ミニガーベラの育て方

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ミニガーベラ
ミニガーベラ
科名キク科
属名ガーベラ属
学名Gerbera
水やり水を好む
場所外の日なた
難易度中級者向け
画像の投稿
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開花
植え
肥料
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ミニガーベラとは?

ミニガーベラはキク科ガーベラ属のガーベラを品種改良して3cmほどの直径の花に改良したもの。花いろは多くあり、人気はありますが、本来のガーベラより病気になりやすく、水やりの加減が難しい。ある程度、ガーデニングの経験を積んでから挑戦することをオススメします。

育て方はガーベラと同じです。
ミニガーベラを育てる上で大事なのは水はけです。とにかく、湿気に弱く、水が多いとグッタリします。水が悪いのではなくて、水に繁殖する雑菌でダメになります。

気温と肥料があれば周年咲きます。真夏は暑さで休みますが、夏以外の春~秋は咲きますので、日光にしっかりあてて肥料をあげましょう。

水やり

鉢植えの場合は、土が乾いたら水をやるようにします。庭植えならば、乾燥する時期に水をやる程度は、一旦根付いて仕舞えばほぼ自然の雨で十分です。

水をやるときは、花やつぼみに掛からない様にします。花に水がかかると花がすぐにしぼみやすくなります。土にそっと水を注ぐようにします。口の長いジョウロがあるといいです。

水のやりすぎに注意
ミニガーベラは多湿に弱く、水を頻繁にやっていると雑菌が繁殖して花がグッタリとしてきます。なので、乾燥気味に管理していると、水やりを忘れがちに……。庭植えしている場合、庭の土が粘土質だと、表面的には乾いていても中は湿気ていることがままあります。庭植えでも、あまり頻繁に水をやると根腐れの原因になります。

鉢のそこから水が染み出すくらいに
水やり三年、という言葉あるくらいに水やりは難しいです。水をやるときはしっかりと鉢底から染み出すくらいにやります。多湿に弱いので土が濡れているなら水はやらないでください。毎日ちょっとずつやるというのが一番枯れやすいです。

冬の水やり

冬の水やりは控えめに
冬は地上部が枯死したり、小さな葉っぱだけになって、休眠状態になります。冬は気温も低くて蒸発量も少ないので、水は控えなくてはいけません。一回の水やりの量は今までどおりですが、土が乾いて白く変色してから数日経って水をやるという程度に控えます。

肥料

肥料が切れると花が止まる
肥料が切れると花が止まります。市販されている花と野菜の土には最初に肥料が含まれて居ますが、春に植えると途中で肥料は切れますので、生育期間(開花期間)は液肥を一週間に一回程度あげてください。ただし、真夏は暑くて開花が止まるので、肥料もストップしてください。
●肥料が多すぎると、生育が悪くなるので様子を見て調節します。

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植え付け・植えかえ

時期と頻度

植え替えは気温が10度以上ならばいつでも構いません。最も適しているのは春と9月~10月。花が咲いていていない時期がいいですが、あまり気にしないでも構いません。

根の張りが早いので、毎年植え替えをします。鉢底から根が見えているなら、植え替えをします。春と秋の年2回植え替えをすることもあります。

植え替えの際に株分けも可能です。
●花屋さんで売っているミニガーベラ(プラスチックの鉢の)の鉢の土はなぜか「ピートモス」が入っていることが多いです。ピートモスは水もちがよく、農家にとっては管理のしやすい材料らしいですが、植え替えたほうがいいです。

用土

用土は水はけがよいものを
土は市販されている花と野菜の土か、赤玉土7腐葉土3や川砂を混ぜるなどして、通常の土よりも「水はけよく」するのがコツです。

鉢・プランターに植える

根の張りが早く、すぐに根がいっぱいになります。根がいっぱいになると、根腐れが置きやすくなります。鉢なら6号〜7号に1苗。もっと大きな鉢に1苗でもいいです。1鉢に複数の株を植える場合は、密に植えるのではなく、最低でも15cmくらいは離して下さい。

鉢の底の穴を網で塞いで、その上に土が流れ出ないようにするための軽石を2cm敷きます。その上に用土と株を入れて、隙間に用土を入れて、最後にしっかりと水をやります。
植え付けの際に苗の土をほぐして根を広げてやると土に馴染みやすいです。
●一般的なプランターには苗が三つくらい。

庭植えの手順

植え付けの2週間前に深さ20cmを掘り返して、苦土石灰を混ぜて中和させておきます。1週間後に腐葉土か堆肥を混ぜ、化成肥料を足してよく混ぜて用土とします。1週間馴染ませて、植え付けをします。株同士は15cm〜20cm空けます。最後にしっかりと水をやって完成です。

管理場所・日当たり

春は日当たりへ、夏は半日陰、秋はまた日当たり。冬は基本的に室内で管理します。日光を好み、日光が不足する元気がなくなりますし、花の付きも悪くなります。また、どちらかというと乾燥を好むので、風が通る場所がよいです。

ミニガーベラは暑さには強いのですが、多湿が苦手で、日本の夏はミニガーベラにとっては厳しいです。場所によっては枯れませんが、真夏の直射日光は避けた方がいいです。また、風通しをよくして管理し、水やりを控えます。夏を越せば秋にもう一度開花します。

冬の管理場所

霜に当てない
ミニガーベラに霜が当たると黒く変色して枯れます。しかし霜に当たったからといって根まで枯死しているとは限りませんので、そのまま春まで管理していると新芽が出てきます。通常のガーベラより若干寒さに強いですが、こころもち程度ですので、霜がおりる地域はあくまで冬は室内です。

土が凍らない限りは根は死んでない
土が凍るとさすがに根まで枯死しますが、そこまででなければ春に新芽が出てきます。戸外で管理して、春になって芽が出たら「ラッキー!」みたいな感覚が気が楽ですよ。

花ガラ摘み

花をそのままにしておくと、種が出来ます。すると栄養が種子に回って開花が鈍くなります。花はしぼむ前に花茎の根元から切ってしまいます。もしくは早めに切って切り花にします。

種子を撒いても増やすことは可能。しかも発芽率はいいほう。株分けでも増やせます。

次の花を咲かせるコツ

株の中心を覆っている葉っぱや、花を取り除いて株の中心に日光をしっかりと当てて下さい。

株の中心の、頭のつむじみたいに薄くなっているところに日が当たるようにします。この中心部分は葉っぱが茂ったり、花が咲き乱れていると日が当たらなくなる部分です。ここに日光が当たらないと、新葉や次の花が伸びてきません。次の花を咲かせるためにも、中心部分に日光を当てるために、古い葉っぱは切り取ったり、組みなおしたりします。花は傷んできたらすぐに切ってしまうか、早めに切って切花にします。早めに切ることで次のつぼみが出やすくなります。

収穫(切り花に)

ミニガーベラがキレイに咲いたら、そのままにしておくのではなくて、切花にして家で飾るか、アレンジメントにして鑑賞するのもいいです。

切花にして楽しむ場合、水中で茎を切る、「水切り」という水揚げをしてから、茎の切り口から3センチ程度の浅い水に飾ります。ミニガーベラの切花は深い水につけていると傷みやすくなるのです。これ意外ですが、全然違います。

特徴・由来・伝承

ミニガーベラという品種の植物ではなくて、ガーベラの中から小さく育つものを選別して交配させたものです。切花のガーベラを見ていると、パっとした容姿で小さく咲いていて、子供のような元気な印象のありますが、庭植えして育てていると、かわいらしくないオバケガーベラと言うべき大きな花が咲きます。「思ってたのと違う」とガックリします。

そこで小さく交配させたミニガーベラを庭植えすることになるわけです。が、矮化剤で小さくしているので、徐々に大きくなります。結局大きくなります。

徐々に大きくなる
品種改良もしていますが、小さく仕立てるために「矮化剤」も使っています。薬で小さくしているってことです。なので半年か一年くらいでだんだんと花も葉っぱも――特に葉っぱが大きくなってきます。
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