アイビーゼラニウムの育て方

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アイビーゼラニウムの基礎データ
アイビーゼラニウム
科名フウロソウ科
属名ペラルゴニウム属
学名Pelargonium peltatum
別名ツタバゼラニウム
水やり乾かし気味に
場所季節による
難易度中級者向け
画像投稿
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開花
植え
肥料
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アイビーゼラニウムとは?

アイビーゼラニウムはフウロソウ科テンジクアオイ属(ペラルゴニウム属)の多年草。開花時期は春から秋としていますが、気温(15度)と日光があれば、真冬でも花を咲かせます。常緑です。大した理由もなく枯れ込んでいたら、病気根腐れ根詰まりを疑います。

育て方はゼラニウムとほとんど同じですが、アイビーゼラニウムはツタ性です。上へ上へと伸びてはいきません。ウォールバスケットやハンギングバスケットで下に垂らせるような仕立て方が適しています。ゼラニウムにありがちな、上の方ばっかりに葉っぱがあって、下には葉っぱが無くて不格好…という状態にはなりません。生育期に適当に切り戻しをします。
アイビーゼラニウム
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水やり

水やりは土が乾いてから。一年中、水やりは土が白く乾いてからやるようにします。アイビーゼラニウムは比較的乾燥に強く、逆に多湿にすると根が腐ってしまいます。水をやりすぎると根が腐ってしまいますので水のやりすぎに注意。「水のやりすぎ」というのは一回の量ではなく頻度です。土が乾ききっていないのに水をやっていると根腐れを起こします。受け皿の水は必ず捨ててください。

夏でも冬でも水をやる時は、鉢底から水がしみ出すくらいにしっかりとやります。

梅雨や秋の長雨に晒されても、株が腐ってしまいます。梅雨や長雨の時は軒下など、雨の当たらない場所に移動させてください。

夏は気温の上昇で一日2回朝夕に水をやることになります。昼間に水をやると水が沸騰して株を傷めますので、早朝10時までか、夕方にします。

冬は気温が下がり、生育も止まるので、土が乾いてから数日経って水をやるようにします。

肥料

花が咲いている時は一週間に一回、液肥をやってください。肥料が不足すると葉っぱが減り、花が減ります。

真夏は高温すぎて開花しなくなりますので、肥料はやらないでください。真夏にに肥料をやると弱ったり、腐ったりします。緩効性肥料(化成肥料など)は長期間効いてしまい、夏まで残ることがあるので、即効で効いて流れ出やすい液体肥料をやりましょう。

植え付け・植えかえ

時期

アイビーゼラニウムは根の張りが早い植物です。毎年植え替えをします。植え替えの時期は春が適していますが、真夏と真冬じゃなければさほど問題じゃありません。根詰まりの方が問題ですので、適宜植え替えをします。

根詰まりすると下葉から黄色く変色して枯れて落ちてしまいます。

用土

用土は一般的な培養土に1割ほどパーライトを混ぜるか、自作する場合は赤玉土腐葉土3パーライト2、もしくは赤玉土7腐葉土3を混ぜて植え付けします。

鉢植え

生育が早いので、基本的には土を落とさないで、ひと回りかふた回り大きな鉢に植え替えるようにします。鉢を大きくしたくないときは3月の開花前に、同じ大きさの鉢に植え替えます。そのときは古い土を三分の一ほど落として、新しい土を追加して植えてください。

ツタ性なので、ハンギングの鉢に植えて吊るしておくといいです。
ハンギング鉢
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植え替えの詳細はゼラニウムの植え替えのまとめのページを参考にしてください。

庭植え

庭植えする場合は、ややアルカリ性を好むので植え付けする一週間前に苦土石灰を混ぜて中和させておきます。ま、極端な酸性じゃない限り枯れることはありません。中性の土で十分です。

挿木

挿し木だと親株とまったく同じ性質のものができます。元気の良い枝を7センチから8センチほど切って、切り口に発根剤をつけて、土に近い部分の葉っぱをむしり、明るい日陰で乾燥しないように水をやって、土に挿しておくと発根します。土は赤玉土単用か、調整済みピートモス。簡単です。

参考:ゼラニウム・ペラルゴニウムの挿し木

管理場所・日当たり

春と秋は日当たりで管理します。夏は直射日光に当たると葉っぱが焼けてしまいますので、真夏だけは半日陰や明るい日陰で管理します。
アイビーゼラニウムは過湿に弱いです。梅雨や秋の長雨時期は、軒下など雨の当たらない場所で管理するようにします。

越冬について

耐寒温度は0度前後です。比較的寒さに強い植物なのですが、霜に当たると枯れてしまいます。わたしが住む広島では軒下で霜に当たらなければ戸外で越冬します。ただし、何年かに一回強烈な寒波が来ることがあって、そのときは枯れてしまいます。安全に越冬させたいならば、鉢植えにして室内の明るいところで管理してください。

花ガラを摘む

アイビーゼラニウムに限らずの話ですが、花が終わったら、花の茎を根元からハサミで切り取ります。株が種子を作ろうと花に栄養を回すために、次の花が咲きづらくなったり、株が弱ることもあります。しぼみ次第…しぼむ前に摘んでしまいます。

摘芯

アイビーゼラニウムは芽を摘むことで脇芽が出て、花が多く咲きます。梅雨・夏の前に切り戻して、風通しをよくして夏のダメージを減らしておくと、秋にもう一度開花しやすくなります。

病気・害虫

カイガラムシ
カイガラムシが発生します。
カイガラムシが発生したら、成虫には薬剤は効きませんので歯ブラシでこそぎ落とします。濡れたティッシュで拭いても落ちますので、それでもいいです。次の発生を防ぐために薬剤を撒きます。薬剤は幼虫には効きます。

その他の病気・害虫
灰色かび病…水をやりすぎなれば大丈夫。
ハダニ…葉っぱに水をかけることで予防できる。
アブラムシ…見つけ次第、薬剤を散布。

特徴・由来・伝承

ゼラニウムの仲間で、葉っぱがアイビーに似ていることから、アイビーゼラニウムと呼ばれます。育て方はゼラニウムと同じですので、ゼラニウムの育て方も参考にしてください。
南アフリカのケープ地方原産のペルタツム(Pelargonium peltatum)を品種改良したものの総称です。
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アイビーゼラニウムのカテゴリ・タグ
鉢植え ゼラニウム ペラルゴニウム
フウロソウ科
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