ダンギク(段菊/カリオプテリス)の育て方

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ダンギクの基礎データ
ダンギク
科名クマツヅラ科
属名カリオプテリス属
学名Caryopteris incana
別名段菊・カリオプテリス
耐寒マイナス5度
水やり水控え目
場所外の半日蔭
難易度初心者向け
画像投稿
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開花
種蒔
植え
肥料
剪定
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ダンギクの特徴は?

ダンギク(段菊)はクマツヅラ科(もしくはシソ科)カリオプテリス属の多年草。自生地は九州(長崎・鹿児島・対馬)〜朝鮮半島〜中国〜台湾で、この地域の海岸近くの崖や斜面に生育しています。日本では自生地が減り、絶滅危惧種となっています。花が茎の周囲に開いて段々になっているのが名前の由来です。

春に種を撒くか、生育期間内に植えておくと、夏に花が咲き、秋まで楽しんだ後、冬は地上部が枯れます。寒冷地でなければ、根は生きているので、春にはまた芽を出し、夏には花が咲く、というサイクルを繰り返します。
草丈30cm〜80cm
ダンギク
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水やり

鉢植えの場合は、土が乾いていたら、たっぷりと水をやり、鉢底から水が出るほどやって下さい。ダンギクはあまり乾燥させないことがコツ。西日に当たって乾燥したり、水切れが起きると株が弱ってしまい、花つきが悪くなります。

冬は地上部がなくなりますが、断水せず、定期的に水やりをします。土が乾いて2日〜3日たってから水やりをする程度に控えましょう。

庭植えの場合は、自然に降る雨だけで十分です。

肥料

肥料はあまり必要ありませんが、薄い肥料があったほうが花が咲きやすくよく茂ります。生育期間の間、薄い液肥をあげるか、4月に一回だけ、緩効性の固形肥料を根本に撒いてやります。

もしも春に花と野菜の土で植えた場合はその年は肥料は要りません(培養土に最初から肥料が入っているため)。肥料が多いと株が弱くなります。またチッソばかりに肥料をやると葉が茂っても花が付かなくなったり、花色が鈍くなります。

植え付け・植えかえ・種蒔き

時期

基本的には苗を春(4月〜6月)に掛けて植えます。もしくは昨年の種を取っておくか、購入するかして2月〜3月に種をまきます。宿根で関東でも戸外で越冬しますので、種を取っておくまですることはあまりしません。

鉢植えの植え替えは毎年行います。庭植えの場合でも三年に一回掘り上げて植え直すといいです。

用土

酸性の土を好みますので、できれば酸性の土がいいですが、中性でも生育するのでどちらでもいいです。市販の花と野菜の培養土をそのまま使うか、培養土に鹿沼土を3割ほど混ぜて酸性にしてから植えるか、鹿沼土と赤玉土腐葉土を同量ずつ混ぜて植え付けをします。

鉢植え

最初は5号鉢7号鉢に1苗を植えます。

鉢植えの底の穴を鉢底ネット(鉢底網)で塞いで、その上に鉢底石(軽石)を2cm〜3cm入れて、その上に用土を入れて、株を入れて、隙間に用土を入れて、最後に水をしっかりとやります。

越冬したら春(4月〜5月)に、土を3分の1ほど落とし、根の負担を減らすために、地上部を半分まで刈り込んで同じ大きさの鉢か、ひと回り大きな鉢に植え替えましょう。植え替えの際に株分けも可能で、適当に分けて別々に植えましょう。

庭植え

深さ20cm〜30cmの穴を掘り、掘り出した土に成分未調整ピートモスか、腐葉土か堆肥を2割か3割混ぜて、化成肥料を少量入れて、よく混ぜて用土とします。 水はけが悪いならば、鹿沼土小粒を混ぜて水はけをよくして植えましょう。

穴に半分ほど土を戻して、株を入れて、隙間に土を入れて、最後に水をやって完成です。

庭植えの場合も三年に一回掘り上げて、株分けして植え直すといいです。

種まき

発芽温度は20度。ポットに栽培用の土を入れ、種をまき、軽く土をかぶせます。分厚く被せると発芽しなくなるのでうっすらにしてください。あとは乾燥しないように水やりをし明るい日陰で管理していると1週間ほどで発芽します。発芽して、複数の芽があったら元気な方を残して間引き、木漏れ日の当たる場所で管理して栽培して、葉っぱが3枚〜4枚になったら、鉢植えや庭植えにします。

種まきはできれば早い方がいいですが気温の都合で早くても4月になります。4月に発芽させても短日植物のため、開花するのは7月で、開花時期に違いはないんですが、それ以前に発芽させた方が株が大きくなってから花が咲いて、見事なのでできれば2月〜3月に発芽させたいです。しかしその時期に発芽させるには加温が必要で、一般家庭ではなかなか現実的ではないです。

管理場所・日当たり

日当たりを好みます。日当たりが悪いと花つきが悪くなり、徒長します。ですが、あまりに日当たりがよく乾燥しすぎると弱ってしまいます。特に西日で乾燥すると弱ります。

鉢植えの場合は春・秋は戸外の日当たりで管理し、夏に高温で水切れをするなら乾燥を防ぐために半日陰に移動させましょう。

越冬

冬は地上部が枯れ、根で冬を越します。耐寒温度はマイナス5度で、関東以西であれば、冬は戸外で防寒なしで大丈夫です。地上部がないので、日陰でもいいです。あと、地上部がないのですが、水やりを忘れないようにしましょう。
寒冷地で土が凍るような地域であれば、根が枯死してしまいます。土が凍結したり、霜柱が立つ寒い地域では鉢植えにして冬は室内で越冬させるか、腐葉土やワラを株の上にマルチングをして凍結を防止します。冬は地上部が無いのですが、乾燥させると枯れますので、たまに水をやってください。

剪定・摘芯

草丈が15cm〜20cmほどになったら、株全体を半分に切り戻します。すると葉の根元から脇芽が出て、花が増えます。摘芯した枝で挿木をすれば株を増やすこともできます。

病気・害虫

ほとんど見られないです。

特徴・由来・伝承

ダンギクは菊ではなく、クマツヅラ科(もしくはシソ科)の植物。ボール状の花の塊の中から茎を伸ばし、またその先にボール状の花を咲かせるという、団子を串刺しにしたような形状の独特の花を咲かせます。

鮮やかな青紫が夏には涼しげで、育てるのも簡単。毎年咲く宿根草です。ピンクや白の花のダンギクもありますが、やっぱり青紫が人気です。
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