ギョリュウバイの育て方

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ギョリュウバイの基礎データ
ギョリュウバイ
科名フトモモ科
属名ギョリュウバイ属
学名Leptospermum scoparium
別名檉柳梅、スコパリウム
耐寒マイナス5度
水やり水控え目
場所外の日なた
難易度上級者向け
画像投稿
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開花
植え
肥料
剪定
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ギョリュウバイとは?

ギョリュウバイはフトモモ科ギョリュウバイ属(レプトスペルマム属)の常緑低木。生垣に植えられ、コンモリと刈り込んだものをよく見かけます。ギョリュウバイの耐寒温度はマイナス5度と、少々の霜程度ならば耐えられますので、関東以南であれば戸外で越冬できます。寒冷地では寒さで枯れてしまいますので、鉢植えにして冬は室内で管理します。

小さな花が咲き、生け花の材料としてもよく見かけます。
樹高4m
ギョリュウバイ 苗
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育て方のまとめ

●過湿にも乾燥にも弱い。
●水切れがわかりづらい。鉢植えは水やりが難しい。水切れして枯らせてしまう。
●5月に剪定をする。
肥料はあった方がいい。ただし控えめに。
●庭植え推奨。

水やり

鉢植えの水やり

ギョルウバイは乾燥にも過湿にも弱いです。特に鉢植えは乾燥しやすい。いつの間にか水切れで枯れていることが多い。かといって気にしすぎると根腐れを起こす。

葉っぱがカチカチなので、水切れを起こしても、一見しただけでは分かりません。鉢植えの場合は土が乾いていたら水をしっかりとやります。土が濡れているようであれば、水はやらないようにしてください。土壌水分計で計測して判断すると失敗が減ります。
●水切れが分かりづらいのですが、ツボミがある時期に乾燥させると開花しないで、ツボミのままでダメになってしまいます。水切れには注意。
●寒さに強いが、乾いた寒風に晒されていると乾燥しやすい。水やりはしっかりと。
●過湿に弱いんですがどちらかというと夏に水切れで枯らすことが多い。
●水やりが難しい植物です。ガーデニング上級者でも枯らす。そういうわけで庭植え推奨。

庭植えの水やり

庭植えにした場合は、植え付け直後に水をしっかりとやったあとは、降雨だけで十分です。夏に極端に乾燥したり、日照りが続くようであれば水をやる程度です。

肥料

肥料は春と秋に化成肥料か骨粉いり油粕を根本に撒くか、春から秋に掛けて適宜、液肥をあげるかします。液肥の目安はつきに一回か二回です。ギョリュウバイは肥料をあまり必要としません。肥料をやらなかったからといって枯れるというわけではありませんが、肥料があった方が開花しやすく良く育ちます。肥料の量は控えめに。

植え付け・植えかえ

頻度と時期

植え付け・植え替えの時期は春か秋のどちらか。鉢植えにした場合、最低でも二年に一回は植え替えをします。生育が早いので、できれば毎年植え替えします。

用土

用土は市販の花と野菜の土か、赤玉土腐葉土3川砂1を混ぜたものを使います。

鉢の植え付け

鉢底の穴を鉢底ネットで塞ぎ、その上に鉢底石(軽石)を2cm〜3cm入れて、用土を少し入れ、苗を置きます。苗の地表が鉢のフチより2cm下になるように調節します。この2cmは水やりの時に水が溜まるウォータースペースです。隙間に用土を入れていき、最後にしっかりと水をやって完成です。

鉢の植え替え

鉢から抜いて古い土を軽く落として、腐った根を少し切ってから植え替えをします。植え替え直後はストレスが掛かっていますので、日陰でしばらく(10日ほど)管理します。

ギョリュウバイは根をいじられると枯れやすいので、ほとんど土は落とさない。一切落とさないで、ひとまわり大きな鉢に植え替えるのが無難。どうしても根腐れしていてそこから回復させたい場合に根を切るといいです。

庭植えの植え付け

庭植えしたら移植は無理。移動できないものとして植える場所を考えましょう。

植え付けの1週間前に深さ30cm直径30cmの穴を掘って、掘り出した土に腐葉土か堆肥を元の土に対して2割ほど混ぜ、1週間寝かせて馴染ませます。土の水はけが悪いなら軽石・日向石・川砂などを混ぜて水はけをよくします。土を半分戻して、株を入れて、隙間に用土を入れて、最後に水をやって完成。

根鉢は崩さず、土を落とさないで植え付けます。根をいじると生育不良を起こしてなかなか回復しなかったり、枯れることもあります。

挿し木

3月4月か9月に挿し木で株を増やすことができます。若い枝を20センチほど切って、先を切り詰めて15センチにして鹿沼土単用にさして、日陰で乾燥しないように管理していると発根します。

管理場所・日当たり

日当たりの良い場所で管理します。真夏に西日があたると乾燥のダメージで枯れ込むことがありますので、植え付ける場合は西日を避けます。

庭植えが推奨です。庭植えにした場合は、とくに何もしなくても毎年花を咲かせ、水やりも日照りでない限りはやる必要がありません。

剪定

剪定は花が終わった5月に行います。夏から秋に掛けて翌年の花芽が作られますので、9月以降に剪定すると翌年に花が少なくなります。剪定は邪魔な枝を適当に切ればOKです。ギョリュウバイは細い枝が密生し、密生するために風通しが悪くなって過湿で枯れ込むことがあります。枝を捌いて、風を通し、内部の幹部分まで日光がさすように剪定します。

また、放置していると4mくらいに大きくなるので芯止をして小さくまとめるようにします。最大でも2m以下。1m前後に仕立てると管理がしやすいです。

病害虫

ほぼ見られない。水切や過湿の方が問題になります。

特徴・由来・伝承

ニュージーランド・オーストラリア南東部の原産。ギョリュウバイのギョリュウ檉柳)は中国原産のギョリュウ科タマリクス属の落葉小高木のことを指しています。このギョリュウに葉っぱが似ていて、花がウメ(梅)に似ていることから「ギョリュウバイ」と呼ばれるようになった。当然、ギョリュウとは関係ないし、ウメ科でもない。メラレウカに近い。

その他のオーストラリア原産の植物についてはオージープランツを参考に。
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