉢植えであれば、夏以外は日当たり、夏だけは風通しの良い半日陰に移動させるといいです。鉢植えを夏に半日陰に移動させるのは、暑さ対策もありますが、乾燥による水切れ対策もあります。
●イングリッシュホーリー(セイヨウヒイラギ)は、チャイニーズホーリー(ヒイラギモチ)よりも夏の暑さに弱いです。
急に戸外に出すと葉焼けします
購入直後や、温室で管理していたクリスマスホーリーを急に戸外に出すと、葉っぱが焼けて黒く変色することがあります。しばらくすると治りますが、いきなり戸外の直射に当てるのではなくて、日陰→半日陰→日当たりと徐々に慣らすとよいです。病害虫
ハダニ5月〜10月の高温かつ乾燥するとは発生する小さなダニの仲間で、汁を吸い、その排泄物に黒いスス病が発生する。オルトランを土に混ぜておくか、発生後に薬剤で駆除します。
カイガラムシ
蝋に覆われた成虫と、覆われていない幼虫がいて、どちらも汁を吸って植物を弱らせます。排泄物にスス病が発生するので、二次被害のことを考えても早めに対処したい。少量であれば歯ブラシで削ぎ落とし、大量に発生しているなら、薬剤で駆除します。薬剤については以下のページを参考にしてください。
アブラムシ
小さな虫で汁を吸って弱らせます。新芽にたかって、新芽が奇形になったり変色して枯れるため、成長が阻害されます。また排泄物にスス病が発生するので駆除しておきたいです。薬剤や予防については以下のページを参考に。
黒い斑点…スス病
カイガラムシなどの害虫の糞に発生した「カビ」がスス病。それ自体は植物を枯らすことはないのですが、美観を損ね、光合成を邪魔する。予防方法はハダニ・カイガラムシ・アブラムシなどを駆除することです。
剪定には気をつける
剪定の時期
花芽の分化は10月から3月に掛けておき、花は4月から5月にかけて咲きます。11月に実がつくので、実と花芽形成が同時に行われています。よっていつ剪定しても花芽が落ちるか実が落ちるかします。剪定時期に正解はないです。ですが花芽はいつも枝先にしかつきませんので、そこを気をつければ剪定で整えることができます。
あまり剪定しない

太い枝の部分まで刈り込んでも芽吹きます。強い剪定をしたから枯れるということもありません。ただし生育が遅いので芽吹いても回復まで非常に時間がかかる。強い剪定はできるだけ避けた方がいいです。
なので、剪定はクリスマスホーリーが乱れたり、大きくなりすぎたら時期を問わず、剪定して整え、小さくまとめるようにします。ノコギリで切るように枝を切った場合は、癒合剤を塗っておきましょう。
特徴・由来・伝承
クリスマスホーリーは和名はセイヨウヒイラギ、もしくは西洋ヒイラギモチ。日本に昔からある「ヒイラギ」とこのクリスマスホーリーは、似ていますが、全くの別種で近縁種でもありません。ヒイラギはモクセイ科で、クリスマスホーリーはモチノキ科です。トゲトゲが似ていることから「ヒイラギ」でくくられています。こまかいことを言うと、日本で流通しているのはチャイニーズホーリー(ヒイラギモチ)です。クリスマスホーリーはモチノキ科モチノキ属の植物全般を指すことが多いので、そういう意味ではチャイニーズホーリー(ヒイラギモチ)もクリスマスホーリーですが、狭い意味でのクリスマスホーリーは「イングリッシュホーリー(セイヨウヒイラギ)」だけです。ただ日本で流通しているのはチャイニーズホーリー(ヒイラギモチ)がほとんどです。
●クリスマスホーリーは真冬に実をつけますが、ヒイラギは時期がずれます。
●常緑で真冬にも真っ赤な実をつけることから、古来から特別視されてきました。
●自生地では数メートルになります。
●昔絵本で「モチモチの木」という絵本があったのですが、あれはモチノキではなくトチノキ(栃の木)のこと。モチモチの木というのは主人公がつけた木のあだ名です。
●常緑で真冬にも真っ赤な実をつけることから、古来から特別視されてきました。
●自生地では数メートルになります。
●昔絵本で「モチモチの木」という絵本があったのですが、あれはモチノキではなくトチノキ(栃の木)のこと。モチモチの木というのは主人公がつけた木のあだ名です。
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