ハツユキソウ(初雪草)の育て方…種まきの時期は?手順は?

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ハツユキソウの基礎データ
ハツユキソウ
科名トウダイグサ科
属名ユーフォルビア属
学名Euphorbia marginata Pursh
別名初雪草・ユーフォルビアマルギナタ
水やり乾かし気味に
場所外の日なた
難易度中級者向け
画像投稿
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開花
植え
肥料
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ハツユキソウ(初雪草)とは?

ハツユキソウ(初雪草)はトウダイグサ科ユーフォルビア属の多年草。寒さに弱いため、日本では一年草扱いになることが多い。そのままにしておくと1mほどの草丈になります1mほどに成長すると、支柱を添えてやらないと風で倒れます。
そこで、30cmくらいに育ったあたりで、摘芯をしてやり、その後も適宜摘心をすることで草丈を抑えることが出来ます。

多年生のハツユキソウもあるのですが、普通は一年草で、春に植えて夏に咲き、霜が降りるまでに寒さで消えるものと考えて下さい。株は残りませんが、種がこぼれて毎年咲く…というか半雑草化することも。

種から簡単に栽培が出来ます。広いお庭の方ならば、種から増やすのもいいです。真夏にこのハツユキソウが風に揺れる姿は幻想的です。

植え付け・植えかえ

種蒔き

春に苗が出回るので、この時期に植え付け・植え替えをします。

種から栽培することも可能。発芽温度は20度〜25度。20度以下だと発芽率がグっとさがるので、そこそこ気温が高くなってからにしましょう。霜が降りなくなる4月〜5月に種まきします。

ビニールポットに用土(種まき用の用土)を入れ、種をまいて6mmほど土を被せて、乾燥しないように日陰で管理していると発芽します。葉っぱが4枚以上になったら鉢や庭に植え付けます。ハツユキソウは移植が苦手なので、ポット内に根が行き渡る前に早めに植え付けをしましょう。

直播の場合は種をまいて少し土をかぶせ、発芽まで乾燥しないように水をやり、気温さえあれば1週間ほどで発芽します。その後は通常の管理でいいです。発芽率はよく、難しくないです。直播がおすすめ。

用土

用土は市販されている花と野菜の土を利用するか、赤玉土腐葉土3を混ぜたものを使います。

鉢植え

直根性で移植を嫌います。植え替えはポット苗くらいの大きさのときにします。それ以降は植え替えのときに根を傷つけてしまって、根付かず枯れることがあります。

植え替えはしないほうがいいですが、どうしても植え替えをしなくてはいけないときは、土を崩さずにそのまま新しい鉢に入れて、土を流し込んでおしまいにします(鉢増し)。根を崩すとダメです。

鉢は8号鉢10号鉢に1苗を植えます。鉢底の穴を網で塞いで、その上に軽石を2cm入れて、その上に用土を入れ、株を入れて、隙間に用土をつめて行って、最後にしっかりと水をやって完成です。

地植え

植え付けの1週間前に庭土を深さ20cm〜30cmほど掘り返して、土に腐葉土か堆肥を1割〜2割ほど追加して用土とします。植え付けのときにポット苗同士を株間は40cmほど空けて植えます。最後にしっかりと水をやって完成です。

植え付け時に苗の土は崩さず、ほぐさないで植え付けてください。根をいじると生育不良を起こします。

水やり

ハツユキソウ(初雪草)は乾燥を好み、多湿が苦手な植物です。水やりが多いと根腐れしたり、葉っぱなどが腐って溶けていきます。乾燥気味がコツです。

鉢植えの場合は、土が乾いていたら水をしっかりとやってください。

庭植えの場合は、自然に降る雨でほぼ大丈夫ですが、乾燥する時期は様子を見て水やりをしないと水切れをおこします。

管理場所・日当たり

日当たりで管理します。真夏の直射日光にも負けません。日光が不足すると全体がひ弱になりますので、しっかりと日に当ててあげます。冬になって気温が下がると枯れてしまいます。

肥料

気温が高まる梅雨明けあたりから緩効性化成肥料を一ヶ月に一回、少量やるといいです。もしくは2週間に一回、液体肥料をやります。肥料があると葉の斑が綺麗になり、葉っぱも増えます。ただし、肥料が多いと徒長して自立できなくなるので、肥料は少量・控えめにします。

摘芯

放置していると、ひょろ長く伸びて、自立できなくなりますし、見た目もよくない。摘芯して脇枝を出させて、コンモリと仕立てていきます。梅雨に多湿で葉っぱが腐るので、風通しをよくするために摘芯を兼ねて、梅雨前に一回、半分ほど切り戻します。枝も少しさばいて、傷んだ葉っぱをむしります。

切り口から白い汁が出るので、作業をするときは手袋をしましょう。

梅雨があけて気温が上昇して、まだ徒長しているようなら切り戻してください。それでも大きくなって1m前後になるなら、強風で倒れてしまうので支柱をたてて支えてください。

病害虫

ウドンコ病
ウドンコ病は葉っぱなどに生える白いカビです。乾燥・密生させると発生しやすいので、枝をさばいて風通しをよくすることで予防は可能です。一番良いのは株を健康に保つこと。株が健康ならば、発症しにくく、発症しても治ることもあります。発症したら、その部分を取り除き、薬剤を散布します。薬剤などの詳細は以下のリンクを参考に。

ハダニ
ハダニは葉っぱの裏に潜んで汁を吸う小さな虫で、乾燥すると発生しやすい。葉っぱの裏に水をかけることで予防ができますが、ハツユキソウは乾燥を好むので、発生しやすく蔓延りやすい。発生すると新芽が奇形になりやすいので、早めに薬剤で駆除します。薬剤などの詳細は以下のリンクを参考にしてください。

特徴・由来・伝承

花の下の葉っぱが白く縁取られる姿が「雪」のようであることから、「ハツユキソウ」と名づけられたトウダイクサ科の植物。葉っぱや茎を切ると、白い乳液状のものが出てきて、コレに触れると皮膚がかぶれる人がいますので、気をつけてください。

流通するときは、単に「ユーフォルビア」の名で出ることがあります。ユーフォルビアはかなり雑な属群で、ほぼサボテンのような種類もあって、同じユーフォルビアだからと、他の「ユーフォルビア」という名前のついた植物の育て方を参考にしないようにしましょう。

ハツユキソウという名前なんですが、繁茂するのは夏。ミネソタ州〜コロラド州〜テキサス州に広がって自生している。夏に開花するが、花より葉っぱのカラーリーフです。切り花としても利用されますが、切り口から白い乳液が出るので、これを水につけて洗い流した上で、水揚げします。焼き揚げするとより水揚げはよくなります。
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